「リカ先輩の夢をみる」が あまりにも学生時代の記憶と共感性羞恥を刺激してつらい
公開 2024/06/25 07:27
最終更新
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Xでバズっていた漫画
小骨トモ先生の「リカ先輩の夢をみる」が
あまりにも学生時代の記憶と共感性羞恥を刺激してつらい
とんでもない作品でした。
現実逃避して趣味に逃げ込み、正規ルートでハマらなければ「邪道」と言い、切り捨てたり
友人関係を保つために見栄を張ったり…
身につまされました。
主要キャラクター3人それぞれについて語りつつ、感想としたいと思います。
クラスメイトに「噛み合わない」と言及されているので、きっと彼は趣味の映画に没頭するあまり、自分の好きなことばかり饒舌に語り、相手の話を聞くということが苦手なのでしょうね。
クラスメイトの話題に合わせられない→映画という世界に逃避する→更にクラスで浮くという悪循環を生んでいることが想像できます。
リカ先輩はそんな自分を『見つけてくれた』。同じシーンで涙を流した『同士』。
小林くんにとって、リカ先輩は、物語途中までは聖人や女神のような人だったのでしょう。
物語中盤でメッキは剥がれます。
リカ先輩はアーティスト史上主義のミーハーで、つまらない映画でも人の反応を伺って態度を変える「嘘つき」である。そう小林くんは結論付けて、リカ先輩を罵り拒絶してしまいました。
自分と同じレベル(温度)で趣味を愛している人でない限り、小林くんは認めないのかもしれませんが、そういった人に会えることは非常に稀です。
小林くんはリカ先輩に、「先輩が映画を観るのはそのバンドの人が観るからだ」(~中略~)「そこに先輩の心はない」と言い放ちます。
しかし実は小林くん自身も、映画の最中、ずっと内容そっちのけでリカ先輩の反応ばかりをチラチラ伺う存在と化していたのです。…まるで写し鏡のように。
物語のラストで流した彼の涙は、趣味だったはずの映画鑑賞が目的から手段にすり変わっていた自分自身への悔恨でしょうか。
でもやはりその中にも、先輩のあらゆる気持ち全てを否定してしまった後悔・反省が含まれていればいいなと思います。
確固たる自分というものがなく、フィーリングで生きているのか、感動してもそれを言語化する能力が乏しい。小林くんの言葉を借りる(パクる)ことで感想を述べた気分になり、映画を見たという達成感を満たしているように思えました。
クラスメイトの藤田くんを「アハハ…」と苦笑しながら拒否するシーンは見ていて心が抉られました。あれは本心?それとも友人に流されてああいう態度をとったのか?小林くん視点でストーリーは進むため、どちらにもとれます。
最後のシーンに流した涙は、小林くんに概ねの真実を言い当てられ(=痛いところを突かれて)、動揺した部分も大いにあったのではないでしょうか。
勿論、彼に「汚い涙」「映画を観る資格はない」などと強い言葉で罵られ、深い悲しみで流した涙でもあるでしょう。
それでも…物語冒頭に、彼女が映画で泣いたのは真実です。
小林くんは、いつかそれに気付いてくれるでしょうか。
彼女に語彙力と、小林くんに「違う。動機は不純でも、それでも私は映画を楽しんで見ていた」と言い返せるパワーさえあれば、また違ったラストを迎えていたかもしれませんね。
そして彼も小林くん同様、スクールカースト下位であることが伺えます。
「大横さん達と話せたら」とセリフがありますが、リカ先輩の友人(彼女が大横さん?)は映画に全く興味無いのですよね…。しまいには「盗み聞き」とレッテルを貼られてしまう始末。
小林くん視点の物語なので、彼が純粋に映画が好きで語りたかったのか、それとも下心なのかは終ぞ分かりません。
もう少し上手くやれたかもしれなかったのにね。
でもtogetterで見た意見「藤田くんはストーカーじみてるから拒絶された」には申し訳ないけど納得してしまった。
たまたま小林くんはあの劇場に居た・学年が1個下だからリカ先輩と友人になれたけど、もし同じ学年だったら、あの場に居たのは藤田くんでなく小林くんだったかもしれない。だからこそ小林くんは居たたまれなくなってあの場から逃げたのでしょうね…
学生時代という視野の狭さゆえの群像劇でした。
作者のXのこの漫画のツリー冒頭に書かれていたアオリ文「映画が観れなくなった」は、小林くんのこと?リカ先輩のこと?それとも、藤田くんを含めた三者ともでしょうか…
共感性羞恥心にグサグサ刺さる、とんでもない作品でした。
小骨トモ先生の「リカ先輩の夢をみる」が
あまりにも学生時代の記憶と共感性羞恥を刺激してつらい
とんでもない作品でした。
現実逃避して趣味に逃げ込み、正規ルートでハマらなければ「邪道」と言い、切り捨てたり
友人関係を保つために見栄を張ったり…
身につまされました。
