Acty-45とAct-JP52
公開 2023/08/11 01:17
最終更新
2023/08/16 23:09

Act-JP52というキーボードがある。これは筆者が自分のために設計し、組み立てた自作キーボードだ。最近では基板を作ったり簡易的に基板の役割をするプレートを繋げたものを基板として使ったりするというのがどちらかと言えばメジャーなのかもしれないが、このキーボードは空中配線(または手配線)と呼ばれる手法で組み立てている。こんな見た目だが、日本語配列での使用を想定して作られた『疑似日本語配列キーボード』である。

52キーの、わりとコンパクト寄りなキーボードである。見慣れた普通のキーボードと比べると妙なレイアウトになっているかもしれないが、これは左右の形状的バランスを求めてそうなっている。バランス、というとActy-45のレイアウト作成における試行があった訳だが、Act-JP52でもわりと初期のバランス追求は行っていたわけである。……それが拙いレベルであっても、だ。

Acty-45では見た目のバランスの先、実用的なバランスというものをみていた。そこまで進んだ段階でAct-JP52を振り返ると、やはり右手エリアのアンバランスさが目立つ。右手エリアは外周(小指で打つようなキー)が遠いのだ。その点、Acty-45では若干ではあるが、改善されている。
実は、Acty-45よりもAct-JP52の改善版を先に作ろうとしていたのだが、今回のActy-45に至る試行の結果、Act-JP52を作るよりもActy-45を作った方が良いだろうという結論に至った。それはやはり、右手エリアの改善が大きかったからだ。

上の画像はAct-JP52の改良版のレイアウトだ。大きな空白はProMicroを納める空間であると共に、好みを詰め込んだ『必要な余白』だ。ただ、今はそのこだわりを熱く語る時間ではないので置いておこう。触れるべきは右手エリアだ。同じasdfg列だが、左手エリアのFに人差し指を置いた場合に担当する左手エリア『外』のキーは、4キー(D、S、A、通常であればCapsLock)だ。対して、右手エリアでは6キー(K、L、;、:、[、Enter)だ。私は右手が利き手であるから左手よりは上手く扱えるが、それにしたって2キー多いのは大変だ。
対して、Acty-45ではasdfg列に関しては左も右も同じキー数になっている。バランス! まあ、キーサイズが違うなどの問題があるのだが、キー数が同じというのはひとつのバランスが取れている状態だと言えるだろう。そこが(Act-JP52から直接狙ったわけではないが)進化の形跡のようなもので、これに気が付いてしまうとAct-JP52よりもActy-45を優先したくなった気持ちを理解してくださる方もいらっしゃるのではないかと思う。いて欲しい。
自分が使いたい、使いやすいキーボード。それは自作キーボードのひとつの形だ。設計者として色々な人に使ってもらえるキーボードを作りたいと願う気持ちもあるが、まずは自分が使いたいキーボードをしっかりと具現化できるようになりたい。Acty-45はその二歩目になるのだと思う。
