中学校の夜
公開 2025/11/17 07:09
最終更新
2025/11/19 06:07

昔、中学校の先生から聞いた話
T先生(♂)は職員室でテストの採点をしていた。
遅くなり気付いたら同期のN先生(♂)と二人きりになってしまっていた。
夜の10時を遠に過ぎ、職員室以外は真っ暗でセキュリティの為に熱感知の防犯センサーを作動させていた。
猫が入り込んでも警報装置が作動して警備員が駆けつけて来てしまう状態だ。
しんとした職員室で採点をしていると廊下の方で、
タッタッタッタッタッタッタッタッタッ…
と何者かが走る足音が聞こえて来た。
T先生は熱感知器が反応してないので、人じゃない何かが走っていると感じて恐怖した。
タッタッタッタッタッタッタッタッタッ…
一人で抱え込むのが怖くなりN先生に話しかけた。
「N先生、N先生、廊下で走っている様な足音が…」
「本当だ!」
足音に気づいたN先生はすぐに熱感知器のスイッチをオフにして廊下に走り出した。
「こんな時間に誰だ!出てこい!こらぁ!」
喚き散らしながら夜の校舎を探し回るN先生
暫くして戻ってくるN先生
直ぐに熱感知器のスイッチをオンにした。
「くそっ!逃げられた!何処行きやがった!今度来たら捕まえてるやる!」
N先生はイライラしながら採点の続きを再開した。
それから足音はピタっと止んでしまった。
T先生は、廊下で走っている何かよりN先生の方が怖いと思った。
