自作小説。へたくそさんと担当No.7【映画鑑賞会を行う】
公開 2024/02/24 09:46
最終更新
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最近、文芸部の女子部員からのアタックが多い。平日休み時間には女子部員全員からのお誘い。休みの日には瑠奈編集長からのお誘い。
正直、僕にまともな男友達がいないことが幸いしている。ギャルゲーのルートには親友ルートというのがあり、基本バッドエンドだ。あのクラナドにさえそれが存在する。もし、まともな男友達がいたら、そっちにも進んでしまいそうだった。
とはいえ・・・。こうもモテ期が来たとしても、どう接すればいいかわからない。もともと、女性とは交流があったので今も問題なく女の子たちとは仲良しだ。しかし、彼女たちはそれでは満足しないだろう。あれだな、シスタープリンセスの「結局誰のルートにも行かなかったルート」になる可能性もある。・・・叔父さんが持っている昔のギャルゲーの知識をフル動員する時期かもしれない。クラナドもシスタープリンセスも、叔父さんに貸してもらった。
「さて、部室を使っての映画鑑賞会です。みんなー!何持ってきた?」
瑠奈編集長が号令をかける。今回、みんなで映画鑑賞会を行うことになった。というのも、新人である美奈との交流を深めるというのと、映画を鑑賞してその感想文を書くという、今年度最後の合宿である。そっか、僕ら3年生になるのか。
で、集まったのは・・・。ポプテピピック第二期全巻、ゆるキャン△の映画、シン・仮面ライダー、シコマンドー・・・・。
「あー・・・・誰も恋愛映画とか持ってこなかったんだね。」
「れんあいえいがはく〇。」
「瑠璃の口から〇そなんて言葉聞きたくなかったわ・・・。」
みんな趣味に忠実な事実を改めて確認した瑠奈編集長。とりあえず、1つ見て感想を書くということをするのが今回の合宿(日帰り)の目的。感想を書くのに作品は関係ない。
数時間後。まぁ、ここまで趣味に全力な作品がそろったら、そりゃぁ、大盛り上がりになる。特にコマンドーは名台詞の宝庫。探していたあの言葉がバンバン出てくるので、大盛り上がりだ。ただ、現代の子には出てきてすぐに死ぬ敵キャラには不満らしく、もっと何かないのかと思っている感想が多かった。
「みんな良い感じに書けているわね。美奈も文章能力が上がってきているわ。」
「えへへー。」
「この文章がそのままとは言わないけど、この経験はちゃんと作品に生かせるから、今後もやっていくといいわ。」
「はーい。」
とまぁ、各々瑠奈編集長のアドバイスや評価を聞いたところでお開きになった。
・・・・・何か裏があると思ったのだが、何もなく終わってしまったな。そうだなぁ・・・。こういう時ギャルゲーの男どもは何をするか・・・?
「部長、当初の目的忘れてないデスカ?」
「何が?」
映画鑑賞会を終え、ヒビキと一緒に帰っている最中、ヒビキが私に聞いてきた。
「もともとコウクンと仲良くなりたいから企画していませんデシタ?」
「あ・・・。」
そうだった。こうちゃんは何かと奥手。というか、女の子と一緒にいることが当たり前に思っているようだから、自分の立ち位置を意識させるようなことをしたかった。あわよくば、私ともっと仲良しになれればいいなーと思っていた。
「部長もその辺鈍感デスネ。とはいえ、コウクンは私たちの誘いを断るような男の子じゃないデスので、おそらく、付き合ってって言ったら付き合ってくれるとおもいマス。」
「それじゃぁ、落としたことにならない。やっぱり、しっかりと向こうから言ってほしいなー。」
「そんなこと言っていると、美奈にとられマスよ。」
そうなんだよねぇ・・・。こうちゃん、付き合ってっていったら付き合ってくれるような気がするんだよね。「まずはしっかりとお付き合いしてから今後のことを考えましょう」とか言いそう。真面目過ぎるのも問題よね。
ふと、スマートフォンの着信音がなる。メールみたいだ。取り出して確認すると、こうちゃんからのメッセージだった。
『今日は楽しかったですね。みんな自分の趣味に忠実なところもよかったです。とはいえ、編集長はもっと映画について語りたいのではないですか?編集長からのセリフで、映画についてのことは少なかったように思えます。僕でよければ、いつでもお相手しますよ。』
「クッ!進化してやがるぜ!あいつ!」
「部長!?どうしたんデスカ!?」
真面目だけど進化している。前のこうちゃんはここまで言わない。これは彼の心境にもなにかあったかもしれない。まぁ、真面目なだけかもしれないけど。
