ビックリドッキリワクワク術式
公開 2024/08/27 12:39
最終更新
2024/08/27 22:09
さて、タイトルの通り「ビックリドッキリワクワク!」になった術式を紹介していこうかと思います。
大きめの病院なら、普通に行われている術式なんですが、私が元オペ看として手術につく際に、「なんやこれ…すご…人間ってこんなことを『やろう』って思えるのか…しかもそれを実現できるのか…」ってなったやつです。
①めっっっっちゃくちゃ今更ですが、当たり前に手術の話なので、アイタタタタ!!な表現が出てきます。
②術式の詳細な説明は学会等のリンクを貼っておきます。興味のある方は見てみてください。
数年前の知識、しかも私の知識で書くので、医療の話ですが、めちゃくちゃ専門的な話とは捉えず、「そんなもんあるんや〜!すげ〜!」くらいで捉えてもらえると助かります。
③わかりやすく楽しく知って欲しいので、癌などの疾患がおおもとにある内容ですが、軽いテンションで書いています。決して疾患や手術を軽んじている、面白がっているのではないことを念頭において見ていただきたいです。
④もちろんですがリンク先と私はなんの関係もありません。
⑤有識者は、間違ってる部分があれば、教えていただけると幸いです。
以上の注意事項を読み、問題なさそうな方はこのままお進みください。
一つでも受け入れられない項目があった方は、読まないことをおすすめします。
前置きが長くなりましたが!いくぜ!!!
ランキングじゃなく、思いついたやつから書くね!!
http://www.jshnc.umin.ne.jp/general/section_04.html
頭頸部は、字の通り「頭〜首あたり」です。
再建は、「無くなったところに別の組織を持ってきてくっつける」こと
皮弁は、「再建に使う別のところから持ってきた皮膚と皮下脂肪と血管」
この術式は、ザッと言うと
「舌みたいに、今後食事とか言語に関わるところに癌が出来て取り除いたけど、そのままだと困るからどっかから持ってこよう!そうだ!!肘から手首の間(前腕)から持っていこうぜ!!!無くなった舌の部分にくっつけた!よし!」
です。
なんかもう、すでに、「…????」ってなりません?
り、理屈はわかるけど…みたいな
なんかそんな…あっちから持ってきて〜ここにくっつけて〜みたいな…出来るんや……っていう…
ちなみに、再建に選ぶのは、前腕もあるけど、腹直筋皮弁や骨付きで持ってくるなら腓骨皮弁などもあります。
腹直筋はね、なんとなくイメージしやすい…というか、取りやすそう。
腓骨はまあ…骨がいるなら…そこか…みたいな。腓骨も「体重支えてない骨やからええやろ!」の脳筋感あるけど…まあ…
でも前腕…そんなとこから…!?っていう…
ちょっとだけ詳しく言うと、
まず舌の癌の部分を取る手術を頭頸部外科または口腔外科が行います。
次に形成外科が、前腕から皮弁(皮膚と皮下脂肪と血管)をとってきて、舌の血管と前腕皮弁の血管を繋げます。
その後、舌の形に合うように、頭頸部外科または口腔外科が整えていきます。
前腕は一部が欠損した状態になるので、形成外科が太ももなどから植皮します。
サラッと言うけども〜〜〜!!!!!!なんすよ…
サラッと「血管を繋げます」じゃないんよ〜〜!!!!
サラッと「舌の形に合うように整えます」じゃないんよ〜〜!!!!
ちなみにちなみに、の話なんですが…
看護師はもちろん交代ないので、医師が変わるところも全部1人が担当します。
癌の部分を取るところ、血管と血管繋げるところ、形を整えるところ、前腕の植皮の準備と手伝い、全部出来ないといけない!!アワワ!
血管を繋げる時は、2-3mmの血管と血管を、手術用のめちゃくちゃデカい顕微鏡を使って、爪の先みたいな大きさの針、髪よりも細い糸で縫います。大体1時間弱くらいで、動脈と静脈繋いでたかな……アワワ!!
もちろん、同時にする所は2名の看護師が分かれて担当したりはします。
でも手術につく限り、全体の流れ、血管や神経や組織の名前、手術に使う器械(100近い種類)の名前と使い方と形状(どこにネジが何個あるか等)……ぜーーーーんぶ覚えないといけない!!アワワ!!!
