制服組と背広組
公開 2026/03/18 00:00
最終更新
2026/03/18 00:02
🐾
四月、入学式。
新入生がそれぞれ真新しい制服に身を包むなか、スーツ姿で現れた男子生徒の異様さが際立っていた。
「き、君はその……何者だ……? その出で立ちの背景にはどんな異常思想があったというのかね……?」
ひとりの教師がたまりかねて訊くと、男子生徒は次のように答えた。
「自衛隊員の父がよくこう言っているんです。『クソッ、やっぱ背広組じゃなきゃよぅ……! 俺みてぇな制服組は一生うだつが上がらねぇ……!』」
「なるほど……!」教師は納得したかのようにうんうんと頷いてから「入学早々気の毒だと思うが停学だよ、君ィ」と告げたのであった。
後日。
自衛隊員の父が停学処分になった息子とともに、F-35Aで学校に現れたという。三者面談と呼ぶにはあまりにも軍事的であり、国際ニュースにまでなった。
人々の間では「暴力的な暴力、つまり暴力そのものは、暴力的な権力に優るのではないか?」という議論が盛んになったという。
結局のところ、制服組の面目躍如である。
四月、入学式。
新入生がそれぞれ真新しい制服に身を包むなか、スーツ姿で現れた男子生徒の異様さが際立っていた。
「き、君はその……何者だ……? その出で立ちの背景にはどんな異常思想があったというのかね……?」
ひとりの教師がたまりかねて訊くと、男子生徒は次のように答えた。
「自衛隊員の父がよくこう言っているんです。『クソッ、やっぱ背広組じゃなきゃよぅ……! 俺みてぇな制服組は一生うだつが上がらねぇ……!』」
「なるほど……!」教師は納得したかのようにうんうんと頷いてから「入学早々気の毒だと思うが停学だよ、君ィ」と告げたのであった。
後日。
自衛隊員の父が停学処分になった息子とともに、F-35Aで学校に現れたという。三者面談と呼ぶにはあまりにも軍事的であり、国際ニュースにまでなった。
人々の間では「暴力的な暴力、つまり暴力そのものは、暴力的な権力に優るのではないか?」という議論が盛んになったという。
結局のところ、制服組の面目躍如である。
