読了 出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと
公開 2024/02/21 10:37
最終更新
2024/02/21 10:37
ネタバレ含
タイトルがギラギラしていたので読むことはすぐ決定した。私小説。
時は遡り2013年。著者は夫との結婚生活がうまくいかず別居。著者はヴィレヴァンの店長で、仕事柄たくさんの本に触れる。本を読んでいる時、謎の出会い系サイトのことを知る。出会い系サイトはカップルにさせよう的な感じではなく、おしゃれな印象を受けたそうで、登録。プロフィールには「あなたにぴったりな本をおすすめさせていただきます」と書き、武者修行の旅が始まるのであった…。
という始まり。
内容はタイトルの通りでもあるのだが、あんなに楽しかったヴィレヴァンの仕事を辞めたい、夫とどういう関係になりたいのかわからない、といった著者の悩みも含む。人に本をすすめることの楽しさや難しさ、出会い系サイトで誰かと会うことで自分が何をやりたいのかを見つける旅。であると同時に、知らない人と会う楽しさに溺れて現状から逃げている感もあるが、それは当時著者も自覚していたようだ。
結婚している身でありながら出会い系?と眉をひそめる人もいるかもしれない。一応、読む限りでは著者はそういった目的で出会い系サイトを利用していたわけではないし、一夜のあやまち的な出来事もない。
知らない人と会って話すことは基本的には面白いこととして書いているが、勿論そればかりではなく、あまりいい出会いとは言えない人たちのことも書いてある。個人的に一番きついと感じたのは、会った男性がワードファイル90ページ分の自分×著者の夢小説を書いて送り付けてきた、というエピソード。きつい…(著者はその後おもしろネタとして昇華できたらしい)。
「本書ですすめた本一覧」というページが一番最後のにあるのでいちいちメモは取らなくてもいい。でもあくまでも著者が誰かにすすめた本限定。例えば第2章で著者の上司が見せてくれた本『もうおうちへかえりましょう』(穂村弘)などは記載がないので、全てを網羅したい場合はやっぱりメモ必須。
タイトルがギラギラしていたので読むことはすぐ決定した。私小説。
時は遡り2013年。著者は夫との結婚生活がうまくいかず別居。著者はヴィレヴァンの店長で、仕事柄たくさんの本に触れる。本を読んでいる時、謎の出会い系サイトのことを知る。出会い系サイトはカップルにさせよう的な感じではなく、おしゃれな印象を受けたそうで、登録。プロフィールには「あなたにぴったりな本をおすすめさせていただきます」と書き、武者修行の旅が始まるのであった…。
という始まり。
内容はタイトルの通りでもあるのだが、あんなに楽しかったヴィレヴァンの仕事を辞めたい、夫とどういう関係になりたいのかわからない、といった著者の悩みも含む。人に本をすすめることの楽しさや難しさ、出会い系サイトで誰かと会うことで自分が何をやりたいのかを見つける旅。であると同時に、知らない人と会う楽しさに溺れて現状から逃げている感もあるが、それは当時著者も自覚していたようだ。
結婚している身でありながら出会い系?と眉をひそめる人もいるかもしれない。一応、読む限りでは著者はそういった目的で出会い系サイトを利用していたわけではないし、一夜のあやまち的な出来事もない。
知らない人と会って話すことは基本的には面白いこととして書いているが、勿論そればかりではなく、あまりいい出会いとは言えない人たちのことも書いてある。個人的に一番きついと感じたのは、会った男性がワードファイル90ページ分の自分×著者の夢小説を書いて送り付けてきた、というエピソード。きつい…(著者はその後おもしろネタとして昇華できたらしい)。
「本書ですすめた本一覧」というページが一番最後のにあるのでいちいちメモは取らなくてもいい。でもあくまでも著者が誰かにすすめた本限定。例えば第2章で著者の上司が見せてくれた本『もうおうちへかえりましょう』(穂村弘)などは記載がないので、全てを網羅したい場合はやっぱりメモ必須。