映画オッペンハイマーについて
公開 2024/04/27 00:59
最終更新
2024/04/27 10:38
やっっっっっと観に行けました。
忘れないうちに今思うことを記録します。
例によってあらすじを順繰りに触れることはしませんが、私が特に夢に見そうだと思った場面やら予習の反省についてやらを羅列して行きますので、ネタバレ回避されたい方、及びこの映画の題材自体にアレルギーを感じる方は閲覧をお控えくださいませ。
▽
先ず冒頭。
いきなり毒リンゴから入った…そして顛末に諸説ある事件らしいぼかし方……。
原案「上」に当たる苦悩の思春期時代を核融合へのイメージと交錯させながら進むので、主人公の人となりの危うさの紹介は十分。
更に叩けば埃の原因になる政治思想との交わりはジーンの関係とキティとの出会い、シュバリエ事件がメイン。
肝心なエルテントンの出番は一瞬で過ぎ去るし、のちのち虚実織り交ぜて証言するハメになるハーコン氏との会話もかなりあっさり流れるので、グローブス将との列車での会話あたりで危機感を覚えるわたくし……それにしてもむっちり軍服姿のマット・デイモンがかっこよすぎ('ii')
そしてロスアラモス関連の科学者たちの入れ替わり立ち替わりで不安がMAXに!!!あの人もこの人も名前出るのも出番も一瞬で誰が誰だか、恐怖の迷子タイム(՞ةڼ◔)これ本当に予習すべきは原案じゃなくてキャストの顔と名前だったのでは…バカだねほんとに……。呆然。
ですがそこはノーラン映画、最低限顔と名前覚えてほしいのはこの人とこの人よっときちんとガイドしてくれます。
ロスアラモスの場面で主要な科学者はボーア、ローレンス、ラビ、テラーそしてシュバリエでしょうか。
後半はひたすらネチネチ根に持つストローズ氏による出来レースで追い詰められる、主人公にも見る側にもただただ苦痛の時間。主人公の聴聞会はともかくストローズ氏の公聴会の流れが鑑賞中に掴みきれなかったので(飛ばし読みした下巻〜ッ!)ここはしっかり復習です…。
序盤では織り交ぜてくれたVFXもなく、これいつまで見せられるんだ、、と主人公の気持ちを追体験したところでヒル博士の発言からようやく光明が。
ラストシーンの主人公の顔アップは、ダンケルクのファリアやインターステラーのアメリアを思わせます。三者三様の胸中が表情だけで伝わる見せ方、役者さんの技量に胸がいっぱいに。
V2ロケット(のイメージ)から投下される炎の柱が世界じゅうに降り注ぐのが冒頭の雨模様、水たまりの波紋とオーバーラップします。
こうなるのを恐れて主人公は原爆投下を進めたわけだけど、結局世界が進むのは主人公が回避したかった結末でした。
実際の爆発を見せれば他国も危険性を理解して然るべき管理をしてくれるはず、なんてのは今にして思えば主人公の理想論だし
懸念を抱えながらも結局ここまで進んだのは主人公、科学者たちのエゴも大いにあったわけで……。映像の世紀で放送された本人の談話「後悔はしていない、でも罪悪感がないわけではない」に収束するんですね。
▽
最大の見せ場であろうトリニティ実験から広島、長崎を経た主人公の心象風景はもう怖くてしんどくて涙が出た。
ロスアラモスで喝采を浴びながら「この場に相応しい」演説をぶって退壇するときの背景崩壊ホワイトアウト、からの足元の映像は忘れられない。
さんざん言われてた日本蔑視だの謝罪が足りないだの、そんなんじゃないじゃん、寧ろかの国の映画で主人公の言い尽くせない感情をここまで映像化して貰えたのは凄いことだなと……。
観られて良かったし、ノーラン監督が作ってくれて良かったと心から。本当に。
▽
最後に超絶個人的なバカ話を。
とにかく自分は赤狩りってなんだっけレベルのトンチンカンで、かつ今作は原案予習必須(と言うほどでもないけど予習ゼロだと上映時間のうち半分はポカーンで浪費する)という事前情報があったので、必死こいて原案読みました。
それでも普通に読んでると見慣れない人名やら用語が右から左で、3ページ進んで2ページ戻る最悪のループに陥りまして(酷い)最後の手段で人名やおおまかな出来事を手元でメモしながら読む力技に出ました。マジで試験勉強です。
結果は、出題範囲は中〜下巻がメイン、上巻はかなりのテンポでビャーッと流された感じでした、、、まさかスミス先生もファーガソン氏も出番がないなんて…ヤマ外したでやんの…ハハ……(՞ةڼ◔)
ですがお陰で苦手なノンフィクションかつ翻訳ものの読み方に幾分耐性ができた気がします!なによりオッペンハイマーは絶対におかわりしたい!!
