確かに「雪解け道」は 存在したのだが・・
公開 2025/07/02 00:00
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出張の折、往復の電車で、青木陽子氏の小説『雪解け道』を読んだ。北陸のお城の中にあるK大学の 学生たちの青春群像を描いた長編小説。金沢大学が小説に取り上げられること自体、ハッキリ言って空前絶後なので、読んだ。
この小説の舞台となっている時代とは違うが、同じような経験をお城の中でしてきた自分としては、それなりに感情移入できる小説ではあった。
しかし、当時は、みんな「世紀の大問題」と思っていた問題も、今にして振り返ってみると、「お城の中の、更にそのまたコップの中の悩み」だったんだなと思う。お城の外には それはそれは 大きな大きな海が広がっていたんだね、実は。
しかし、その4年間を全否定するわけにも行かず、「そういう4年間の“雪解け道”があったからこそ、今の自分がある」と 後付けではありますが、思っている次第です。
願わくば 岩崎宏美の隠れた名曲『学生街の四季』のような 素敵な4年間を過ごしたかったものです。しかし、「時代がそれを許さなかった」という事にしておきましょうか(笑)。
作詞した阿久悠氏は「この曲の発表は1977年。はたしてこの時代に“学生街”とイメージできるようなところがあったのであろうか。いや“学生街”どころか、“学生”という好ましい存在で若者がいられたかどうか、疑問である。おそらく、ぼくは、すでになくなった“学生街”や“学生”へのオマージュのようつもりで書いたのである」と述べている。御意!。
(この記事は、旧gooブログの2011/8/10付記事の再録です)
