深い理解には「汎用性」がある @ 益川敏英
公開 2025/07/05 00:00
最終更新
2025/08/27 19:49

益川敏英氏は、言うまでもなくノーベル賞物理学者ですが、平和問題や憲法9条、科学者の社会的責任など、社会的発言を積極的にする学者ですよね。同時に、受賞決定時の例のコメントをはじめ、おもしろいオッチャン的なキャラクターで親しまれています。まあ珍しいタイプの学者です。
15年前ほど、益川氏の書いた一般向けの文章を ある雑誌で読んだことあります。それが冒頭の写真。カラーの顔写真は現在のものだけど、15年前は いかにも学者然とした 丸山真男的なカミソリのような風貌だったんだね。
で、この文章でおもしろいなと思ったのは 以下のくだり。
科学が多様化しているからといって、それに対応する研究をしていてはだめです。科学が多様化すればするほど、より汎用性のある基本的なことを、きっちり教えることが大切。重要なことは、幅広い視野を持った人間を育てることです。そのためにはまず、ひとつのことを深く理解することです。深い理解には汎用性があります。
普通は、「専門バカになるな」って言うでしょ。そのためには「いろんな勉強をしろ」ってね。でも、益川氏はその常識とは逆に、専門バカにならないためには、「ひとつのことを極めろ」っていうんだな。そこには、すべてに通じる真理があると。
去年の金大祭に、講演に来ていたようだけど、是非 また来沢してほしいなあ。
(この記事は 旧gooブログの2012/1/27付記事の再掲です)
