電車内の肉片
公開 2025/10/23 12:09
最終更新
2025/10/23 13:44

若い頃
長い冬から春に変わり
皆浮かれ始めた時期
暖かい日だったがポツリポツリ雨が降ってきていた。
当時付き合っていた彼女と遊んだ帰り、終電近くになってしまい急いで浅草駅に向かっていた。
駅前には素っ裸のおっさんが横になって倒れていた。(たぶん酔っ払い)
何かすげぇモノ見たな…と思いながら電車に滑り込んだ。
浅草が始発駅なので、なんとかロングシートの真ん中あたりに座る事ができた。
これで地元の駅まで楽して帰れると安堵した。
電車が動き出した。
雨に濡れてびしょびしょの女性が
隣に座っている事に気付いた。
あれ?こんなに雨ふっていたかなぁ?
何か怖いので、あまり見ないように視線を斜め下に向けていた。
視線の脇に違和感を覚え、
チラッとびしょ濡れの女性の足を見た。
女性の太腿のあたりに赤い何かが付いていた。
気付かれない様に腿の赤い物が何なのか横眼で確かめた。
その赤い物は四角い傷だった。
太腿の膝の少し上のあたりがキューブ状に鋭い刃物か何かで切り取られ血が溜まっていた。
うわ!嫌なモノ見ちまった!
コレは絶対ヤバいヤツだ、と本能で感じ
咄嗟に視線を前の方に戻した。
視線を戻した先に
血まみれの四角いキューブ状の肉片が落ちていた。
一片が2〜3㎝くらいの肉片だった。
僕の足の少し先にソレはあった。
地元の駅に着くまで女性に気付いたことを悟られない様にじっとしていた。
めちゃくちゃ長い時間に感じた。
目的の駅に着いたら肉片を踏まない様に避けて歩き無事に電車から降りられた。
女性はじっと動かず座席に座って、
そのまま次の駅に運ばれて行った。
