ニッケル⑮
公開 2025/05/06 00:01
最終更新
2025/05/06 00:01
🐾
冷却シートを額に貼りベッドで仮眠をとってからどれくらい経っただろうか。そろそろ夕方だろうと思い、俺は起き上がった。
米は炊いてあったので、レトルトの激辛カレーをレンジで温め、ともに皿に盛りスプーンを用いて摂食する。
一人暮らしを始めて三週間は経つが、これを“自炊”と呼んでいいのかどうかは不明のままだ、暗号化されている。
「さてと」
再びPCと立ち向かう。
「『事務三本』もとい『ジム・サンボーン』さんよ、まさか本人ではないと思うが」
あんたは何を考えている……? クリプトス製作者の名前を使う理由は……?
最初に小説のタイトルから考えてみた。というより、これはどう考えても『計算=K3』だろう。もちろんクリプトスのK3を意味する。
次にK3の全文にある『N』の数をかぞえてみた。二十二個。これではな……と途方に暮れていたが、ふとした思いつきでPCの右下をクリックし、カレンダーを表示させた。
「近いな、二十二日…………」
とはいえ、今月=四月の二十二日とは限らない。しかも、日付けを指定されたところでどうしようもない。
夕食はラーメンにした。外食に罪悪感はあるが、あの店のネギラーメンには相応の金を出す価値がある。たっぷりとラー油をかけて食べると、とにかく美味い。
帰りは自転車でアパートへ。裏道へと続く十字路で、エボ3の黒い車体がドリフトをしたまま“ズキュルルルッ”! と轟音を放ってコーナーを攻略していった。
よく見えなかったが、たぶんラーメン屋の店主のような風貌をした北関東のドライバーだろう。
エボ3……北関東……それがやけに記憶に残った。
忌々しいユニットバスでシャワーを浴びる。いや、気分はいいのだが、やはりセパレートバスの賃貸物件を選ぶべきだった。まあいい。
就寝前に『事務三本』に動きがあったか調べたが、何もない。こんなときにダイレクト・メールが送れたらいいのだが、下手にちょっかいを出してもな。
疲れた。明日は日曜日。いざ就寝。
冷却シートを額に貼りベッドで仮眠をとってからどれくらい経っただろうか。そろそろ夕方だろうと思い、俺は起き上がった。
米は炊いてあったので、レトルトの激辛カレーをレンジで温め、ともに皿に盛りスプーンを用いて摂食する。
一人暮らしを始めて三週間は経つが、これを“自炊”と呼んでいいのかどうかは不明のままだ、暗号化されている。
「さてと」
再びPCと立ち向かう。
「『事務三本』もとい『ジム・サンボーン』さんよ、まさか本人ではないと思うが」
あんたは何を考えている……? クリプトス製作者の名前を使う理由は……?
最初に小説のタイトルから考えてみた。というより、これはどう考えても『計算=K3』だろう。もちろんクリプトスのK3を意味する。
次にK3の全文にある『N』の数をかぞえてみた。二十二個。これではな……と途方に暮れていたが、ふとした思いつきでPCの右下をクリックし、カレンダーを表示させた。
「近いな、二十二日…………」
とはいえ、今月=四月の二十二日とは限らない。しかも、日付けを指定されたところでどうしようもない。
夕食はラーメンにした。外食に罪悪感はあるが、あの店のネギラーメンには相応の金を出す価値がある。たっぷりとラー油をかけて食べると、とにかく美味い。
帰りは自転車でアパートへ。裏道へと続く十字路で、エボ3の黒い車体がドリフトをしたまま“ズキュルルルッ”! と轟音を放ってコーナーを攻略していった。
よく見えなかったが、たぶんラーメン屋の店主のような風貌をした北関東のドライバーだろう。
エボ3……北関東……それがやけに記憶に残った。
忌々しいユニットバスでシャワーを浴びる。いや、気分はいいのだが、やはりセパレートバスの賃貸物件を選ぶべきだった。まあいい。
就寝前に『事務三本』に動きがあったか調べたが、何もない。こんなときにダイレクト・メールが送れたらいいのだが、下手にちょっかいを出してもな。
疲れた。明日は日曜日。いざ就寝。
