佐和隆光氏の訃報に接して @『経済学への道』
公開 2025/06/11 00:00
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先日、新聞の訃報欄で佐和隆光先生が亡くなったことを知りました。佐和隆光さんは、80年代に、一般向けの経済書がベストセラーになりましたよね。僕も岩波新書の『経済学とは何だろうか』を当時読みました。
もう一つの一般向けの著作『経済学への道』は、出張の新幹線の中で読みました。この本、佐和の自伝ですね。経済学研究者としての歩みを著しているんですが、同時に、それは戦後民主主義の時代を生きた(佐和は1942年生れ)一人の日本人のあゆみでもあります。
大学教育における、歴史、倫理、哲学などのいわゆるリベラルアーツの軽視が、知の衰退をもたらすという指摘は、思わず、膝を打った次第です。また、佐和氏が経済学を志した訳は、小学生の時の同級生の「欠食児童」の実体験とのこと。
そう言えば、小生の母親も、「欠食」ではなかったけど、コメの弁当ではなく、イモの弁当しか持ってこれず、それが恥ずかしくて、弁当箱の蓋で、弁当の中身を隠して食べていたとよく言ってなあ。
経済学の目的は、昔も今も「みんなが豊かになること」ですよね。「自分が金儲けをすること」ではなくて。
(この記事の2段落以降は、旧gooブログの2023/5/9付記事の再録です)
