TM NETWORK FANKS intelligence days ~YONMARU~ Day35/2024.4.20 Day36/2024.4.21 @東京ガーデンシアター(有明)
公開 2024/05/17 00:40
最終更新 2024/05/17 01:04
*これはあの日あの場所にいた8000人の中のひとりの脳内をディレイ実況しているキオクとキロクであり、3人やステージの様子はあまり出てきません。それでも80%ほどネタバレしてる気もします。お読みになる際はご注意ください。なお、10,000字ほどあります。

*作成時にツアーパンフや雑誌は未読のため、正解不正解あやふやなものや予想でしかないものがあります。個人の脳内のキオクとキロクです。

*文中の記号ですが、ざっくり『』作品名、♪曲名、♬歌いだし部分 程度のルールです。

はー、るっばーるー、来たぜ、あーりあけー
というわけで、TMでの遠征はメジャタン千秋楽の国フォ以来21年ぶり、TM以外を含めると……フィリップ・キャンデロロ以来 ? 16年ぶりの関東。震災以降で泊まりがけの遠出は初めて。あれからどうにも遠出気分にならなかった、というハードルを越えさせてくれた、さすがのTM NETWORK。

20周年は業務上遠くから見守るよりほかなく、30周年は震災復興生活再建の真っ最中だった。そのぶんも合わせて、そして、Day35の前日は私自身がこの世にデビューして50周年のデビュー日(そう、私は1974生まれのFANKS)。50年生き延びたご褒美に、というわけで、東京・横浜の遠征を決めた。

Day35はアリーナCブロック。XCブロックが2列潰していたとのことで、私史上最前タイ記録。1日遅れの誕生日プレゼントに違いない。ありがとう。
Day36はバルコニー3Eブロック。5階センター、ド正面2列目なので落ちる心配もない。この天空席、実は神席だった。ありがとう。
(以下Day35はD35、Day36はD36とする)

ステージにはツアータイトルロゴの緞帳。
開演前場内SE(BGM)は80年代洋楽ポップス。
耳は知ってるのにタイトル不明でちょっと悔しい。
曲とタイトルが一致したのはこの3曲くらい。

シーナ・イーストン/Telefone
aーha / Take on me
バナナラマ/VENUS

これ以外も「この音色(おんしょく)当時のあの曲にそのまま使ってるね」とか80年代中盤当時の空気満載で、これは『RAINBOW RAINBOW』の楽曲来る? 来ちゃう?と高まる期待。座った状態で踊り始めるぼっち参加の狂人FANKS(私)。

というのも、♪Telefone 、私の韓国映画ベスト5『ダンシングクイーン(단싱 퀸)』で主演のオム・ジョンファ様が♪call my name として韓国語カヴァーしている曲。シーナ・イーストンによる原曲は遠距離恋愛難しいねー、という内容だが(ホントか?)韓国語版は「힘이들땐 call my name(たいへんな時は私を呼んで)」「내가 옆에서 널 사랑해(私がそばで君を想う)」とまるでTMの歌詞のような励ましっぷりで。さすがにそこまで考えての選曲ではないだろうが既に開演前にとびきり嬉しい私なのだった(テンションおかしい)。♪call my name歌いながら、よぅし、黄色い声で呼んじゃうぞ?そういうメッセージだな ?
//
Self Control
ん ? なんかスタンド席が拍手してる… ? から始まったライブ1曲目。そう、D35スモーク焚きすぎてアリーナ席ステージ見えにくい問題。(それともスタンド席が見えるのが問題だったのか)

そんなこともイントロ1音で忘れさせてくれる。ラスグル以来30年ぶりのセルコン。ウツの立ち姿の格好よさに見惚れる。D35、哲ちゃん側なのに、前方に男性による壁がある。ウツ側は壁がないため瞬時に、今日はウツだな、と決定。とはいえ5.5cmヒールよありがとう。大きなアレンジの違いは特になし。私とTMの出会いの曲でスタートするYONMARU最高。

Maria Club
まさか、ライブで聴けるとは… ! という驚き。セルコンで出会い、humansystemで沼落ち、初LIVEはCarol、という私には幻の曲カテゴリー。踊るに決まってる。SNSでいろんな意見を見るが、TMのライブ、踊ってなんぼ、だったはずだし、極小規模ながらステージに立ち続けてる人間としての私からすると、観客がミーアキャットのように立ち尽くして微動だにせず、一点を見つめてる状況はステージから見るとかなり怖い。ライブは直接コミュニケーションできる貴重な場、パーソナルスペースは守りつつ、動くことでその音楽が好きなのだと伝えられたらいいな、と思う。

