自民党の一人の議員の発言から話題となっている年末調整の廃止のこと。
私は年末調整はなくなっていいと思う。
何の準備もなく年末調整をなくすと大混乱が起きるので、年末調整をなくす場合に必要な対応をしたうえで廃止に動くのはありだと思う。

PC・スマートフォンでインターネットを介して「e-Tax」で確定申告ができるようになったとは言え、やった人の何割かは思っているはず。
「わかりにくい……」と。
私の感覚になるけれど、現行の「e-Tax」はわかりにくいところがチラホラとある。
その部分的に不親切なところで躓いてしまうから税務署に行くことになる。
だって、1箇所の躓きでも間違えたら納税額に関わる。適当に済ませられない。しっかり確認したい気持ちになるのは当たり前だと思うんです。

多くの給与所得者は年末調整で終わる。
勤め先に提出する加入保険などの申請を出せば終わり。
年末調整を廃止とするなら、まず、現状の年末調整で終了する人たち向けの確定申告画面作ってくれやと思う。

・源泉徴収票のコレコレの項目の金額を入れてねー。
・ところで、源泉徴収票は1つ？2つ目もあるなら、コレコレの項目の金額を入れてねー。
・結婚してる？結婚している場合、伴侶さんの年収はいくら？
・お子さんはいる？お子さんがいるなら生年月日入れてね。
・ご自身、伴侶さん、お子さんで障害者の人はいるかな？
・ところで、全員同じ住所に住んでる？
・民間の加入保険に入ってる？加入先があるなら支払額入れてねー。
・住宅ローン組んでる？住宅ローン組んでいるなら書類の金額とか入力してねー。
・全部入力できた？じゃあ計算するねー

……くらいのわかりやすい言葉で選択と入力ができるようにしてくれれば、本人でできると思うんだ。

ついでにだが、
・医療費控除を受けたい人はこっちの画面に進んでねー。
・どこかに寄付した？寄付した人はこっちの画面にすすんでねー。あ、でも、ふるさと納税のワンストップ納税している分は入れなくていいよー。

……というところまで網羅した給与所得者向けの確定申告画面を作ってくれたら、相当数の給与所得者の確定申告は終わるよ。
ウィザードっつーか、フローチャートっつーか、そんなイメージ。

年末調整のたびに給与計算ソフトやシステム、アプリ開発会社は仕様改修しなくちゃならなくて、それで儲けているかと言うと私は微妙だと思うので、国税庁のe-Taxを本腰入れて改修開発してくれるほうが断然いいと考えてしまう。

ここまでぶつくさと書いている私は、勤め先で他人の年末調整のために振り回された経験がある。
「なんで納期までに書類を出してくれないかなーッ！」「だったらてめぇでやれやーッ！」と毎年思ったし、「e-Taxてめえ、わかりづれぇぇぇんんだよーッ！」と税理士さんや社会保険労務士さんといっしょに叫んできた。

「わかりにくいまま慣れてはいけない」と言っていた人がいた。
お国の堅苦しい言葉に慣れ親しんでいる国民は多くない。
なので、国税庁に言いたい。まず、e-Taxの画面改修で一番最初にやってほしいのは「わかりやすい言葉」への置き換え。
社会人1年目でもわかる言葉にしてくれ。頼む。

だいたいサ、年末調整しなかったら毎月の給与で余分に差っ引かれている税金が戻ってこないだけの話。
自己責任でよくないか？　とまで思ってしまう。

もっと言うとさ、源泉徴収という毎月の給与から差っ引く税金の仕組みって必要？
給与所得者も個人事業主同様、前年の収入に対して納税する仕組みに改めたら、支払わない脱税者が増えそうな気もするから、源泉徴収制度の根本的見直しは書きながら駄目だなと思ったり。
源泉徴収って「税金の取りっぱぐれがない仕組み」を考えに考えてできた仕組みだもんな。
＊出所：国税庁／3 源泉徴収制度の導入―昭和時代―
　https://www.nta.go.jp/about/organization/ntc/sozei/tokubetsu/h26shiryoukan/03.htm

ぶつぶつ書いていたら話がずれていったが、国税庁（が使うシステム会社）に頑張ってもらって、e-Taxをわかりやすくしてもらうことが絶対で、年末調整がなくなるならアリだと思う。

ぶつぶつ書いている途中にざっくりで書いたくらいに「わかりやすく」項目を書いてもらえれば、給与所得者の納税者だって自分で確定申告できると思うわけ。
え？　モック作ればいいですか？　モック作りにおいくら万円くれますか？　おいくら億円でもいいですけど！笑