Magic #1
公開 2024/01/10 22:39
最終更新
2024/01/11 16:48
10歳の頃、エレキギターを手にして、それまで全く触れたことのなかった「音楽」を聴き始めました。
親のススメもあり、流行りの曲ではなく自分が生まれるよりはるか前の、ギターが全面に押し出されたロックばかりを愛聴する激シブ小僧と化しました。
洋楽を中心に「とにかく速くて重くてギンギンのギターの音」を求めていたその小学生が、当時唯一聴いていた「日本のロック」がLOUDNESSでした(今でこそLOUDNESSの魅力はそこだけじゃないって強く思うんだけど)。
中学生になって、そんな80年代を代表する日本のハードロック/ヘヴィメタル(いわゆるジャパメタ)バンドのコンピレーションアルバムを手に入れました。
LOUDNESSを筆頭に、各バンドの「代表曲」とされる2曲ずつを数組収録した全10曲ほどの構成だったと思います。
その中に、やたらと突き刺さった2曲が。
・MORE
・RADIO MAGIC
EARTHSHAKERというバンドの曲でした。
ネット環境もままならない当時、何度も読み返したLOUDNESSのCDブックレットや雑誌の関連記事等に何度も登場していたその名前。
実際に音を聴いたのはそれが初めてでした。
ポップだった。
サウンドもそこまでヘヴィという訳ではなかった。
でも、メロディが……、歌が良かった。
陳腐な言葉かもしれないけど、キャッチーだった。まさに心をがっちりキャッチされてしまったのです。
前述の通り、その頃の僕は「とにかくギター」でした。
この曲は、
ギターは入ってるか?
歪んでいるか?激しいか?
ソロはあるか?速いのか?
もちろん「この歌メロが好きかどうか」なんて事は耳と脳みそが自動的にジャッジしていたのでしょうが、聴いていたのは基本的に英語の歌ばかり。
ボーカルについては「メロディパート」以上の捉え方はしていなかったし「洋楽っぽい感じ」があればなんとなくそれで良い、とすら思っていたのかもしれません。
特にギターハマりたての小中学生なんて、それも仕方ない気はします。
ところがEARTHSHAKERを聴いてみたら、
「顔としての歌」
が楽曲のド真ん中に乗っかって、それが素の日本語でダイレクトに入って来る。
それまで僕の耳が無意識に求めていた(変に縛られていた?)「洋楽っぽさ」とは、真逆とすら思えるスタイルなのに、
「この歌、歌いたい!」
という衝動に駆られる。
事実(?)、僕が大の苦手とするカラオケでも、上記の2曲はいまだに絶対に歌います(同席したことのある友人なら全員知ってると思う)。
なるほど。
これがEARTHSHAKERか……。
これが歌なのか……。
僕の人生のBGMリストに新たな風が吹き込まれた瞬間でした。
親のススメもあり、流行りの曲ではなく自分が生まれるよりはるか前の、ギターが全面に押し出されたロックばかりを愛聴する激シブ小僧と化しました。
洋楽を中心に「とにかく速くて重くてギンギンのギターの音」を求めていたその小学生が、当時唯一聴いていた「日本のロック」がLOUDNESSでした(今でこそLOUDNESSの魅力はそこだけじゃないって強く思うんだけど)。
中学生になって、そんな80年代を代表する日本のハードロック/ヘヴィメタル(いわゆるジャパメタ)バンドのコンピレーションアルバムを手に入れました。
LOUDNESSを筆頭に、各バンドの「代表曲」とされる2曲ずつを数組収録した全10曲ほどの構成だったと思います。
その中に、やたらと突き刺さった2曲が。
・MORE
・RADIO MAGIC
EARTHSHAKERというバンドの曲でした。
ネット環境もままならない当時、何度も読み返したLOUDNESSのCDブックレットや雑誌の関連記事等に何度も登場していたその名前。
実際に音を聴いたのはそれが初めてでした。
ポップだった。
サウンドもそこまでヘヴィという訳ではなかった。
でも、メロディが……、歌が良かった。
陳腐な言葉かもしれないけど、キャッチーだった。まさに心をがっちりキャッチされてしまったのです。
前述の通り、その頃の僕は「とにかくギター」でした。
この曲は、
ギターは入ってるか?
歪んでいるか?激しいか?
ソロはあるか?速いのか?
もちろん「この歌メロが好きかどうか」なんて事は耳と脳みそが自動的にジャッジしていたのでしょうが、聴いていたのは基本的に英語の歌ばかり。
ボーカルについては「メロディパート」以上の捉え方はしていなかったし「洋楽っぽい感じ」があればなんとなくそれで良い、とすら思っていたのかもしれません。
特にギターハマりたての小中学生なんて、それも仕方ない気はします。
ところがEARTHSHAKERを聴いてみたら、
「顔としての歌」
が楽曲のド真ん中に乗っかって、それが素の日本語でダイレクトに入って来る。
それまで僕の耳が無意識に求めていた(変に縛られていた?)「洋楽っぽさ」とは、真逆とすら思えるスタイルなのに、
「この歌、歌いたい!」
という衝動に駆られる。
事実(?)、僕が大の苦手とするカラオケでも、上記の2曲はいまだに絶対に歌います(同席したことのある友人なら全員知ってると思う)。
なるほど。
これがEARTHSHAKERか……。
これが歌なのか……。
僕の人生のBGMリストに新たな風が吹き込まれた瞬間でした。