ガーゼがどこに何枚あるか、器械は不要なやつは返ってきてるか、ぜーーーーーんぶ把握していないといけない!!アワワワワワ!!!!
ワー!アラームがピコンピコン言い出した!
私は直接介助(清潔)だけど、間接介助(不潔)で麻酔の管理できる看護師が経験年数まだ浅い看護師だ!フォローしなければ!!「◯◯は大丈夫?確認して〜!とりあえず麻酔科医とリーダー報告しよか〜!」……アワワワワワワ!!!!
と、まあ看護師のアワワワはええとして、
ここまでで「そんな取ってくっつけてみたいなこと出来るんや〜!!!」と興味が出た方は、ぜひリンクを見て見てください。さらに、「す、すげ〜…こんなこと出来るんや……」になりますよ…
この項目、最後にして、またまた話は飛びますが、血管と血管を繋ぐ針を把持するマイクロ持針器がね、繊細で美しくて好きな形です
https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/md/PDF/750054/750054_13B1X00306G00084_A_01_01.pdf
膀胱全摘出は、そのままですが「膀胱を全部取ります」
当然、尿の溜まる場所が無くなるので、腎臓から尿管を通って送られてきた尿の排出先を「再建」します。
新膀胱は、「新しく膀胱のようなものを作る」
回腸導管は、「回腸(腸管)に尿管を繋げ、道として使い、回腸を皮膚に繋げて、袋にためてトイレで流す(ストーマ)」
尿管皮膚ろうは、「2本の尿管をそのまま皮膚に繋げて、袋に尿をためてトイレで流す」
そもそも、「ストーマ」と聞いてイメージするのは「人工肛門」が多いと思うんですよね
ここで書くのは「人工膀胱」です。
お腹のあたりに人工の膀胱があり、袋に尿をためて、トイレで流すという排泄の方法ですね。
私が、「そんなこと出来るんや…やるんや…」ってなったのは、「回腸導管」「新膀胱」です。
まず、回腸導管のビックリドッキリポイントは、「腸が便利すぎる」ところです。
便利なのよ〜〜腸って!
な〜んにでも使える なんぼあってもええですからね(?)
自分の組織なのでもちろん拒否反応はなく、栄養血管が繋がっていれば壊死せず、人工物でないので(比較的)感染しにくい
う〜〜ん 通り道作るのに最適!!!!
いやそうやねんけどさ、そうやけどさ…!?
「尿」の通り道を「通常尿が通らず別のものが通ってる臓器」で代用するの、すごないです…?
最初に考えた人ほんと…すごい…
そしてさらにすごいのが「新膀胱」
「ヨシ!膀胱がないなら作ろう!腸を〜、こうやってW字に繋げて〜…袋っぽく出来た!ヨシ!じゃあこれを元々膀胱があったとこに…、尿管繋げて、尿道繋げて、ヨシ!!!『新』膀胱だ!!!!」
???????????????????
いやいやおかしいって………
W字にして袋だ!やあらへん あらへんのよ
わからんわからん すごいことしかわからん
ちなみに新膀胱は、導尿(自分で尿道から管を入れて尿を出す)ことは必要やったりするけど、ストーマがないんですよね。まあなんなら、導尿も不要になったりする。
だから、比較的、以前と変わらない生活が出来るんですよね…すごい……
こちらも興味はあるけどイメージできへんって方は、リンク先のイラストを見てみてください。
多分「??????可能なん????」になります。
ちなみにこの膀胱のあたりのオペは、基本的にはそんなにアワワワワワ!しないんですが、術中の出血が多くなりがちな手術なんですよね…
なので、出血量多い!輸血!!!とか、そういう意味ではアワワ!です
そしてこの項目と術式に、ほぼ関係ない話ですが、勇気のある男性は「TUR 器械」と検索してみてください。
私が泌尿器科のオペで見て、「ヒッッッッッ…こんなもん…入るんか…は、入ってる…!!!!!!!」ってなる術式と、それに必要な器械です。
なんなら「検索してはいけない言葉」まである
乳房を全摘出した後の再建には、広背筋から持ってくる方法、お腹から持ってくる方法、シリコンなどを入れる方法があるんですが、もうこれはなんとなく…イメージできるというか、ここまで読んだ方は、フムフム…くらいやと思うんですよね
いやまあ、普通にお腹から持ってきたら、血管同士は繋げるし、麻酔かけたままベッド起こして、「もうちょっと持ち上げないと左右差があるな…」とか調整する、それはそれは大変なオペなんですけども…
私が、ビックリドッキリなのは、どちらかといえば乳頭と乳輪の再建ですね…
乳頭の再建も種類があるんですが、
「最初の摘出や再建の時に、自分の肋軟骨などをお腹や胸の傷に埋め込んでおいて、術後落ち着いてから、乳頭の再建をする時に取り出して使う」ってのがあるんですわ
埋めて?????おく??????
