Advent Calendar 2024 - Adventar 12/11
公開 2024/12/12 00:00
最終更新
2024/12/12 00:00
※こちらはmeeさん(@particle30)主催の「小説を書く人のエッセイ Advent Calendar 2024 - Adventar」12/12担当の記事です。
https://adventar.org/calendars/10124
お初にお目にかかります、ミノル兄貴と申します。
小説を書いた経験は、10代の頃に少し、二次創作で数本。
普段は二次創作の漫画で同人誌のイベントなどに参加させていただいております。
優しい参加条件を拝見し、それに甘え、今回の企画に僭越ながらお邪魔させて頂きました。
絵を描いている人間の小説への憧れの話をさせて頂きたいと思います。
私は幼少時より絵を描いておりました。
周りにはたくさんの絵が上手い人がいらっしゃいます。
自分よりも歳若く絵の上手い方と出会うのは日常の事で、もう私はそれらに焦りを感じたり、絶望する歳ではなくなって参りました。
感覚としてはこのようなものです。
「前走ってる車めちゃくちゃかっこいい〜〜!よ〜し、帰ったら自分の車磨くか。」
そして私は、小説を読む事がとても好きです。
といっても、社会人になってからは1ヶ月に一冊読めれば良い方…といったところで、読書家とも言い難い「時々本を読んでいる人」でしかありません。
好きな文章、言い回し、気の利いたジョーク、数万字読んだ末の伏線回収、読書後のカタルシス。
「これほどのものを生きているうちに書けたらどれだけ素晴らしい事であろうか」。
絵は頑張れば、描き続ければ、多少の伸びが望めるものだと考えています。
こういう絵が描けるようになりたいと考えたら、とにかく描けば良いのです。
絵を描き上げた際の充足感は日常であり、既知のものとなっています。
小説は私にとって「書きたいけれど書けないもの」であり、手を伸ばしても届かない星のような輝きを放ち常に私を照らしているのです。
と言いつつも、私は手を伸ばしてすらいません。
隣の世界の芝はあおく、素晴らしく美しく、私はそれを覗き込んではため息をついているだけなのです。
「こういう文章が書きたいと考えたら、とにかく書けば良い」小説に対してはこの論を当てはめることが出来ません。
上手い文章を書く人を見ると、憧れと羨ましさでどうしようもなくなるのです。
「絵を描く」という分野では「頑張ろう」と思えます。
私は小説を書くという車を持っていないのです。
憧れのあまり短い小説らしきものを書き、Webに公開をしたことが数回あります。
書き上げた小説をアップロードした際に考えた事はただひたすらに「恥ずかしい」。それだけでした。
稚拙な文章が恥ずかしい…といった理由ではありません。
出来に関しては、素人なりに多少は読めるものを書けたはずだと、恥ずかしながら初心者なりの自信を持っていました。
投稿ボタンを押したその時、私は物語という形をとった文章は「思想の開示」であると気付いたのです。
私自身の倫理観、生活水準、知的レベル、教養、それらで構成されたものを人の目に触れる場所に投稿したという事実に恐怖しました。
たかだか数千字の文章データが私自身であるという錯覚に陥り、何度も投稿の削除を考えました。
この世の小説を書く方々はこの恐怖に打ち勝ち続けているのか。
過度な自己分析は自我の分裂を招きます。
小説を書くという行為は自己分析と出力を繰り返す事に他ならないのでは?
小説をずっと書き続けている方にそのままに質問をしました。
返ってきた返事はこうです。
「もう小説を書くこと、公開する事に慣れてしまったから…その怖さを持っていたかも忘れてしまった」
日々、小説を書くという行為への憧れを募らせ続けています。
今日も小説を書くという世界を覗き込んでは、なんて素敵な世界なのだろうと絵を描きながら考えています。
そこにある柵を乗り越えれば良いだけだという事は理解しています。
私の足のなんと重いことか。
目の前にある柵はそもそも存在しないもので…小説の形をしたものを書いたことがあるのなら、自身を小説を書く人間だと自称しても良いのでは?