一方で、D36で右前方、つまり5階席最前列にいた男性 ! なぜキミは♪フッフー じゃないところにまでフッフー入れるんだ。品の悪い煽りにしか聞こえないぞ。愛で方も楽しみ方もそれぞれだ。が、悪目立ちは違うのでは。ずらして入れるのは間合いのセンスが問われる。だが悲しいことに彼はそこに気づかない。って、半身、柵から出てる。*実は5階席最前列は「着席してご覧ください」の注意書きが通路端にあります。誰も見てないですが* いい大人だよね ? 明日TMが不名誉なニュースに載ることのないよう祈るばかり。イントロかっこいい。ん ? 木根さん、ミラーボール… ?

1974
! ! ! ! ! この前日が誕生日だった1974生まれの私。まさか1日遅れの誕生日に自分のテーマソングとしている♪1974 を ! ライブで聴くという、なんたる僥倖。♪1974とわかった瞬間、手元で小さく小刻みガッツポーズが止まらない。(もちろんイントロのドあたまでは何の曲だか不明←)
中学生でファンになって、少しずつアルバムを買い揃えていく。『RAINBOW RAINBOW』が買えたのは高校生になってから、そう、16歳で1974年生まれが♪1974 に出会ったのだ。その驚きがよみがえる。ステージの3人が放つ光とライティングの波の中で、自分の内に生まれたあたたかくてやわらかい何かを抱える気持ちで立ち尽くす。♬sixteen あの頃の気持ち とレスポンスするのは忘れない。
アレンジと歌のキーが何が起きてるんだ状態で脳が混乱し始める。調性の色彩は濃いめの紫寄りの紅色、といった風情のどこかせつなさのあるアレンジ(へっぽこ絶対音感持ち)。好きだけど胸がキュッとなるような僅かな淋しさがある。

Carry on the music
キネテツパート。歌詞内容の詳細はみなさんが触れてるので割愛。
港町……仙台は入るだろうか…(たぶん無理)。
この曲、ご本人たちのことを歌っているが、年イチとはいえ150人40分ワンマンステージに50歳で立ち続けている自分にもところどころ刺さる内容でもあり。『3月のライオン』の柳原棋匠を思い出す部分もあり。
D35では木根さんの♬あとどれくらいだろう でギュッとなり、続くcarry onに半信半疑というか。本来ならば喜ぶべきところのはずで。ごめんなさい2人。たぶんそれは木根さんの声が持つ湿度のせい。その空気が伝わったのかD36では哲ちゃんが物凄く大きいお声で♬carry on~と歌ってくれたのだった。やっと安堵。

confession
実は1曲目の第一声から思っていたのだが、ウツの発声が変わった ? 喉の奥がかなり開いてるようなお声になっている。男性がこの発声のしかたをするのは難しい、というのはガッコの声楽(テノール)の先生たちが言っていたなぁ。発声するときに使う喉の筋肉の部分が変わったというか。声の若返りはそういうことか、と納得。特にこの曲はサビに声の伸びを聴かせるメロディーなので際立つ。
この曲、私が自分で歌うときはサビ終わりの♬上手く生きてゆくのは~をついつい熱唱しがちなのだが、この日のウツは♪いくつもの出会いから~に曲のぬくもりのピークを持ってきていたように思う。そのほうがデビュー日ライブにふさわしい。

~Carol~
A day in the girls life
まさか、ここでCarolが来るとは。
AIと聞き、真っ先に思ったのは、センセイの理研の研究員の任期が最終年度でなにがしかの成果発表ということ… ? 外部資金なのかな ? ということだった。やめるんだ、30代40代の大学の事務のオバチャンな私を召還するんじゃない。思い出せ、初めて行ったCarolツアー、青森市文化会館の2階最後列で魂奪われた14歳の自分を。
。。。毎朝、ああ、学校に行きたくないな…でも家にも居たくない、とやや俯きかげんで支度する私を励ますように励まされるように聴き一日を始めていたな。まさしく♪A day in the girls life だった。アレンジもウツの歌声も当時のまま、でも当時より深みや奥行きのある音。当時の制服のウール生地の触感や衣擦れの音、今はもうない実家の部屋までも鮮やかによみがえる。

