ロウスタッガードのバランス改善? 続き
公開 2023/08/08 12:00
最終更新 -


 昨夜検討したロウスタッガードの左右バランス改善については、満足できる案に辿り着けなかった。
https://simblo.net/u/ji9Jxc/post/9211

 上の画像は前述記事の終盤で加えたスペースキー等のモデファイアキーを左右バランスというよりは形状的バランスを重視して調整したものだ。スペースキーはともかくとして、左側に1.5Uキーが入るのはどうにも見た目的なアンバランスさが拭えない。(筆者の感覚的に)



 キーを増やしてなんとなく上下のバランスを取ってみようと試みたが、逆にレイアウトのイメージを『重く』感じてしまった。フルレイアウト(100%以上のキーボード)で密集してコンパクトになっているキーボードがあるが、個人的にあれに感じる感覚だ。スペースに対してキーが多すぎるというか。少なければ良いという人間ではないのだが、100%以上で省レイアウトデザインになっているものは、視覚的に重く感じる瞬間がある。



 キー数を戻し、サイズを変えてみた。見た目的には悪くない気もするが、左右バランスというメインテーマからの逸脱を感じずにはいられない。見た目の左右バランスを取った結果、実体としての左右バランスが取れていない。



 まだなんとなくむず痒いバランスの悪さを感じるので「ありふれた」レイアウトになるようにキーサイズを調整した。普通だ。とても普通だ。しかし、全体的な『実体としての』バランスが改善されたとは言えない。そう、これは見た目だけだ。それが悪いことではないが、今回のテーマとしては何の成果も得られていないに等しい。



 オーソリニアの上下左右のバランス感は昨夜の記事で『別次元』としたが、実際にこうしてアルファキーのみにしてみると別に左右バランスに秀でているわけではないことが分かる。むしろ、左側に全キーがオフセットされることで右側に関しては大きな差を感じる。では、何故左右バランスが『別次元』かといえば、それはモデファイアキーと合わせてバランスが確立されているからだ。



 上の画像はKLE、Keyboard Layout Editor http://www.keyboard-layout-editor.com/ で呼び出せるPlanckのレイアウトだ。注目する点は、ホームポジションに指を置いた時の左右キーの割り当てだ。FとJに人差し指を置くと、ちょうど左右均等に分かれることになる。キーの使用回数における均等問題はここでは別問題のために棚に上げるが、どの指がどのキーを使うか、どこまで届くかという点に関してはとてもバランスが取れている。
 つまり、キーボードの左右バランスというのはアルファキーのみではなくモデファイアキーと組み合わさって完成されるという当たり前の結論であり、所謂『QWERTY配列』から脱却しない(アルファキーのレイアウトを修正しない)のであれば、モデファイアキーでバランスを取るしかないと言える。



 ロウスタッガードの左右バランスというのは結局の所、つじつまを合わせようとすると上段(上から数えた時の一段目、R1等と表記される列。このレイアウトでは一般的にR1とされているファンクションキーが省略されているため、実際はR2)に軸が設定されてしまう。下段の1Uカラーキーの列は、このレイアウトのバランスを見るために並べているものだが、(当然ではあるのだが)R1と全く同じになる。それに対してR2以降が同じバランスを取っていくのは実体的に難しい。このレイアウトの場合、一般的なロウスタッガードと比べて右よりも左側にキーが集中する結果となっている。



 悪手だとは思うが、1行分キーを追加してみた(赤いキー)。ホームポジションが関係するR2(くどくなるが、一般的なキーボードではR3)に関してはキー数だけで言うのであれば左右バランスが整った。キーサイズに影響される形状的左右バランスは乱れたままだが、実体的な左右バランスとしては筆者の要求を満たすレベルだろう。
 ただし、R2以外は左右バランスが取れているとは言い難く、分かりやすいのはR4だろう。明らかにキー数に偏りが出来てしまっているのがわかる。



 Acty-41あらため、Acty-45。理想的なレイアウトとは言えないが、現時点における筆者の妥協点がここであると言える。とても普通な感じに落ち着いてしまったのが、理想追求的に面白みに欠けるところが残念でならない。とはいえ、その『普通な感じ』というのも先駆者が開拓し、広めてくれたおかげなのだから敬意をもって受け入れ、己の凡才さを嘆くことにしよう。私は革新者にはなれない。
芥川愛之助
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趣味でアマチュア小説を書いたり、自作キーボードを楽しんでいる人です。
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