Magic #3
公開 2024/01/15 12:15
最終更新
2024/01/15 12:33
高校卒業後、進学した音楽の専門学校で出会ったのがギター講師をしていた峰正典さん。
「ギター講師」というといわゆる「音楽の先生」感が漂うけど、「ふとMステ観てたら映ってる人」なんて、「最前線でバリバリやってる先輩」以外の何者でもありません。
往年のロックの名曲に乗せて自由にギターソロを弾きまくるというバンド形式の授業で、週一時間お世話になりました。
そこで講師陣のデモ演奏を初めて観たときの衝撃は忘れられません。
上手い。速い。かっこいい。
あのプレイを、どんな文芸の達人に表現させても、それしか書けないでしょう。
死ぬほど速くて、澄みきっていて、一切の誤魔化しがない。
1音1音が意思を持つ説得力の塊であり、寸分のブレもなく整然と並んで押し寄せる。
というか、速かろうが遅かろうが、音数が多かろうが少なかろうが、その全てがキマっていて完全に歌っている。
単に「速弾き」を見せたいのではなくて、表現の手段としての「速弾き」なのだという事がすぐにわかりました。
凄い……。
あんなギタリストのプレイを間近で見ながら教えてもらえるなんて、当時の自分が羨ましい。もっと真面目に取り組めと叱りたい。
学内のライブイベントで共演する事になりました。
「ゲイリー・ムーアのインスト曲で学生と講師がギターソロバトル!」
という体のギターソロリンチでした。笑
程なくして、そんな峰さんが新しく始めるQUINTILLION QUIZというバンドのサポートギターをやらせてもらう事になりました。
自分なんかにできるのか……!?
そんな事を考える間もなくジェットコースターは動き出し、目の前を物凄い光景が物凄いスピードで駆け巡っていく感覚。
これまた当時の自分を叱りたい。
もっとその体験を噛み締めなさいと。
それにしても、ただギターを弾く事に必死で、アンプやエフェクターの使い方すらろくに知らない、そもそもギタリストという以前に人間として未熟で世間知らずな僕を、峰さんは根気強く使ってくれました。もちろんボーカルのmycoさん、ベースのJu-kenさんも。
とにかく、なーーーーんにも知らなかった。
だから色んな失礼や迷惑をはたらきました。
それでも「言わなくてもわかるだろ」なんて言われた事は一度も無く、
「こんな時はこうするんやで」と、
当たり前の事すら見失いがちな僕に、いつも明確な「答えとやり方」を教えてくれました。
今も立派な人間ではまったくないけど、あれは自分の中でとても重要な期間だったと思っています。
そんな、肩にギターを引っ掛けただけのチンパンジーが紛れ込んで、考えられないような凄い人達と、考えられないような凄いイベントにバンバン出演しました。
ある面ではむしろ、なーーーーんにも知らなかったからこそ正気でいられたようにも思います。
あとから思い返してゾッ。
「ギター講師」というといわゆる「音楽の先生」感が漂うけど、「ふとMステ観てたら映ってる人」なんて、「最前線でバリバリやってる先輩」以外の何者でもありません。
往年のロックの名曲に乗せて自由にギターソロを弾きまくるというバンド形式の授業で、週一時間お世話になりました。
そこで講師陣のデモ演奏を初めて観たときの衝撃は忘れられません。
上手い。速い。かっこいい。
あのプレイを、どんな文芸の達人に表現させても、それしか書けないでしょう。
死ぬほど速くて、澄みきっていて、一切の誤魔化しがない。
1音1音が意思を持つ説得力の塊であり、寸分のブレもなく整然と並んで押し寄せる。
というか、速かろうが遅かろうが、音数が多かろうが少なかろうが、その全てがキマっていて完全に歌っている。
単に「速弾き」を見せたいのではなくて、表現の手段としての「速弾き」なのだという事がすぐにわかりました。
凄い……。
あんなギタリストのプレイを間近で見ながら教えてもらえるなんて、当時の自分が羨ましい。もっと真面目に取り組めと叱りたい。
学内のライブイベントで共演する事になりました。
「ゲイリー・ムーアのインスト曲で学生と講師がギターソロバトル!」
という体のギターソロリンチでした。笑
程なくして、そんな峰さんが新しく始めるQUINTILLION QUIZというバンドのサポートギターをやらせてもらう事になりました。
自分なんかにできるのか……!?
そんな事を考える間もなくジェットコースターは動き出し、目の前を物凄い光景が物凄いスピードで駆け巡っていく感覚。
これまた当時の自分を叱りたい。
もっとその体験を噛み締めなさいと。
それにしても、ただギターを弾く事に必死で、アンプやエフェクターの使い方すらろくに知らない、そもそもギタリストという以前に人間として未熟で世間知らずな僕を、峰さんは根気強く使ってくれました。もちろんボーカルのmycoさん、ベースのJu-kenさんも。
とにかく、なーーーーんにも知らなかった。
だから色んな失礼や迷惑をはたらきました。
それでも「言わなくてもわかるだろ」なんて言われた事は一度も無く、
「こんな時はこうするんやで」と、
当たり前の事すら見失いがちな僕に、いつも明確な「答えとやり方」を教えてくれました。
今も立派な人間ではまったくないけど、あれは自分の中でとても重要な期間だったと思っています。
そんな、肩にギターを引っ掛けただけのチンパンジーが紛れ込んで、考えられないような凄い人達と、考えられないような凄いイベントにバンバン出演しました。
ある面ではむしろ、なーーーーんにも知らなかったからこそ正気でいられたようにも思います。
あとから思い返してゾッ。