Carol I
Chase in Labyrinth
お ? キミ歌うの ? と思うのとほぼ同時に、小説CAROLでこういうシーンあった ! と思い出す。脳がフル稼働しているのがわかる。処理しきれない情報量の渦の中では当然。
オペラに例えるならば、88~89年のCarolツアーは衣装・セットありの上演形式、YONMARUは演奏会形式。衣装や装置の力を借りず、音楽の力量のみの勝負となる。映像があるのでサイレント映画の弁士と生楽団、といった風情もある。多摩をタイムマシンとしたのは秀逸であった。タイムマシンは過去にも行ける。2024年になんと贅沢なことだろう。Carolの曲目、実は半分は物語の語り部的役割であり、配役の心情吐露ではない。これがCarolを歌うことの難しさであり、普遍性を獲得できた理由でもあるだろう。多くの歌い手は一人称の内的世界をいかに歌い上げるかということに注心する。だが、それではCarolの世界を歌うことはできない。歌い手の我を押し付けることなく寄り添うという唯一無二のボーカルスタイルだからこそできたこと、と考えながら、ウツの衣装はさすがにそれでいいのか ? トリノ五輪のステファン・ランビエールみたいだぞ ? と笑みがもれる。ウツも衣装見て首傾げていたような。

gia corm filippo dia(inst)
ペケったのFANKS内でも受け止め方が様々な演出。
そもそもが現在地球上で戦禍により音楽が奪われている状況をCarolのストーリーになぞらえて、戦争、紛争へ、対する思いをせめてFANKSと共有しよう、という願いや祈りのようなこのCarolパート。この曲をいま、高らかにTM NETWORK
が歌うのは違う、この歌詞を、言葉のひとつひとつを考えることで、いまその行為が現実として起きている地域のことについて想起してほしい、ということなのではないかと受け止める。もちろんFANKSが明朗に歌うのは論外だ。ただ、長年の習慣で、条件反射で、なんの意味も考えることなく音として歌ってしまうことはあるかもしれない。

ただ、そのあとでもいいから思いを馳せてほしい。音楽は有事ではいとも簡単に失われてしまう儚いものであること、その儚いものは平和であることが最低条件なんだということを。天災で音楽を、音を出すことを奪われた時期があるへっぽこピアノ弾きの私はウクライナ侵攻の第一報を受けて、なんでわざわざ人間がそんなことをするのかという怒りしかなかった。

そんなことを思い出しての曲終わり。D36、右前方のアイツが叫んだ。「もっと声出していこうぜ ! FANKS ! 」あ"あ"あ" ? ナニヲイッテルンダオマヘワ…。もっと ? 声を ? 出していこうぜ…?えっ ? ナニ ? 文字が読めないの ? なんでアナタに指図されなければならんの ? 希望が瓦礫に朽ち果てるのよ ? 破壊が終わることないのよ ? 心を痛めこそすれ、なんで高らかに声出して歌わにゃならんのだ ? あ"あ" ? 彼の隣の席だったならその襟をつかんで揺さぶっていたかもしれない。半身投げ出してる5階最前列の人を。もしかしたらいまでも湾岸署に勾留されたまま帰宅できなかったかも、私が。ありがとうローチケ配券システム。
なんでTM NETWORKが、FANKSのために超豪華な生バンドカラオケ作るのよ ? 公共放送ののど自慢ですら生バンドじゃないのよ ?

ところで、べーあんのバスドラキックのジャイガンティカが当時を彷彿させるし、北島健ちゃんのケプリなギターもまた違う味わいの格好よさが光るのだった。
In the forest
Carol II
Just One Victory
前述の流れを受けると、Victoryってなんだろうな、戦うから勝利が発生するわけで。ただ、最近のこの国に住んでいると私たちはこれから平和も人権も闘って勝ち得ないといけないのかもしれない。戦いではなく闘い。そんなことを思いながらのCarolパートフィナーレ。原曲アレンジ踏襲 & 原キー、本当に14歳の自分と共に2024年の自分もまたたくさんの気づきと刺激を受けたステージだった。



Intermission~Whatever comes
べーあん健ちゃんセッションタイム。円熟。楽器を続ける、その一点でもどれだけ難しいことか、しかも第一線で。気が遠くなるほどの時間と密度を重ねた熟練の音を耳にする贅沢。
からの、この流れは…かむす ! 緊張が走る私。そう、D12参戦したFANKSにとってかむすのイントロのギターは半音下がっている。祈るように木根さんを見守ろうにも左前方が見えない。……あ、よかった。ほっ。
後打ちのカウベルがかわいくてよい。んんっ ? 木根さん、ギンギラギン… !