そんな「ちょっとここにしまっとこ」やあらへん
耳介をつかうこともあるんですけど…まあそれはわかる…
三つ葉か手裏剣かの形に胸の皮膚を切って、取り出した軟骨を中心において、パタンパタン包むみたいに縫って、太ももの付け根の内側の皮膚を植皮して、他の皮膚との色の違いとかを作るんですよね…よう出来てる…
とはいえ、「必要な時まで、ちょっとここにしまっとこ」………わけわからんな…理にかなってるけども……
ちなみに、この再建の手術は、形成外科がやるんですが、形成外科って血管を繋げるとかもやけど、見た目が関わる手術なんですよね
だから、医師もこだわりがあったり、患者さんのことを思ってる人が多いんです
看護師も、「患者さんのために綺麗な乳房を作ってあげて!!」ってめちゃくちゃ思うのよ
ただ、午前0時とか1時に「ここがあと数センチ…いや…ミリ…もうちょっと吊り上げたほうが…」って、ベッドを上げ下げしながら確認されると、頭がファーーーーー!!!!なってました
ベッドを上げ下げする(腰から上を持ち上げたり下ろしたりする)って、動き自体はベッドが自動で動かせるけど、麻酔中なので、酸素を送る管が外れたら死、点滴が抜けたら死なのよ
なので、やるたびに確認!ドキドキ!なの
午前1時ィーーー!!!!!!
交代なしで7時間たってますゥーーー!!!!!
いいよ!!やってくれ!!!
患者さんに最高の状態にしよ!!!!!
それはそれとしてファーーーーー!!!!!でした
https://www.hospital.arao.kumamoto.jp/health/health_talk/health_talk23.html
今までは若干想像しにくい部分の話やし、見たことなかったら感覚が掴めないので、痛い!とかじゃなかったかもしれないですが、ここの項目はイメージしやすいので注意してね!!!!
皮膚科…だけではなく、これまでの項目でも出てきた「植皮」の話なんですが、広範囲の植皮になると、「べろ〜んって持ってきたやつをそのまま貼り付ける」じゃ無理なパターンがあるんですよね
その時にどうするかというと、
「採ってきた皮膚を器械にかけてメッシュ加工をして、それを貼り付ける」になるんです。
そうすれば、隙間はできて跡が残ったりするけど、広範囲がカバー出来るんです。
皮膚を挟んで、パスタ伸ばす機械みたいなやつに入れて、手でハンドル回したら網目状になった皮膚が作れるんですよね〜
こ、怖くない…???????????
足りんからそのままだと難しい→わかる
でも採れるとこから採って皮膚移植しないと危険→わかる
人工物や他人のものじゃなく自分の皮膚が一番いい→わかる
範囲が足りないから伸ばさないといけない→わかる
穴開けて網目にしたら伸ばせるし生着しやすい→わかる
……ぜ、全部わかるのに怖いよォ〜〜!!!!!!!
パスタ伸ばす機械みたいなやつ…こ、怖いよォ!!
それである程度治る人間…こ、怖いよォ!!!!!
ちなみに、皮膚科はマジシャン…?ってなることがある
顔の皮膚の一部を取った後、ちょっと他の場所にも切り込み入れて、ズラして縫い合わせたら、「……皮膚取ったんよな…?」って思うくらい、ピタッと縫い合わせられてたりする
あの〜…アレ、「板チョコをひとカケラ取りました、いろいろ配置変えたら元と同じに戻った!」みたいな動画あるやん 実は全体のサイズ小さくなってましたってやつ
アレをずっと見てる感覚 伝われ
ということで、とりあえずダダダ…!とあげた、「ビックリドッキリ術式」でした。
なんなら、腸を挟んでカチ!したら勝手に閉じながら切る機械があったり、なんかもうなんぼでもビックリドッキリは出せるんですが、ここまでにしておきます。
これらの術式は全て誰にでも行えるとか、誰にでも行うではなく、必要があるからその術式で、根拠があり、研究が重ねられている治療方法や再建方法なんですよね…
もちろんこの治療が必要ということは、おおもとの疾患があるので、軽々しく扱ってはいけないと思いつつ、「人間ってすごい!医療ってすごい!!」をお伝えしたかったので、読んだ方にそう思っていただけたら嬉しいです
興味が出たらいっぱい調べてみてね…!人体や医療は沼です…
医療は「現状にとどまることは退化である」
どんどんビックリドッキリ術式や治療法が出てくると思うんです
それらに、ビックリドッキリしながら、面白い!(interesting)と思いながら、これからも勉強していきたいなと、思います!
