40年ぶりに再会 @『YELLOW PAGE OF KANAZAWA』その①
公開 2025/12/26 00:00
最終更新
2025/12/27 06:23

1970年代後半、初めて金沢に来て犀川沿いの下宿屋に入った。その下宿屋は、元(いかがわしい?)旅館で、宿泊室がそのまま学生の下宿部屋になっていた。総勢7~8名の小さな下宿屋だった。その下宿に小生と同じ学部学科の4年生のMさんがいた。まだ入学式もない時期に、金沢で初めて「飲み屋」と言うものに連れて行ってくれた人である。先月まで高校生だった小生は、当然ながら、コップ1杯のビールで気持ち悪くなった。まあ「新入生あるある」かな。
そのうち、Mさんが「これ面白いぞ。あんたにやるよ」と手渡してくれたのが『YELLOW PAGE OF KANAZAWA(いえろうぺいじ・をぶ・かなざわ)』との出会いだった。ページ数は140にも満たない、薄い小冊子みたいな本だったが、内容は金沢市の喫茶店、飲み屋、定食屋やラーメン店、文化施設などを、「超~辛口コメント」とともに紹介するものだった。1年生の夏休みくらいまでは、その本?が、小生の金沢ガイドブック替わりをしていた。70年末って、気に入らないものは、一刀両断にぶった斬るっていう、ひと世代前の時代の雰囲気が、まだ残っていたよね。
その「YELLOW PAGE OF KANAZAWA」は、その後小生が就職して、職場の同僚に貸してあげた切り戻ってこなくなり、そして今日に至るとなった。誰に貸したのかさえも覚えていない。「まあしょうがないな」と思っていたが、だんだん「終活」と言う言葉がよぎる様になった今日この頃、「もう一度、あの本を読んでみたい。そうしない限り、俺の人生は完結しない」みたいに思うようになった。
そこで「日本の古本屋」で検索したら、見事にヒットした!。しかもと言うか、当然にも言うか、金沢の古書店だった。その名も「文圃閣」。早速取り寄せた。いや~涙、涙、涙が止まらないです。生き別れになっていた兄弟に40年ぶりに再会したような気分。「文圃閣」さん、ありがとうございました。
これからこのブログで、この「YELLOW PAGE OF KANAZAWA」に掲載されている店で、当時行ったことがある店を再訪するという「企画」をしたいと思います。ざっと見て、掲載されている店の9割は今はもうないって感じですが、ないならないなりに今はどうなっているのかを確かめたいと思います。まあ不定期掲載となるに違いないですが、気長にお持ちくださいね。