RAINBOW RAINBOW
TIMEMACHINEのイントロ ! おおっ ! と思わせての。まさかの。
2024年、ある種多様性を示すかのような意味合いの曲名になってしまったが、正反対の歌詞内容。とにかく♬魔法をかけて~ の歌詞のままに魔法のようなライティングが圧巻。えっ?小さいドローンみたいな ? と思ったら意外と手動だったり。
ここにきて、やっと脳の混乱の正体を理解し始めて、この3人の凄さにめまいすらおこしそうになる。というのも、へっぽこ絶対音感持ちの私、キーが下がると即時で違和感を覚えるタイプである。YONMARUのセトリはほとんどの原曲が80
年代のもの、かむすのみ2023年発表。そしておそらくはDEVOTIONツアーが持ち曲に秋の曲がないためマイナーアレンジで季節感を出しにいったのと同様に、YONMARUでも代表的春の曲が禁じ手となりアレンジで春感を出してきた。古典和声法でいくと属7属9の根音省略の借用和音を随所に入れていく。楽曲によってはキーはひとつ下がっているものもある。ここで小室哲哉の「春」の解釈、「あはれ」なのかよぉおおお。どれもこれも、桜の葉の塩漬けのようなほのしょっぱさ、ほんの少しのさみしさが感じられるのはこれかぁあああ。在原業平か。「世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」的アレンジ。ホント、西川FREEDOMの影に隠れてしまったけれど、地道に周期的にやってくる、和楽器を使わず、なるべく47抜き音階使わず(いや ? 使ってる ? )シンセで和を表現する小室哲哉の「和」が中島美嘉歌唱で結実を見たのだけれど(そして実は♪FREEDOMよりヘヴィロテしている♪望郷)、YONMARUのアレンジはその進化系じゃん。なにそれ、好きすぎるんですけど。平安文学大好きFANKSの私のツボを完璧に押さえにきている。
だがしかし。しかしタカシ。アレンジのキーが下がっているのにウツの声にまったく違和感がない。はて ? と考えていたのだが。ひとつの答えにたどりついた。1980年代のピッチはだいたい440kHz。当時管楽器や弦楽器をやっていたひとならおわかりだろうか。2024年現在も国際標準は440kHz、だがクラシック界隈は442~443kHz。少し高い。つまり40年前の曲を原キーで歌うと実は原キーより高い、ということになる。そこからキーを下げると歌そのものはプラマイゼロ
にかなり近い状態になる、と。これでライブで歌えちゃうヴォーカリスト宇都宮隆をボクは自慢にしているよ。なぜ、あのバックトラックで歌えるんだ、凄。おそらく『ディアフレンズ』で哲ちゃんが言っていたウツのすごいところ=ピッチコントロールはこのレベルの話なのだろうな。コーラス重ねる2人は楽器の調性に引きずられるのでより大変そう。でも凄い。音楽を続けるということは日々の挑戦を当然に苦なく続けられるということ。腕を振り上げ、歓喜の声をあげつつ頭が下がる思いだ。こんなの、私も明日からまた音楽がんばろう、と思うしかないじゃないか。

ブリッジは最近センセイお気に入りの東欧のクワイア系によるメロディ。元々TMのライブはある種の宗教性を湛えている部分がある。高校生の時分、ライブビデオを観ているところにやってきたうちの父なぞはよく宗教団体と揶揄していたな、と苦々しく思い出す。YONMARUで使われる音はところどころ聖堂での響きを感じさせる。残響の作り方だろうか。

GET WILD CONTINUAL
ゲワイ特効といえば火柱なわけですが(いったいいつからそうなったのだろう)、D35アリーナで見る火柱の大きさに唖然。大きい、大きいよ。そして、鬼火が横に飛んでるよ。ステージ上に風が吹いてるの… ? それとも火薬の配合で横に飛ぶの… ? そして、1ブロックの間があるとはいえ熱い。明らかに火による熱さ。客席でここまで熱いのならステージはいかほど… ? 爆発音ももちろんホールより大きくて、爆発音でビクッゥウとする哲ちゃんがしっかり見えたのだった。みなさん、ご安全に。
しかし、アリーナだと心配になるほどの火柱も、D36の天空席では人間に対して少し大きいかな ? くらいにしか見えないのか、という驚きよ。

