1943年10月21日 @ 「生等もとより 生還を期せず」
公開 2025/10/29 00:00
最終更新
2025/10/29 22:07

(10日遅れになりましたが、やはりこの記事をアップします。)
10月21日は、60台後半以上の学生運動経験者には大変懐かしい「国際反戦デー」でしたね。「でしたね」と過去形にする必要はないが、もう遠い過去の話です。
もともとこの日は、ベトナム戦争がらみでそういう「記念日」になったんだと思うけど、偶然にもこの日は、1943年に学徒出陣壮行会が神宮外苑競技場(今の国立競技場)で、開催された日でした。そして、そのわずか21年後に 同じ会場で東京オリンピックが開催されたのでした。
氷雨振る中の壮行会の様子は、テレビの記録フィルムで見たことある人も多いと思う。最近、NHKが昔の白黒フィルムに色をつけるという番組を放送していた。
カラーのはずだけど、壮行会の様子は 白黒フィルムとまったく変わらない色のない、灰色一色の世界だった。唯一の例外が、壮行会で答辞を読みあげる東京帝大文学部生の江橋慎四郎の映像。柱に巻いた紅白の布のみが 悲しくも鮮やかであった。
江橋氏の「生等 もとより生還を期せず」の答辞は、確かに名文句であるだけに、時の政府に利用されまくったんだろうね。生等(せいら)とは、学生、書生、小生の「生」に、複数形を示す「等」をつけたもので、「われら」という意味です。
「もとより生還を期せず」といった氏は、戦地に赴くことなく、故に戦死することもなく、長寿を全うしたことは有名な話。
今の時代、あらためて82年前の出来事を 一人一人の胸に 刻み込みたいものです。
↓NHKテレビより、色の無い壮行会の1シーン。この映像ちょっと怖いよね

(この記事は旧gooブログの2014/10/21付記事を、一部修正の上で再録したものです)