いや。小説とはもっと高尚なものである…そう、その柵は私が作り出したものです。
小説を書けないという思い込みの「おもり」をぶら下げた私は読んだ小説の感想などをあちらこちらへ書き散らし、それにのっかった自我を語り…今のこの文章のように聞こえの良い言葉を使っては「あぁ小説が書きたい」と日々恥ずかしげも無くのたまい続けております。
このような小説書きの方々の企画に勝手にお邪魔させて頂き、果たして本当に私が乗り込んでしまって良いものだったのか…
参加させて頂き、そしてここまで目を通して頂き…本当にありがとうございます。
どこかでお目見えする機会がありましたら、どうぞよろしくお願い致します。(その機会が小説由来の場所であればどれほど良いでしょうか)
いつか自身を、小説を書く側の人間だと心から言えるようになりたいものです。
ミノル兄貴
https://adventar.org/calendars/10124
お初にお目にかかります、ミノル兄貴と申します。
小説を書いた経験は、10代の頃に少し、二次創作で数本。
普段は二次創作の漫画で同人誌のイベントなどに参加させていただいております。
優しい参加条件を拝見し、それに甘え、今回の企画に僭越ながらお邪魔させて頂きました。
絵を描いている人間の小説への憧れの話をさせて頂きたいと思います。
私は幼少時より絵を描いておりました。
周りにはたくさんの絵が上手い人がいらっしゃいます。
自分よりも歳若く絵の上手い方と出会うのは日常の事で、もう私はそれらに焦りを感じたり、絶望する歳ではなくなって参りました。
感覚としてはこのようなものです。
「前走ってる車めちゃくちゃかっこいい〜〜!よ〜し、帰ったら自分の車磨くか。」
そして私は、小説を読む事がとても好きです。
といっても、社会人になってからは1ヶ月に一冊読めれば良い方…といったところで、読書家とも言い難い「時々本を読んでいる人」でしかありません。
好きな文章、言い回し、気の利いたジョーク、数万字読んだ末の伏線回収、読書後のカタルシス。
「これほどのものを生きているうちに書けたらどれだけ素晴らしい事であろうか」。
絵は頑張れば、描き続ければ、多少の伸びが望めるものだと考えています。
こういう絵が描けるようになりたいと考えたら、とにかく描けば良いのです。
絵を描き上げた際の充足感は日常であり、既知のものとなっています。
小説は私にとって「書きたいけれど書けないもの」であり、手を伸ばしても届かない星のような輝きを放ち常に私を照らしているのです。
と言いつつも、私は手を伸ばしてすらいません。
隣の世界の芝はあおく、素晴らしく美しく、私はそれを覗き込んではため息をついているだけなのです。
「こういう文章が書きたいと考えたら、とにかく書けば良い」小説に対してはこの論を当てはめることが出来ません。
上手い文章を書く人を見ると、憧れと羨ましさでどうしようもなくなるのです。
「絵を描く」という分野では「頑張ろう」と思えます。
私は小説を書くという車を持っていないのです。
憧れのあまり短い小説らしきものを書き、Webに公開をしたことが数回あります。
書き上げた小説をアップロードした際に考えた事はただひたすらに「恥ずかしい」。それだけでした。
稚拙な文章が恥ずかしい…といった理由ではありません。
出来に関しては、素人なりに多少は読めるものを書けたはずだと、恥ずかしながら初心者なりの自信を持っていました。
投稿ボタンを押したその時、私は物語という形をとった文章は「思想の開示」であると気付いたのです。
私自身の倫理観、生活水準、知的レベル、教養、それらで構成されたものを人の目に触れる場所に投稿したという事実に恐怖しました。
たかだか数千字の文章データが私自身であるという錯覚に陥り、何度も投稿の削除を考えました。
この世の小説を書く方々はこの恐怖に打ち勝ち続けているのか。
過度な自己分析は自我の分裂を招きます。
小説を書くという行為は自己分析と出力を繰り返す事に他ならないのでは?
小説をずっと書き続けている方にそのままに質問をしました。
返ってきた返事はこうです。
「もう小説を書くこと、公開する事に慣れてしまったから…その怖さを持っていたかも忘れてしまった」
日々、小説を書くという行為への憧れを募らせ続けています。
今日も小説を書くという世界を覗き込んでは、なんて素敵な世界なのだろうと絵を描きながら考えています。
そこにある柵を乗り越えれば良いだけだという事は理解しています。
私の足のなんと重いことか。
目の前にある柵はそもそも存在しないもので…小説の形をしたものを書いたことがあるのなら、自身を小説を書く人間だと自称しても良いのでは?
いや。小説とはもっと高尚なものである…そう、その柵は私が作り出したものです。
小説を書けないという思い込みの「おもり」をぶら下げた私は読んだ小説の感想などをあちらこちらへ書き散らし、それにのっかった自我を語り…今のこの文章のように聞こえの良い言葉を使っては「あぁ小説が書きたい」と日々恥ずかしげも無くのたまい続けております。
このような小説書きの方々の企画に勝手にお邪魔させて頂き、果たして本当に私が乗り込んでしまって良いものだったのか…
参加させて頂き、そしてここまで目を通して頂き…本当にありがとうございます。
どこかでお目見えする機会がありましたら、どうぞよろしくお願い致します。(その機会が小説由来の場所であればどれほど良いでしょうか)
いつか自身を、小説を書く側の人間だと心から言えるようになりたいものです。
ミノル兄貴