主要キャラクター3人それぞれについて語りつつ、感想としたいと思います。
小林くん(主人公) #
スクールカースト下位と思しき描写があります。彼自身は「ゆーちゅうぶ?」「僕も観てみようかな」とクラスメイトに尋ね、歩み寄ろうとしますが、「いいよ別に」と突っぱねられ、聞こえるような陰口を叩かれています。クラスメイトに「噛み合わない」と言及されているので、きっと彼は趣味の映画に没頭するあまり、自分の好きなことばかり饒舌に語り、相手の話を聞くということが苦手なのでしょうね。
クラスメイトの話題に合わせられない→映画という世界に逃避する→更にクラスで浮くという悪循環を生んでいることが想像できます。
リカ先輩はそんな自分を『見つけてくれた』。同じシーンで涙を流した『同士』。
小林くんにとって、リカ先輩は、物語途中までは聖人や女神のような人だったのでしょう。
物語中盤でメッキは剥がれます。
リカ先輩はアーティスト史上主義のミーハーで、つまらない映画でも人の反応を伺って態度を変える「嘘つき」である。そう小林くんは結論付けて、リカ先輩を罵り拒絶してしまいました。
自分と同じレベル(温度)で趣味を愛している人でない限り、小林くんは認めないのかもしれませんが、そういった人に会えることは非常に稀です。
小林くんはリカ先輩に、「先輩が映画を観るのはそのバンドの人が観るからだ」(~中略~)「そこに先輩の心はない」と言い放ちます。
しかし実は小林くん自身も、映画の最中、ずっと内容そっちのけでリカ先輩の反応ばかりをチラチラ伺う存在と化していたのです。…まるで写し鏡のように。
物語のラストで流した彼の涙は、趣味だったはずの映画鑑賞が目的から手段にすり変わっていた自分自身への悔恨でしょうか。
でもやはりその中にも、先輩のあらゆる気持ち全てを否定してしまった後悔・反省が含まれていればいいなと思います。
リカ先輩 #
とあるバンドのボーカル「ナオ」にご執心のミーハー女子。非常によく居るタイプだなと思いました。確固たる自分というものがなく、フィーリングで生きているのか、感動してもそれを言語化する能力が乏しい。小林くんの言葉を借りる(パクる)ことで感想を述べた気分になり、映画を見たという達成感を満たしているように思えました。
クラスメイトの藤田くんを「アハハ…」と苦笑しながら拒否するシーンは見ていて心が抉られました。あれは本心?それとも友人に流されてああいう態度をとったのか?小林くん視点でストーリーは進むため、どちらにもとれます。
最後のシーンに流した涙は、小林くんに概ねの真実を言い当てられ(=痛いところを突かれて)、動揺した部分も大いにあったのではないでしょうか。
勿論、彼に「汚い涙」「映画を観る資格はない」などと強い言葉で罵られ、深い悲しみで流した涙でもあるでしょう。
それでも…物語冒頭に、彼女が映画で泣いたのは真実です。
小林くんは、いつかそれに気付いてくれるでしょうか。
彼女に語彙力と、小林くんに「違う。動機は不純でも、それでも私は映画を楽しんで見ていた」と言い返せるパワーさえあれば、また違ったラストを迎えていたかもしれませんね。
藤田くん #
起承転結の「転」を担った不幸なキャラクターです。なんて間の悪い…そして彼も小林くん同様、スクールカースト下位であることが伺えます。
「大横さん達と話せたら」とセリフがありますが、リカ先輩の友人(彼女が大横さん?)は映画に全く興味無いのですよね…。しまいには「盗み聞き」とレッテルを貼られてしまう始末。
小林くん視点の物語なので、彼が純粋に映画が好きで語りたかったのか、それとも下心なのかは終ぞ分かりません。
もう少し上手くやれたかもしれなかったのにね。
でもtogetterで見た意見「藤田くんはストーカーじみてるから拒絶された」には申し訳ないけど納得してしまった。
たまたま小林くんはあの劇場に居た・学年が1個下だからリカ先輩と友人になれたけど、もし同じ学年だったら、あの場に居たのは藤田くんでなく小林くんだったかもしれない。だからこそ小林くんは居たたまれなくなってあの場から逃げたのでしょうね…
学生時代という視野の狭さゆえの群像劇でした。
作者のXのこの漫画のツリー冒頭に書かれていたアオリ文「映画が観れなくなった」は、小林くんのこと?リカ先輩のこと?それとも、藤田くんを含めた三者ともでしょうか…
共感性羞恥心にグサグサ刺さる、とんでもない作品でした。
成人済のオタクママ
婚活~結婚後アニメや二次創作から遠ざかっていましたが
出産後にオタク復帰しゆるゆる二次創作を再開
ポケモンのイーブイと、書写と、ポルノグラフィティと、刀剣乱舞が好きです
婚活~結婚後アニメや二次創作から遠ざかっていましたが
出産後にオタク復帰しゆるゆる二次創作を再開
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