自作小説。へたくそさんと担当No.２【今まで気づかなかった環境】

公開 2024/01/28 00:57

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美奈さんは文芸部に入ることになった。そのほうが都合がいいし、大学入試にも有利になる。ここで実績を作ることで、今後の人生にも有利がつく。
　で、文芸部員に紹介するわけだが、ちょっと波乱がおきそう。というのも、よく考えたら、僕以外、女子生徒だった。

　現２年生の部長、荒木　瑠奈（あらき　るな）。
　現２年生副部長で日本人とカナダ人のハーフのヒビキ・アルベール。
　現１年生の双子、柊　瑠璃（ひいらぎ　るり）と柊　玻璃（ひいらぎ　はり）。

　で、ここに現２年生の赤城　美奈。よく考えたらハーレムだな。今後の立ち位置が問題になる。高感度を上げる対象をしっかりと考えないと、お友達エンドになる。
「・・・へぇ、こうちゃんってこういう子が好きなんだ。」
「コウクンはちびっこ好きなのデスね。」
　何かおかしなことになった。瑠奈もヒビキも意外そうな顔をしている。
「違いますよ。真鍋先生の頼みです。」
「ロリはいるのにね。」
「ね。」
「ちびっこ二人。人聞きの悪いこと言わない・・・。」
　顔を見合わせて人聞きの悪い言葉を使う瑠璃と玻璃。ロリと言われてちょっとムッとする美奈。
「・・・・・もう１８なんだけど・・・。」
「ミナ！世の中には合法ロリというものがありマース！身長１５０ｃｍ程度、カップ数Ｂ以下、童顔だと大体当てはまりマース！」
「やめろ金剛！セクハラになる！」
　ヒビキはセリフの印象から艦これの金剛に似ている。むしろ、まねているかもしれない。
　とはいえ、受け入れてくれたようでよかった。女の世界は怖いからな。よそ者が入って来ると排除する傾向にある。美奈が合法ロリ・・・おっと、かわいい女の子だから受け入れてくれたのかもしれない。
「ちなみにコウクンは朴念仁なので、露骨なことしないときづいてくれまセーン！ミナはその辺、考えてくだサイネ。いっそのこと、パ〇モロするくらいでちょうどいいのデース！」
「えー！？」
「やめんか金剛！」
　僕ってそんな風に思われていたの？ちなみに、朴念仁というのは無口で愛想のない人のこと、分からず屋という意味である。それが恋愛において「恋愛に対してものすごく鈍感な人」という意味で使われている。あからさまな好意をしても気づかないくらいの人が該当する。
　とはいえ、今後も楽しくなりそうだ。今まで考えてこなかった人間関係も、今は自覚してしまった。今後はもう少しみんなの動向を見ておかないといけない。下手に好意を向けられても困るが、もう少し付き合ってあげないとな。
「男の子は大変ですね。」
　玻璃が無垢な笑顔で言ってきた。まぁね。

自作小説文芸部同人誌

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名刀正米

プロフィールページ

すべての始まり、正米は３DCGのRPGツクールという20年以上前のゲームから生まれた。突っ込んだ話、現在の中の人。「一生ゲームをするという覚悟」のもと、「ゲームに命をかけている」ゲーマー。「ゲームに殉せず、ゲームとともにある」。

　数多くのキャラクターを生み出している神霊で、このブログはゆのニートカンパ…