今更すぎるけどネタバレありの「さよならを教えて」の感想ブログ書きます
公開 2024/03/12 05:05
最終更新
2024/03/12 05:06
※めちゃくちゃネタバレあります。「さよならを教えて」気になってるならこのブログ読まずにすぐにDLsiteで買ってください!!!
あとこれ言ってる人あんまいないんですけど、「猫が可哀想な目に遭います」。猫好きは注意!
https://www.dlsite.com/pro-touch/work/=/product_id/VJ009745.html
DLsite専売なんでFANZAでは買えません!
インターネットで「やったことないけど何となくシナリオを知っているエロゲ」のアンケートを取ったら確実に上位に喰い込むであろう作品、「さよならを教えて」をようやくプレイしました。
私は学生時代サブカルにどっぷり浸かって、インテリ(笑)特有の意識高いサブカルオタクになってたんですが、その関係でシナリオの優れたエロゲの知識だけは豊富に持ってました。エロゲ全盛期にはキッズだったので、当時プレミア価格&対応PCがない三大電波ゲーと呼ばれる三作はプレイできず、シナリオを教えてくれる有志wikiを読んで何となく知った気になっていました。完全にゲームやってないのに二次創作やってるオタクの評論版ですね。
時は流れて、エロゲのダウンロード販売が盛んになると過去の名作もダウンロード販売するようになり、プレミア価格で対応PCがなくプレイのハードルが高かった「さよならを教えて」も簡単にプレイできるようになりました。買ったのは昔過ぎて覚えてないんだけど、ようやくノベルゲーやれるくらい元気になってきたのでやってみました。
一周目は攻略サイト等見ずにやったらスタッフロールが流れなかったのでバッドエンド、二周目以降は攻略サイト見ながらルート回収して大体10時間やったかやってないかでした。
上で書いた通り、私は本作のネタバレを知っている状態でプレイしています。正直「これ知らない状態でやった方が絶対楽しい……」って思いました。ただ、世に氾濫してる「さよならを教えて」のネタバレを踏んでいても、本作をやる意義はあると思います。というかネタバレ読んだくらいで「さよならを教えて」を知った気になるな!!!!文章力がすごいから読み物としてかなり面白かったので、ネタバレ知ってる人はそのネタバレ故の絶妙な表現を楽しんでほしいです。
では、本作の感想に入ります。
本作は言ってしまえば「主人公は精神の病で自分を教育実習生だと思い込んでいる病人の話」です。本作をプレイしてなくても、ここを知ってる人はかなり多いんじゃないかと思います(私はそうでした)。ですが、この文面だけだと伝わりにくい本作の作り込みが凄いので、ネタバレ見たことある人もプレイしてほしいです。
※ここから細部のネタバレがあるので、「ネタバレ見たことあるしやらんでいいやw」という人は今すぐこのブログを読むのをやめてDLsiteで「さよならを教えて」を買ってプレイしてください。
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本作のネタバレを読んだ人は、平穏そうな世界がどんどん狂っていき崩壊する印象を受けるかと思います(ちなみに私がそうでした)。実際やってみて一番思ったのは、本作の主人公「最初からめちゃくちゃ病気の進行度合いが高い」んですよね。教育実習生の妄想は数ヶ月前からされてるのかと思ってましたが、本作をプレイすると初日で主人公が「教育実習」のワードを言うシーンで、となえが「? 教育実習?」と疑問視するセリフが入る辺り、教育実習の妄想は本作の初日がスタートなのがわかります。冷静に考えると教育実習って長くても二週間位だった記憶がある(教職取ってないので高校時代の記憶しかない)から、ゲーム開始初日が妄想のスタートなのは妥当だったんだな……と思いました。
五人攻略キャラがいますが、巣鴨睦月とそれ以外という区分で巣鴨睦月ルートが正規ルート、それ以外はサブルートという印象です。巣鴨睦月以外の四人は主人公の妄想上の存在で、現実では人ではない存在に少女の妄想を投影しているだけです。しかし、巣鴨睦月だけは実在の人物がモデル(セックスシーン等は主人公の妄想で、現実では数回話した程度の仲)です。
