一次創作小説 ルーナル城のプチ正月?
公開 2026/01/01 17:18
最終更新
2026/01/03 00:10
正月。
人間界では1年の始まりをそう呼んでいるところもある。
だが、魔界のルーナル城ではそんな日でも普段とあまり変わらずにいた。
ルーナル城の主—ロディルはそれが面白くなかった。
「はあ〜、正月なのに全然それっぽくないなあ」
彼は悪魔だが、過去に人間界で暮らしていたこともあり、人間界の行事はだいたい把握していた。
ロディルの言葉に、側にいたリヒトが返した。
「…ったく、正月だからなんだってんだ?」
「もう!リヒトったら…。まあ、いつものことだけどさ」
人間界で何か行事のある日にはロディルが話題にし、リヒトが興味無さそうに返す。
リヒトは人間界の行事にはあまり関心が無いので、このやりとりはもういつものことになっている。
ややいたずらっぽい様子で、リヒトは言った。
「そうそう、オレ達悪魔には人間界の行事なんて関係ねーんだ」
「…とか言いながら、お餅は用意してくれてるよね?」
リヒトは自分達には関係無い…と言いつつも、こうして合わせてくれることがある。
今回は正月ということで、いろいろな餅をたくさん用意していた。
リヒトは少し呆れた様子で言った。
「全く…お前が何度も言うから仕方なく用意したんだ。いいか、お前のためじゃねーぞ?これは料理の腕を上げるためにやったことなんだからな!」
ロディルはにっこり笑顔で返した。
「うんうん、わかってるわかってる。リヒトはやっぱり優しいよね」
ロディルはリヒトのそういったところを優しさだと思っている。
「おい、なんでそうなるんだよ!?」
…ただ、リヒトは優しさというものをいまいち理解していないが。
2人が餅を食べていると、ルジマがやってきた。
「おや?これはどうしたんです?」
ルジマはこうして勝手にルーナル城にやってくることがある。
だいたいはキアロと話すためだ。
リヒトが不機嫌そうに答えた。
「てめぇ、また勝手に来やがって…。キアロならさっき出かけたぞ」
「ああ、キアロ様はいないのですか…ではなくて、その餅はどうしたんです?リヒトさんが用意したんですか?」
ロディルは笑顔で答えた。
「そうだよ、リヒトが用意してくれたんだ!」
「へえ…なんだかんだ、お優しいですよね、アナタって」
ルジマはリヒトをからかっている様子だった。
「そんなんじゃねーし!」
「はいはいわかりました、そういうことにしておきますよ」
怒るリヒトを横に、ロディルはルジマに聞いた。
「そうだ、ルジマも餅食べて行かない?とっても美味しいよ!」
「そうですね、少しいただいておきましょうか…あ、持ち帰りってOKです?」
ルジマは餅を少し食べていったあと、餅をいくつか持って城から出ていった。
ちなみに、ルジマはなんでも美味しいですよ、と言いつつも納豆餅をよく食べていた。
だが、餅はまだまだ残っている。
たくさんの餅を見て、ロディルは言った。
「こんなにたくさんあると、僕とリヒトじゃ食べきれないかも…そうだ!みんなにも餅を食べて貰おうよ!いいかな?」
「…チッ、好きにしろ」
「よーし、じゃあ早速行こうっと!」
この日のルーナル城は、少しだけ正月の雰囲気になっていたという。
人間界では1年の始まりをそう呼んでいるところもある。
だが、魔界のルーナル城ではそんな日でも普段とあまり変わらずにいた。
ルーナル城の主—ロディルはそれが面白くなかった。
「はあ〜、正月なのに全然それっぽくないなあ」
彼は悪魔だが、過去に人間界で暮らしていたこともあり、人間界の行事はだいたい把握していた。
ロディルの言葉に、側にいたリヒトが返した。
「…ったく、正月だからなんだってんだ?」
「もう!リヒトったら…。まあ、いつものことだけどさ」
人間界で何か行事のある日にはロディルが話題にし、リヒトが興味無さそうに返す。
リヒトは人間界の行事にはあまり関心が無いので、このやりとりはもういつものことになっている。
ややいたずらっぽい様子で、リヒトは言った。
「そうそう、オレ達悪魔には人間界の行事なんて関係ねーんだ」
「…とか言いながら、お餅は用意してくれてるよね?」
リヒトは自分達には関係無い…と言いつつも、こうして合わせてくれることがある。
今回は正月ということで、いろいろな餅をたくさん用意していた。
リヒトは少し呆れた様子で言った。
「全く…お前が何度も言うから仕方なく用意したんだ。いいか、お前のためじゃねーぞ?これは料理の腕を上げるためにやったことなんだからな!」
ロディルはにっこり笑顔で返した。
「うんうん、わかってるわかってる。リヒトはやっぱり優しいよね」
ロディルはリヒトのそういったところを優しさだと思っている。
「おい、なんでそうなるんだよ!?」
…ただ、リヒトは優しさというものをいまいち理解していないが。
2人が餅を食べていると、ルジマがやってきた。
「おや?これはどうしたんです?」
ルジマはこうして勝手にルーナル城にやってくることがある。
だいたいはキアロと話すためだ。
リヒトが不機嫌そうに答えた。
「てめぇ、また勝手に来やがって…。キアロならさっき出かけたぞ」
「ああ、キアロ様はいないのですか…ではなくて、その餅はどうしたんです?リヒトさんが用意したんですか?」
ロディルは笑顔で答えた。
「そうだよ、リヒトが用意してくれたんだ!」
「へえ…なんだかんだ、お優しいですよね、アナタって」
ルジマはリヒトをからかっている様子だった。
「そんなんじゃねーし!」
「はいはいわかりました、そういうことにしておきますよ」
怒るリヒトを横に、ロディルはルジマに聞いた。
「そうだ、ルジマも餅食べて行かない?とっても美味しいよ!」
「そうですね、少しいただいておきましょうか…あ、持ち帰りってOKです?」
ルジマは餅を少し食べていったあと、餅をいくつか持って城から出ていった。
ちなみに、ルジマはなんでも美味しいですよ、と言いつつも納豆餅をよく食べていた。
だが、餅はまだまだ残っている。
たくさんの餅を見て、ロディルは言った。
「こんなにたくさんあると、僕とリヒトじゃ食べきれないかも…そうだ!みんなにも餅を食べて貰おうよ!いいかな?」
「…チッ、好きにしろ」
「よーし、じゃあ早速行こうっと!」
この日のルーナル城は、少しだけ正月の雰囲気になっていたという。