正直、僕にまともな男友達がいないことが幸いしている。ギャルゲーのルートには親友ルートというのがあり、基本バッドエンドだ。あのクラナドにさえそれが存在する。もし、まともな男友達がいたら、そっちにも進んでしまいそうだった。
とはいえ・・・。こうもモテ期が来たとしても、どう接すればいいかわからない。もともと、女性とは交流があったので今も問題なく女の子たちとは仲良しだ。しかし、彼女たちはそれでは満足しないだろう。あれだな、シスタープリンセスの「結局誰のルートにも行かなかったルート」になる可能性もある。・・・叔父さんが持っている昔のギャルゲーの知識をフル動員する時期かもしれない。クラナドもシスタープリンセスも、叔父さんに貸してもらった。
「さて、部室を使っての映画鑑賞会です。みんなー!何持ってきた?」
瑠奈編集長が号令をかける。今回、みんなで映画鑑賞会を行うことになった。というのも、新人である美奈との交流を深めるというのと、映画を鑑賞してその感想文を書くという、今年度最後の合宿である。そっか、僕ら3年生になるのか。
で、集まったのは・・・。ポプテピピック第二期全巻、ゆるキャン△の映画、シン・仮面ライダー、シコマンドー・・・・。
「あー・・・・誰も恋愛映画とか持ってこなかったんだね。」
「れんあいえいがはく〇。」
「瑠璃の口から〇そなんて言葉聞きたくなかったわ・・・。」
みんな趣味に忠実な事実を改めて確認した瑠奈編集長。とりあえず、1つ見て感想を書くということをするのが今回の合宿(日帰り)の目的。感想を書くのに作品は関係ない。
数時間後。まぁ、ここまで趣味に全力な作品がそろったら、そりゃぁ、大盛り上がりになる。特にコマンドーは名台詞の宝庫。探していたあの言葉がバンバン出てくるので、大盛り上がりだ。ただ、現代の子には出てきてすぐに死ぬ敵キャラには不満らしく、もっと何かないのかと思っている感想が多かった。
「みんな良い感じに書けているわね。美奈も文章能力が上がってきているわ。」
「えへへー。」
「この文章がそのままとは言わないけど、この経験はちゃんと作品に生かせるから、今後もやっていくといいわ。」
「はーい。」
とまぁ、各々瑠奈編集長のアドバイスや評価を聞いたところでお開きになった。
・・・・・何か裏があると思ったのだが、何もなく終わってしまったな。そうだなぁ・・・。こういう時ギャルゲーの男どもは何をするか・・・?
「部長、当初の目的忘れてないデスカ?」
「何が?」
映画鑑賞会を終え、ヒビキと一緒に帰っている最中、ヒビキが私に聞いてきた。
「もともとコウクンと仲良くなりたいから企画していませんデシタ?」
「あ・・・。」
そうだった。こうちゃんは何かと奥手。というか、女の子と一緒にいることが当たり前に思っているようだから、自分の立ち位置を意識させるようなことをしたかった。あわよくば、私ともっと仲良しになれればいいなーと思っていた。
「部長もその辺鈍感デスネ。とはいえ、コウクンは私たちの誘いを断るような男の子じゃないデスので、おそらく、付き合ってって言ったら付き合ってくれるとおもいマス。」
「それじゃぁ、落としたことにならない。やっぱり、しっかりと向こうから言ってほしいなー。」
「そんなこと言っていると、美奈にとられマスよ。」
そうなんだよねぇ・・・。こうちゃん、付き合ってっていったら付き合ってくれるような気がするんだよね。「まずはしっかりとお付き合いしてから今後のことを考えましょう」とか言いそう。真面目過ぎるのも問題よね。
ふと、スマートフォンの着信音がなる。メールみたいだ。取り出して確認すると、こうちゃんからのメッセージだった。
『今日は楽しかったですね。みんな自分の趣味に忠実なところもよかったです。とはいえ、編集長はもっと映画について語りたいのではないですか?編集長からのセリフで、映画についてのことは少なかったように思えます。僕でよければ、いつでもお相手しますよ。』
「クッ!進化してやがるぜ!あいつ!」
「部長!?どうしたんデスカ!?」
真面目だけど進化している。前のこうちゃんはここまで言わない。これは彼の心境にもなにかあったかもしれない。まぁ、真面目なだけかもしれないけど。
すべての始まり、正米は3DCGのRPGツクールという20年以上前のゲームから生まれた。突っ込んだ話、現在の中の人。「一生ゲームをするという覚悟」のもと、「ゲームに命をかけている」ゲーマー。「ゲームに殉せず、ゲームとともにある」。
数多くのキャラクターを生み出している神霊で、このブログはゆのニートカンパ…
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