🍇墨方　すてきに登場。沈璃の逃亡の手助けをする。さすが私の部下だ。

🍇尚北将軍、諸飛将軍。霊界の将軍。沈璃や墨方を見守って来た。霊尊、沈璃を支えている。

🍇「なにか起きたようだ」と知った行雲は、翌日、それを探しに行く。市で売られている「鳥」を見つけたときも、起きたことのすべてをわかってはいないのだろうが、「なにかが起きた」ことを楽しんでいて、うれしそうに、鳥を連れて帰る。
天外天で、他の上古神が去り、１人きりになって以来、行雲は、ずっと１人で孤独に生きてきた。人間界に来てからも、やはり孤独だった。それに慣れ、受け入れてきた行雲に、はじめて、おもしろいことが起こった。「鳥」の姿をした誰かを家に連れて帰るということに、彼はわくわくしている。おそらく、この状態を楽しむことにしたのだ。だから、行雲はとても楽しそうで、うれしそうだ。

🍇おいしい食事　行雲はとてもていねいに料理する。材料を扱う手元が美しい。暮らしのていねいさ、人がらのやさしさ、清らかさが料理からもわかる。

🍇傘に絵をかきこんでいる。人参をきれいに洗って、干している。こういうものを売って、生活をしているらしい。清貧、というか、清楚だ。

🍇満月の光の力で、鳥として眠っていた沈璃の裸体が現れる。とても美しい、とつぶやいたあと、庭の石の位置を動かす。月がかげり、沈璃は鳥の姿に戻る。そっと衣をかける。行雲は、元気いっぱいで、生意気な鳥をからかって、楽しんでいるが、すべてにたんたんとしていて、自然に距離をとる。思いやりがあり、やさしさと清らかさにあふれている。

🍇隣家の娘・小桃は、行雲にあこがれていたようだが、行雲はつれない。相手の気持ちに応えられないならば、期待をさせない、という姿勢だ。（沈璃はこれを学ぶ）

🍇雨に濡れ、疲労困憊の鳥。傘をさした行雲が、かがみながら、傘をさしかける。もう戻らないのかと思っていた。ここで待っていたとは。さあ、帰ろう。行雲と沈璃の縁は、もうこのときに決まってしまったように見える。