一次創作小説 その心の奥には
公開 2026/01/30 11:41
最終更新
2026/01/30 14:10
魔界のとある花畑。
イアリーザは真紅の花をじっくりと眺めていた。
「いつ見てもこの花は美しい…」
ふと、誰かが来る気配を感じた。
「誰だ?」
「…お前が魔王イアリーザだな?」
黒いマントの悪魔はそう言った。
「我は確かにイアリーザだが…。そなたはもしや、魔王キアロか?」
「私のことを知っていたか…いや、魔界では知らない者の方が少ないだろうな」
イアリーザは突然やってきたキアロに警戒すること無く聞いた。
「ここに何の用だ?戦いに来た、というわけではなさそうだが」
「お前がよくこの花畑に来ると聞いたからな。顔を見てみたいと思っただけだ」
「そうか」
「では、私はこれで」
キアロはマントを羽に変え、飛び立つ準備をした。
「待て待て。せっかくだ、少し話でもして行かぬか?」
「話?…まあ、いいだろう」
キアロは羽をマントに戻した。
イアリーザはキアロの目をじっくり見ながら言った。
「そなたの目を見ているとな、いろいろなことが伝わってくる」
「そうなのか?」
キアロはよくわからない、といった様子だった。
「ああ、そうだ。そなた…心のどこかでは何もかも壊してしまいたいと思っているのだろう?」
「…違う」
「ならば、大事なものを壊してしまうのが怖いのか?」
「…黙れ」
キアロはイアリーザに剣を向けるが、イアリーザは驚かない。
「ほう、子供に剣を向けるのか?」
「お前が子供ではないことは知っている。子供のフリはやめろ」
イアリーザはキアロがここで戦う気は無いことをわかっていた。
「戦うにしても、ここではないだろう?」
「ふ…よくわかっているな」
「場所を変えようではないか。ここは戦場にするには綺麗すぎるからな」
イアリーザとキアロはその場を去った。
―その様子をこっそり見ていた男が1人。
「…やっぱり、悪魔ってのは戦わなきゃ気が済まないもんなのかねえ」
男―ジルファートはぽつりと呟いた。
「まあいいけどな。オレだってもう人間じゃない。キアロとか言ったか…そのうちアイツとだって戦いたいしな。ククッ、楽しみだぜ」
ジルファートは1人、笑っていた。
イアリーザは真紅の花をじっくりと眺めていた。
「いつ見てもこの花は美しい…」
ふと、誰かが来る気配を感じた。
「誰だ?」
「…お前が魔王イアリーザだな?」
黒いマントの悪魔はそう言った。
「我は確かにイアリーザだが…。そなたはもしや、魔王キアロか?」
「私のことを知っていたか…いや、魔界では知らない者の方が少ないだろうな」
イアリーザは突然やってきたキアロに警戒すること無く聞いた。
「ここに何の用だ?戦いに来た、というわけではなさそうだが」
「お前がよくこの花畑に来ると聞いたからな。顔を見てみたいと思っただけだ」
「そうか」
「では、私はこれで」
キアロはマントを羽に変え、飛び立つ準備をした。
「待て待て。せっかくだ、少し話でもして行かぬか?」
「話?…まあ、いいだろう」
キアロは羽をマントに戻した。
イアリーザはキアロの目をじっくり見ながら言った。
「そなたの目を見ているとな、いろいろなことが伝わってくる」
「そうなのか?」
キアロはよくわからない、といった様子だった。
「ああ、そうだ。そなた…心のどこかでは何もかも壊してしまいたいと思っているのだろう?」
「…違う」
「ならば、大事なものを壊してしまうのが怖いのか?」
「…黙れ」
キアロはイアリーザに剣を向けるが、イアリーザは驚かない。
「ほう、子供に剣を向けるのか?」
「お前が子供ではないことは知っている。子供のフリはやめろ」
イアリーザはキアロがここで戦う気は無いことをわかっていた。
「戦うにしても、ここではないだろう?」
「ふ…よくわかっているな」
「場所を変えようではないか。ここは戦場にするには綺麗すぎるからな」
イアリーザとキアロはその場を去った。
―その様子をこっそり見ていた男が1人。
「…やっぱり、悪魔ってのは戦わなきゃ気が済まないもんなのかねえ」
男―ジルファートはぽつりと呟いた。
「まあいいけどな。オレだってもう人間じゃない。キアロとか言ったか…そのうちアイツとだって戦いたいしな。ククッ、楽しみだぜ」
ジルファートは1人、笑っていた。