では!!
また加筆修正は行うと思いますが!
このへんで!!
大きめの病院なら、普通に行われている術式なんですが、私が元オペ看として手術につく際に、「なんやこれ…すご…人間ってこんなことを『やろう』って思えるのか…しかもそれを実現できるのか…」ってなったやつです。
注意事項 #
①めっっっっちゃくちゃ今更ですが、当たり前に手術の話なので、アイタタタタ!!な表現が出てきます。
②術式の詳細な説明は学会等のリンクを貼っておきます。興味のある方は見てみてください。
数年前の知識、しかも私の知識で書くので、医療の話ですが、めちゃくちゃ専門的な話とは捉えず、「そんなもんあるんや〜!すげ〜!」くらいで捉えてもらえると助かります。
③わかりやすく楽しく知って欲しいので、癌などの疾患がおおもとにある内容ですが、軽いテンションで書いています。決して疾患や手術を軽んじている、面白がっているのではないことを念頭において見ていただきたいです。
④もちろんですがリンク先と私はなんの関係もありません。
⑤有識者は、間違ってる部分があれば、教えていただけると幸いです。
以上の注意事項を読み、問題なさそうな方はこのままお進みください。
一つでも受け入れられない項目があった方は、読まないことをおすすめします。
前置きが長くなりましたが!いくぜ!!!
ランキングじゃなく、思いついたやつから書くね!!
①頭頸部外科・口腔外科 再建(前腕皮弁) #
🔗 (リンク先写真あり注意!!!!)http://www.jshnc.umin.ne.jp/general/section_04.html
頭頸部は、字の通り「頭〜首あたり」です。
再建は、「無くなったところに別の組織を持ってきてくっつける」こと
皮弁は、「再建に使う別のところから持ってきた皮膚と皮下脂肪と血管」
この術式は、ザッと言うと
「舌みたいに、今後食事とか言語に関わるところに癌が出来て取り除いたけど、そのままだと困るからどっかから持ってこよう!そうだ!!肘から手首の間(前腕)から持っていこうぜ!!!無くなった舌の部分にくっつけた!よし!」
です。
なんかもう、すでに、「…????」ってなりません?
り、理屈はわかるけど…みたいな
なんかそんな…あっちから持ってきて〜ここにくっつけて〜みたいな…出来るんや……っていう…
ちなみに、再建に選ぶのは、前腕もあるけど、腹直筋皮弁や骨付きで持ってくるなら腓骨皮弁などもあります。
腹直筋はね、なんとなくイメージしやすい…というか、取りやすそう。
腓骨はまあ…骨がいるなら…そこか…みたいな。腓骨も「体重支えてない骨やからええやろ!」の脳筋感あるけど…まあ…
でも前腕…そんなとこから…!?っていう…
ちょっとだけ詳しく言うと、
まず舌の癌の部分を取る手術を頭頸部外科または口腔外科が行います。
次に形成外科が、前腕から皮弁(皮膚と皮下脂肪と血管)をとってきて、舌の血管と前腕皮弁の血管を繋げます。
その後、舌の形に合うように、頭頸部外科または口腔外科が整えていきます。
前腕は一部が欠損した状態になるので、形成外科が太ももなどから植皮します。
サラッと言うけども〜〜〜!!!!!!なんすよ…
サラッと「血管を繋げます」じゃないんよ〜〜!!!!
サラッと「舌の形に合うように整えます」じゃないんよ〜〜!!!!
ちなみにちなみに、の話なんですが…
看護師はもちろん交代ないので、医師が変わるところも全部1人が担当します。
癌の部分を取るところ、血管と血管繋げるところ、形を整えるところ、前腕の植皮の準備と手伝い、全部出来ないといけない!!アワワ!
