金沢の “今” と “あの頃” ~ 人三春の行楽に
公開 2025/05/24 00:00
最終更新
2025/10/04 07:03

小生が始めて金沢に来たのは、70年代末のまだ雪の残る3月初めでした。当時、駅前には都ホテルはありましたが、駅前全体がずいぶんと寂れた印象を持ちました。でも頭の中は、この後に控えている入学試験のことで頭はいっぱいで、とても街の風景を楽しむどころではありませんでした。
駅から歩いて柿ノ木畠までゆき、大学の入試係が斡旋してくれた旅館に入りました。当時はまだビジネスホテルなんてものはメジャーではなく、普通の旅館の和室に4人ばかりの相部屋でしたね。
今の受験に親がついてくる時代からすれば、見ず知らずの受験生が相部屋で雑魚寝っていうのは、「ありえな~い」でしょうが、なにぶん大学の入学試験というものは、この時が最初で最後の一回こっきりだったので、「これが普通なんだ」と思っていました。
その4人のうち一人とは、入学後、城内で再会することができ、合格を祝いあったものです。「入学後」と言ったけど、当時はまだ入学式は城内の体育館でしていました。していたのですが、小生、入学式は出ていません。その時間帯は、町の加登長でカレーライスを食っていました。
入学当初はひと月4万円で生きてゆこうと真剣に考えていました。この先どうなるんだろうと不安感の方が大きかったです。なので青雲の志云々なんてもんではなく、旧制高校の寮歌よろしく、なんかもの悲しい感じでした。そのせいかどうかわわかりませんが、「北の都に」より、「南下軍の歌」の方が好きです。今も。