日本で円盤発売して貰えるのかは分かりませんが、決定次第かならずゲットしたいですね。
忘れないうちに今思うことを記録します。
例によってあらすじを順繰りに触れることはしませんが、私が特に夢に見そうだと思った場面やら予習の反省についてやらを羅列して行きますので、ネタバレ回避されたい方、及びこの映画の題材自体にアレルギーを感じる方は閲覧をお控えくださいませ。
▽
先ず冒頭。
いきなり毒リンゴから入った…そして顛末に諸説ある事件らしいぼかし方……。
原案「上」に当たる苦悩の思春期時代を核融合へのイメージと交錯させながら進むので、主人公の人となりの危うさの紹介は十分。
更に叩けば埃の原因になる政治思想との交わりはジーンの関係とキティとの出会い、シュバリエ事件がメイン。
肝心なエルテントンの出番は一瞬で過ぎ去るし、のちのち虚実織り交ぜて証言するハメになるハーコン氏との会話もかなりあっさり流れるので、グローブス将との列車での会話あたりで危機感を覚えるわたくし……それにしてもむっちり軍服姿のマット・デイモンがかっこよすぎ('ii')
そしてロスアラモス関連の科学者たちの入れ替わり立ち替わりで不安がMAXに!!!あの人もこの人も名前出るのも出番も一瞬で誰が誰だか、恐怖の迷子タイム(՞ةڼ◔)これ本当に予習すべきは原案じゃなくてキャストの顔と名前だったのでは…バカだねほんとに……。呆然。
ですがそこはノーラン映画、最低限顔と名前覚えてほしいのはこの人とこの人よっときちんとガイドしてくれます。
ロスアラモスの場面で主要な科学者はボーア、ローレンス、ラビ、テラーそしてシュバリエでしょうか。
後半はひたすらネチネチ根に持つストローズ氏による出来レースで追い詰められる、主人公にも見る側にもただただ苦痛の時間。主人公の聴聞会はともかくストローズ氏の公聴会の流れが鑑賞中に掴みきれなかったので(飛ばし読みした下巻〜ッ!)ここはしっかり復習です…。
序盤では織り交ぜてくれたVFXもなく、これいつまで見せられるんだ、、と主人公の気持ちを追体験したところでヒル博士の発言からようやく光明が。
ラストシーンの主人公の顔アップは、ダンケルクのファリアやインターステラーのアメリアを思わせます。三者三様の胸中が表情だけで伝わる見せ方、役者さんの技量に胸がいっぱいに。
V2ロケット(のイメージ)から投下される炎の柱が世界じゅうに降り注ぐのが冒頭の雨模様、水たまりの波紋とオーバーラップします。
こうなるのを恐れて主人公は原爆投下を進めたわけだけど、結局世界が進むのは主人公が回避したかった結末でした。
実際の爆発を見せれば他国も危険性を理解して然るべき管理をしてくれるはず、なんてのは今にして思えば主人公の理想論だし
懸念を抱えながらも結局ここまで進んだのは主人公、科学者たちのエゴも大いにあったわけで……。映像の世紀で放送された本人の談話「後悔はしていない、でも罪悪感がないわけではない」に収束するんですね。
▽
最大の見せ場であろうトリニティ実験から広島、長崎を経た主人公の心象風景はもう怖くてしんどくて涙が出た。
ロスアラモスで喝采を浴びながら「この場に相応しい」演説をぶって退壇するときの背景崩壊ホワイトアウト、からの足元の映像は忘れられない。
さんざん言われてた日本蔑視だの謝罪が足りないだの、そんなんじゃないじゃん、寧ろかの国の映画で主人公の言い尽くせない感情をここまで映像化して貰えたのは凄いことだなと……。
観られて良かったし、ノーラン監督が作ってくれて良かったと心から。本当に。
▽
最後に超絶個人的なバカ話を。
とにかく自分は赤狩りってなんだっけレベルのトンチンカンで、かつ今作は原案予習必須(と言うほどでもないけど予習ゼロだと上映時間のうち半分はポカーンで浪費する)という事前情報があったので、必死こいて原案読みました。
それでも普通に読んでると見慣れない人名やら用語が右から左で、3ページ進んで2ページ戻る最悪のループに陥りまして(酷い)最後の手段で人名やおおまかな出来事を手元でメモしながら読む力技に出ました。マジで試験勉強です。
結果は、出題範囲は中〜下巻がメイン、上巻はかなりのテンポでビャーッと流された感じでした、、、まさかスミス先生もファーガソン氏も出番がないなんて…ヤマ外したでやんの…ハハ……(՞ةڼ◔)
ですがお陰で苦手なノンフィクションかつ翻訳ものの読み方に幾分耐性ができた気がします!なによりオッペンハイマーは絶対におかわりしたい!!
日本で円盤発売して貰えるのかは分かりませんが、決定次第かならずゲットしたいですね。
FF6、FF12二次創作字書きです。割と良くある話ばかり書いてます( ◜ω◝ )
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