1987年午前4時
公開 2025/08/28 23:33
最終更新
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こんなタイトルの音楽がYouTubeにありまして
そのタイトルに意味があるのかどうかはしらん
何月何日とも書いてないし、中国人風味のタイトル
(違ったらゴメンネ)
ただ、そんなタイトルを見てるだけで妄想好きな私に火がついてしまった
還暦間近の私の前にあらわれた死神の男
「すぐに死なせるわけには行かない、おまえにはやるべきことがある」
とかなんとか言われるわけですよ
えーそれはなんですかぁ~?と聞いて見ると
「1987年、午前4時におまえは行くのだ」
ええ~19歳のときじゃないですかぁ~!?
私の使命ってなんですか!?何月何日ですか!?
「それはしらん、とにかくいってこい!」
わああーーーーーっとかなんとかやり取りあって時空へと突き落とされる
わけもわからないままですよ
私のような一般人に時代を変えるようなことはきっとできやしねえと思いつつも
1987年に行くってちょっとワクワクするシチュエーション
だけど実際戻ったら怖いよなぁ~
当時はまだ実家にいた。
午前4時というとまだ世間が眠っている時間帯
そして実際気が付くと、本当に実家にいるわけですよ
懐かしい家具、飾られている雑貨は姉の趣味である
姉はあいかわらず寝相が悪いがぐっすり眠っている
部屋のほとんどが姉のスペースで私はその隅っこに布団を敷いて寝させてもらっていた
ただでさえ狭い部屋に姉の趣味で買ったアップライトピアノ
部屋のほとんどをこのアップライトピアノが独占している
狭い社宅に住んでいたので姉と同じ部屋に押し込まれて育った
懐かしい壁紙、少し散らかった部屋に思い出がよみがえるが感傷に浸っている時間はない
部屋をこっそり出ると父の部屋からいびきが聞こえてくる
父もちょうど眠っているようだ
ふと、母がベランダにいるのが見えた
まだ母が生きていた頃だ
感動の再会を喜ぶ暇はない
なぜならこの頃母は私に対して当たりがきつかったから
そっと気付かれないように一階へ行きトイレへ入った
気付けば自分も変化があった
あの当時の私だったのだ
まだ痩せていて華奢だった頃の無知で何も知らなかった私
上はTシャツ、下はパジャマだった
着替える時間はない
母に気がつかれる前にこの家を出たほうがいいだろう
トイレからそっと出る
ふと階段の上に母の姿がチラリと見えた
しまった、気づかれた?
私は一心不乱に玄関へと駆けだした
靴なんてどうでもいい
つかまらないように、あの頃を思い出して
逃げるのだ、逃げるのだ
つかまってはいけない
大声を出しながら母が階段を駆け下りてくる
私は外へ、敷地の外へと走り出す
空はまだ朝焼けの頃だった
まっかな空
まっかな空を見ながら走り出す
こんなに走れるなんて、やはり19歳の身体なのだなと思いつつ、どんどん走った
そこで思わぬ誤算
飛び出した私は車にはねられて吹っ飛ばされたのだ
きれいな赤い空
そう思いながら意識は飛んだ
死神の目的はしらないがひょっとして私は本当は19歳で死ぬ運命だったのかもしれないと今は思う
まあもう死んでしまっているんですけどね
おかげで私は死んだ年齢のまま、19歳の私は今も彷徨っている
これでよかったのだ、きっと
私が望んでいたのかもしれない
死神なんて最初からいなかった
そのタイトルに意味があるのかどうかはしらん
何月何日とも書いてないし、中国人風味のタイトル
(違ったらゴメンネ)
ただ、そんなタイトルを見てるだけで妄想好きな私に火がついてしまった
還暦間近の私の前にあらわれた死神の男
「すぐに死なせるわけには行かない、おまえにはやるべきことがある」
とかなんとか言われるわけですよ
えーそれはなんですかぁ~?と聞いて見ると
「1987年、午前4時におまえは行くのだ」
ええ~19歳のときじゃないですかぁ~!?
私の使命ってなんですか!?何月何日ですか!?
「それはしらん、とにかくいってこい!」
わああーーーーーっとかなんとかやり取りあって時空へと突き落とされる
わけもわからないままですよ
私のような一般人に時代を変えるようなことはきっとできやしねえと思いつつも
1987年に行くってちょっとワクワクするシチュエーション
だけど実際戻ったら怖いよなぁ~
当時はまだ実家にいた。
午前4時というとまだ世間が眠っている時間帯
そして実際気が付くと、本当に実家にいるわけですよ
懐かしい家具、飾られている雑貨は姉の趣味である
姉はあいかわらず寝相が悪いがぐっすり眠っている
部屋のほとんどが姉のスペースで私はその隅っこに布団を敷いて寝させてもらっていた
ただでさえ狭い部屋に姉の趣味で買ったアップライトピアノ
部屋のほとんどをこのアップライトピアノが独占している
狭い社宅に住んでいたので姉と同じ部屋に押し込まれて育った
懐かしい壁紙、少し散らかった部屋に思い出がよみがえるが感傷に浸っている時間はない
部屋をこっそり出ると父の部屋からいびきが聞こえてくる
父もちょうど眠っているようだ
ふと、母がベランダにいるのが見えた
まだ母が生きていた頃だ
感動の再会を喜ぶ暇はない
なぜならこの頃母は私に対して当たりがきつかったから
そっと気付かれないように一階へ行きトイレへ入った
気付けば自分も変化があった
あの当時の私だったのだ
まだ痩せていて華奢だった頃の無知で何も知らなかった私
上はTシャツ、下はパジャマだった
着替える時間はない
母に気がつかれる前にこの家を出たほうがいいだろう
トイレからそっと出る
ふと階段の上に母の姿がチラリと見えた
しまった、気づかれた?
私は一心不乱に玄関へと駆けだした
靴なんてどうでもいい
つかまらないように、あの頃を思い出して
逃げるのだ、逃げるのだ
つかまってはいけない
大声を出しながら母が階段を駆け下りてくる
私は外へ、敷地の外へと走り出す
空はまだ朝焼けの頃だった
まっかな空
まっかな空を見ながら走り出す
こんなに走れるなんて、やはり19歳の身体なのだなと思いつつ、どんどん走った
そこで思わぬ誤算
飛び出した私は車にはねられて吹っ飛ばされたのだ
きれいな赤い空
そう思いながら意識は飛んだ
死神の目的はしらないがひょっとして私は本当は19歳で死ぬ運命だったのかもしれないと今は思う
まあもう死んでしまっているんですけどね
おかげで私は死んだ年齢のまま、19歳の私は今も彷徨っている
これでよかったのだ、きっと
私が望んでいたのかもしれない
死神なんて最初からいなかった
はじめまして
惰性でこの世界にいさせてもらっています
適当な頃合いにログアウトしますね
それまでどうぞ仲良くしてください
惰性でこの世界にいさせてもらっています
適当な頃合いにログアウトしますね
それまでどうぞ仲良くしてください
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