ACCIDENT
S3Fに行けなかった私のために(そうじゃない)、ありがとう。
宇都宮隆というボーカリストの真骨頂、その歌の重点を変えることができる能力がこれでもか、と炸裂している。普通、歌というのはいちばん伝えたい部分にメロディーの盛り上がり、サビが来るように作られている。歌い手はその一点に向けて歌い上げていくのが一般的だ。そのほうが生理的にも気持ちよい。だが、ウツは伝えたいことば、重きをおくことばを意図的にコントロールすることができる。並大抵のことではない。しかもレコーディングならともかくライブでもやってのける。尋常じゃない。
以前『ディアフレンズ』でウツの凄いところにコントロール力を哲ちゃんが挙げていたが、番組尺との兼ね合いで、わかりやすくピッチコントロールの話にスライドしていたのではないか、本当は歌のメッセージ性のコントロール力に言及したかったのでないか、と思っている。そしてヴォーカリスト坂本美雨としての美雨ちゃんがそれについてどう思うかも聞いてみたかったなぁ。
このコントロール力を持ってして成立したのがDEVOTIONツアーなのだが、それはまた別の話。
ACCIDENTという曲、そもそも歌詞の内容が、放置していた元カノに復縁を迫るコミュニケーションサボりがち野郎である。これを3人からFANKSへのメッセージソングとして成立させる力量、ちょっと桁違いである。
ただ、実はD35では♬愛してるよ よりも ♬忘れないで のほうが強く響いてしまい、ああ、やっぱり一区切りなのかと一抹の寂しさが残ってしまった。翌D36ではちゃんと♪愛してるよ が強くてちゃんと修正きた★よかった、と安堵するのだった。驚異のコントロール力。そしてやはり意識的意図的にコントロールされてるんだな、という確信。

ELECTORIC PROPHET
さて、FANKSのべ16000人宇宙猫タイム到来。ハウクラと同キー。つまり原曲より下がっている。アレンジも土台は一緒。ハモンドではなくパイプオルガン系の音が印象的。またも教会の聖堂を思わせる。クワイヤ、Carolはそもそも聖歌、讃美歌の意、そしてパイプオルガン。YONMARUの音テーマは「祈り」なのかもしれない。
それにしても、長年演奏してる曲とはいえキーが下がるとイチから練習しなければならないし、むしろいままで演奏してきた記憶があるので悩ましい。ウツがちゃんとキー下げしてるのに2人の音もコーラスも昔を懐かしむかのような音を出す。それでもキー下げして歌えるウツの安定感たるや。D35では木根さんのピアノの打鍵が速く強くてかなりアタック音強めになっていたのはご愛嬌。グランドピアノのタッチに慣れすぎたに違いない。しかもベーゼンドルファーは特に鍵盤が重いしなぁ。しみじみピアノとエレクトリックピアノはまったく別の楽器なんだなぁ、と思うなど。D36ではきっちり修正されてた。さすがのプロ集団。

そして、最後の転調を前に突然の断絶。8,000人総宇宙猫の瞬間である。あの時、ステージから見た客席はどういう景色だったのかなぁ、やっぱり宇宙猫なのか、巨大な疑問符?が宙に浮いて見えたかもしれない。曲の時間軸を考えるならば、TMの曲においての転調は未来である。曲の中の時間経過に伴って上がりゆくキー。そして、ハウクラやYONMARUで演奏されている ♪ELECTORIC PROPHET の主キーから見た(?)転調先という未来は実は元々の、過去に歌われてきた原キーになるはず…。……あれ ? 待って… ? ということは潜伏者たちの時間軸ではこれから過去という名の未来に還っていく、の… ? それは潜伏者もFANKSも閉じられた時間軸のメビウスの輪から出られないということ…… ? メビウスの宇宙をこえて ? BEYOND THE TIME… ! 時を越えてHello again あ、一周してしまった。やはりメビウスの輪。
そもそもエレプロは22世紀の少年が21世紀に恋人を見つけ出すということを20世紀に予言している歌。22世紀の少年のみなさんが潜伏者として、エレプロが指し示す21世紀到来。この曲が完結する、それは22世紀の未来宇宙からやってきた潜伏者と21世紀のいまを生きるFANKSが共存する、あのころの予言が現実に、ということなのだろう。そう考えると曲を断絶するのは終わらないというメッセージであるようにも思える。共にある、共存するという意味で転調というメビウスの輪を避け、予言が現実となって完結することをも避けるための断絶。ストーリーを有する転調、それがTMなのかもしれない。とはいえメジャタンとはまた違った感じでぽかーんとするばかりである。

Intelligence day
天空席だとエンドロールが読めない ! 映画は最後、字幕翻訳の方のお名前が出るまでエンドロールを隅々まで読む派としては、これは悔しい。アレンジがストリングスが増えて厳かになったなぁ。終焉というか大団円的というか。これも本の少し寂しい。
//
(続く)
くしゃみん
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音楽を聴き、本を読み、ピアノを弾き散らかすFANKS
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