本作は主人公が巣鴨睦月に似た天使を怪物(=自分)が汚している夢を見るところから始まります。このシーンに本作の肝が詰まってると言っても過言ではないです。このシーンは主人公が巣鴨睦月に対して性的な感情を持っていることを暗示しています。それと同時に自分の性的な感情は巣鴨睦月を汚してしまう(傷つけてしまう)ことを主人公が無意識で理解していることも暗示しています。基本的に本作では主人公の反社会的な欲望とそれを止める理性の対立をメインに展開されます。他の四人のルートでは割と猟奇的なシーンが多いのですが、それは主人公が相手が人間でないとわかってるからでしょう。ただ、まひるの本当の姿は野良猫なので、平気で生き物を殺してしまう主人公は本当に怖いな……。プレイ前は主人公可哀想な人なのかな〜と思ってましたが、猫殺してる辺り全く可哀想と思えなくなりました。これ言ってる人少ないのが謎すぎるけど、猫が不幸な目に遭うからそういうの苦手な人はプレイするの注意してください。
自分の妄想の産物でしかない四人に対し、巣鴨睦月だけは実在の人物です。主人公は彼女に恋をして、主人公の異性への自信のなさから「天使と怪物」の夢を見るまでになってしまいます。プレイしてて攻略対象の五人の少女やとなえや瀬奈美への内心の描写が若干ミソジニーというか、性的に穿った見方をしてるところが多いなと感じました。最後にとなえが「主人公には性的なことを忌諱するところがある(意訳)」と言ってる辺り、
ちょっと恋愛できないの拗らせてるところあるな……と思わせるのがリアリティあって良かったです。
「さよならを教えて」の主人公は妄想に囚われてますが、序盤から妄想を完全に信じ切ってる訳では無いのが面白いし、妄想で現実逃避してるだけなのが表されてて良かったです。プレイ前は後半からこの世界が妄想だと気づいていくのかと思ってましたが、実際やってみて最初から綻びは結構あって、主人公は自分に無理やり妄想を現実だと言い聞かせています。都合が悪くなると外界をシャットアウトしたり、都合のいいように屁理屈をこねたりとあの手この手で妄想を守っています。
本作の主人公、父親がDV男で優秀な姉と比べられ続け、大学受験一回失敗してる辺り自尊心がめちゃくちゃ低いです。その割には努力はしたくないがチヤホヤされたい欲求は人並みにあるという、早い話が精神性がインターネットによくいる所謂「弱者男性」なんですよね。そもそも動物に加害嗜好がある時点で好きになれないタイプなのですが、ここまでプレイヤーに好かれる要素のない主人公も珍しいです。
個人的な高ポイントは主人公の病名をぼかしたところです。変に病名言うと、オタクにその病気の偏見がつきそうなので……。
プレイ後一番思ったのは「マジで主人公病院変えて、適切な治療受けてくれ……」でした。正直となえは医者としてヤバすぎます。患者にセックス持ちかけるなwわたしもうつ病なのですが、病院選びを慎重にやったお陰でかなり回復したので、主人公にも現実に負けずに明るい未来を掴み取ってほしい気持ちはあります。
……でも本作見てると永遠に妄想で現実逃避してるんだろうな〜としか思えないのが悲しいですね。
あとこれ言ってる人あんまいないんですけど、「猫が可哀想な目に遭います」。猫好きは注意!
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インターネットで「やったことないけど何となくシナリオを知っているエロゲ」のアンケートを取ったら確実に上位に喰い込むであろう作品、「さよならを教えて」をようやくプレイしました。
私は学生時代サブカルにどっぷり浸かって、インテリ(笑)特有の意識高いサブカルオタクになってたんですが、その関係でシナリオの優れたエロゲの知識だけは豊富に持ってました。エロゲ全盛期にはキッズだったので、当時プレミア価格&対応PCがない三大電波ゲーと呼ばれる三作はプレイできず、シナリオを教えてくれる有志wikiを読んで何となく知った気になっていました。完全にゲームやってないのに二次創作やってるオタクの評論版ですね。
時は流れて、エロゲのダウンロード販売が盛んになると過去の名作もダウンロード販売するようになり、プレミア価格で対応PCがなくプレイのハードルが高かった「さよならを教えて」も簡単にプレイできるようになりました。買ったのは昔過ぎて覚えてないんだけど、ようやくノベルゲーやれるくらい元気になってきたのでやってみました。
一周目は攻略サイト等見ずにやったらスタッフロールが流れなかったのでバッドエンド、二周目以降は攻略サイト見ながらルート回収して大体10時間やったかやってないかでした。
上で書いた通り、私は本作のネタバレを知っている状態でプレイしています。正直「これ知らない状態でやった方が絶対楽しい……」って思いました。ただ、世に氾濫してる「さよならを教えて」のネタバレを踏んでいても、本作をやる意義はあると思います。というかネタバレ読んだくらいで「さよならを教えて」を知った気になるな!!!!文章力がすごいから読み物としてかなり面白かったので、ネタバレ知ってる人はそのネタバレ故の絶妙な表現を楽しんでほしいです。
