CP三題噺『今にも降り出しそうな空』『アイドル』『戦う』
公開 2025/10/10 23:47
最終更新
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「今日も雨か」
マネージャーの声につられ空を見上げるまでもない。湿気で髪がまとまらない。デビューイベント以来3回連続で雨! 腹立ちまぎれにいつものセリフを言う。
「リヴァイさん雨男なんだから他の人に代わってください」
「少しくらいの雨がなんだ。ミカサ、お前は戦うアイドルなんだから跳ね除けろ」
「どうしてそんな路線なんですか……もっと可愛いのがよかった……」
「何度も言ってるがお前の武器はそのガタイの良さだ。胸を張れ」
……全然嬉しくない。
幼馴染と三人でいるところをスカウトされ、まとめて子役として芸能界に入ってもうすぐ10年。高校進学を機にやめようと思っていたら上層部からアイドル転向をすすめられた。もともと俳優志望だったし、性格的にも向いてないのは自覚してるからすぐに断った。そこを引き留めたのがリヴァイさんだった。引き留めたというか、挑発されたというか。いろいろあったけど簡単に言うなら、アイドル役もやれねぇならとっとと田舎に帰れと。始終機嫌が悪そうに眉間の皺を標準装備させたおっさんと大喧嘩して気付いたらアイドルになっていた。上京して芸能科のある高校に入学し都内のマンションに一人暮らし。幼馴染の二人はルームシェアして楽しそうにしてるのに! 私の部屋の隣にはこのマネージャーが住んでいて朝から晩まで監視されている。何故!?
○ ○ ○
つづく、かも
マネージャーの声につられ空を見上げるまでもない。湿気で髪がまとまらない。デビューイベント以来3回連続で雨! 腹立ちまぎれにいつものセリフを言う。
「リヴァイさん雨男なんだから他の人に代わってください」
「少しくらいの雨がなんだ。ミカサ、お前は戦うアイドルなんだから跳ね除けろ」
「どうしてそんな路線なんですか……もっと可愛いのがよかった……」
「何度も言ってるがお前の武器はそのガタイの良さだ。胸を張れ」
……全然嬉しくない。
幼馴染と三人でいるところをスカウトされ、まとめて子役として芸能界に入ってもうすぐ10年。高校進学を機にやめようと思っていたら上層部からアイドル転向をすすめられた。もともと俳優志望だったし、性格的にも向いてないのは自覚してるからすぐに断った。そこを引き留めたのがリヴァイさんだった。引き留めたというか、挑発されたというか。いろいろあったけど簡単に言うなら、アイドル役もやれねぇならとっとと田舎に帰れと。始終機嫌が悪そうに眉間の皺を標準装備させたおっさんと大喧嘩して気付いたらアイドルになっていた。上京して芸能科のある高校に入学し都内のマンションに一人暮らし。幼馴染の二人はルームシェアして楽しそうにしてるのに! 私の部屋の隣にはこのマネージャーが住んでいて朝から晩まで監視されている。何故!?
○ ○ ○
つづく、かも
