無くならない指輪
公開 2025/10/16 07:33
最終更新
2025/10/16 17:21

昔、東京の中央線の登り電車に乗っていた。
座ってウトウトしていると、目的地の秋葉原に着いた。
焦って立ち上がった時、左手中指に着けていた銀の指輪が抜け落ちた。
カコン!
音と指輪を付けて居た跡だけを残して消えてしまった。
扉が閉まってしまうので指輪を諦めて電車を後にした。
気に入っていた指輪だったので少し落ち込んだ。
その日の用事を終わらせて帰路に着いた。
自分の部屋に入った時、目を疑った。
電車で落とした銀の指輪が仕事机の上に置いてあった。
その指輪を今も大切に着けている。