では、本作の感想に入ります。
本作は言ってしまえば「主人公は精神の病で自分を教育実習生だと思い込んでいる病人の話」です。本作をプレイしてなくても、ここを知ってる人はかなり多いんじゃないかと思います(私はそうでした)。ですが、この文面だけだと伝わりにくい本作の作り込みが凄いので、ネタバレ見たことある人もプレイしてほしいです。
※ここから細部のネタバレがあるので、「ネタバレ見たことあるしやらんでいいやw」という人は今すぐこのブログを読むのをやめてDLsiteで「さよならを教えて」を買ってプレイしてください。
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本作のネタバレを読んだ人は、平穏そうな世界がどんどん狂っていき崩壊する印象を受けるかと思います(ちなみに私がそうでした)。実際やってみて一番思ったのは、本作の主人公「最初からめちゃくちゃ病気の進行度合いが高い」んですよね。教育実習生の妄想は数ヶ月前からされてるのかと思ってましたが、本作をプレイすると初日で主人公が「教育実習」のワードを言うシーンで、となえが「? 教育実習?」と疑問視するセリフが入る辺り、教育実習の妄想は本作の初日がスタートなのがわかります。冷静に考えると教育実習って長くても二週間位だった記憶がある(教職取ってないので高校時代の記憶しかない)から、ゲーム開始初日が妄想のスタートなのは妥当だったんだな……と思いました。
五人攻略キャラがいますが、巣鴨睦月とそれ以外という区分で巣鴨睦月ルートが正規ルート、それ以外はサブルートという印象です。巣鴨睦月以外の四人は主人公の妄想上の存在で、現実では人ではない存在に少女の妄想を投影しているだけです。しかし、巣鴨睦月だけは実在の人物がモデル(セックスシーン等は主人公の妄想で、現実では数回話した程度の仲)です。
本作は主人公が巣鴨睦月に似た天使を怪物(=自分)が汚している夢を見るところから始まります。このシーンに本作の肝が詰まってると言っても過言ではないです。このシーンは主人公が巣鴨睦月に対して性的な感情を持っていることを暗示しています。それと同時に自分の性的な感情は巣鴨睦月を汚してしまう(傷つけてしまう)ことを主人公が無意識で理解していることも暗示しています。基本的に本作では主人公の反社会的な欲望とそれを止める理性の対立をメインに展開されます。他の四人のルートでは割と猟奇的なシーンが多いのですが、それは主人公が相手が人間でないとわかってるからでしょう。ただ、まひるの本当の姿は野良猫なので、平気で生き物を殺してしまう主人公は本当に怖いな……。プレイ前は主人公可哀想な人なのかな〜と思ってましたが、猫殺してる辺り全く可哀想と思えなくなりました。これ言ってる人少ないのが謎すぎるけど、猫が不幸な目に遭うからそういうの苦手な人はプレイするの注意してください。
自分の妄想の産物でしかない四人に対し、巣鴨睦月だけは実在の人物です。主人公は彼女に恋をして、主人公の異性への自信のなさから「天使と怪物」の夢を見るまでになってしまいます。プレイしてて攻略対象の五人の少女やとなえや瀬奈美への内心の描写が若干ミソジニーというか、性的に穿った見方をしてるところが多いなと感じました。最後にとなえが「主人公には性的なことを忌諱するところがある(意訳)」と言ってる辺り、
ちょっと恋愛できないの拗らせてるところあるな……と思わせるのがリアリティあって良かったです。
「さよならを教えて」の主人公は妄想に囚われてますが、序盤から妄想を完全に信じ切ってる訳では無いのが面白いし、妄想で現実逃避してるだけなのが表されてて良かったです。プレイ前は後半からこの世界が妄想だと気づいていくのかと思ってましたが、実際やってみて最初から綻びは結構あって、主人公は自分に無理やり妄想を現実だと言い聞かせています。都合が悪くなると外界をシャットアウトしたり、都合のいいように屁理屈をこねたりとあの手この手で妄想を守っています。
本作の主人公、父親がDV男で優秀な姉と比べられ続け、大学受験一回失敗してる辺り自尊心がめちゃくちゃ低いです。その割には努力はしたくないがチヤホヤされたい欲求は人並みにあるという、早い話が精神性がインターネットによくいる所謂「弱者男性」なんですよね。そもそも動物に加害嗜好がある時点で好きになれないタイプなのですが、ここまでプレイヤーに好かれる要素のない主人公も珍しいです。
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……でも本作見てると永遠に妄想で現実逃避してるんだろうな〜としか思えないのが悲しいですね。