血管を繋げる時は、2-3mmの血管と血管を、手術用のめちゃくちゃデカい顕微鏡を使って、爪の先みたいな大きさの針、髪よりも細い糸で縫います。大体1時間弱くらいで、動脈と静脈繋いでたかな……アワワ!!
もちろん、同時にする所は2名の看護師が分かれて担当したりはします。
でも手術につく限り、全体の流れ、血管や神経や組織の名前、手術に使う器械(100近い種類)の名前と使い方と形状(どこにネジが何個あるか等)……ぜーーーーんぶ覚えないといけない!!アワワ!!!
ガーゼがどこに何枚あるか、器械は不要なやつは返ってきてるか、ぜーーーーーんぶ把握していないといけない!!アワワワワワ!!!!
ワー!アラームがピコンピコン言い出した!
私は直接介助(清潔)だけど、間接介助(不潔)で麻酔の管理できる看護師が経験年数まだ浅い看護師だ!フォローしなければ!!「◯◯は大丈夫?確認して〜!とりあえず麻酔科医とリーダー報告しよか〜!」……アワワワワワワ!!!!
と、まあ看護師のアワワワはええとして、
ここまでで「そんな取ってくっつけてみたいなこと出来るんや〜!!!」と興味が出た方は、ぜひリンクを見て見てください。さらに、「す、すげ〜…こんなこと出来るんや……」になりますよ…
この項目、最後にして、またまた話は飛びますが、血管と血管を繋ぐ針を把持するマイクロ持針器がね、繊細で美しくて好きな形です
https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/md/PDF/750054/750054_13B1X00306G00084_A_01_01.pdf
②泌尿器科 膀胱全摘出 再建(新膀胱、回腸導管、尿管皮膚ろう) #
🔗https://www.fukuoka-uro.net/05_disease/11.html膀胱全摘出は、そのままですが「膀胱を全部取ります」
当然、尿の溜まる場所が無くなるので、腎臓から尿管を通って送られてきた尿の排出先を「再建」します。
新膀胱は、「新しく膀胱のようなものを作る」
回腸導管は、「回腸(腸管)に尿管を繋げ、道として使い、回腸を皮膚に繋げて、袋にためてトイレで流す(ストーマ)」
尿管皮膚ろうは、「2本の尿管をそのまま皮膚に繋げて、袋に尿をためてトイレで流す」
そもそも、「ストーマ」と聞いてイメージするのは「人工肛門」が多いと思うんですよね
ここで書くのは「人工膀胱」です。
お腹のあたりに人工の膀胱があり、袋に尿をためて、トイレで流すという排泄の方法ですね。
私が、「そんなこと出来るんや…やるんや…」ってなったのは、「回腸導管」「新膀胱」です。
まず、回腸導管のビックリドッキリポイントは、「腸が便利すぎる」ところです。
便利なのよ〜〜腸って!
な〜んにでも使える なんぼあってもええですからね(?)
自分の組織なのでもちろん拒否反応はなく、栄養血管が繋がっていれば壊死せず、人工物でないので(比較的)感染しにくい
う〜〜ん 通り道作るのに最適!!!!
いやそうやねんけどさ、そうやけどさ…!?
「尿」の通り道を「通常尿が通らず別のものが通ってる臓器」で代用するの、すごないです…?
最初に考えた人ほんと…すごい…
そしてさらにすごいのが「新膀胱」
「ヨシ!膀胱がないなら作ろう!腸を〜、こうやってW字に繋げて〜…袋っぽく出来た!ヨシ!じゃあこれを元々膀胱があったとこに…、尿管繋げて、尿道繋げて、ヨシ!!!『新』膀胱だ!!!!」
???????????????????
いやいやおかしいって………
W字にして袋だ!やあらへん あらへんのよ
わからんわからん すごいことしかわからん
ちなみに新膀胱は、導尿(自分で尿道から管を入れて尿を出す)ことは必要やったりするけど、ストーマがないんですよね。まあなんなら、導尿も不要になったりする。
だから、比較的、以前と変わらない生活が出来るんですよね…すごい……
こちらも興味はあるけどイメージできへんって方は、リンク先のイラストを見てみてください。
多分「??????可能なん????」になります。
ちなみにこの膀胱のあたりのオペは、基本的にはそんなにアワワワワワ!しないんですが、術中の出血が多くなりがちな手術なんですよね…
なので、出血量多い!輸血!!!とか、そういう意味ではアワワ!です
そしてこの項目と術式に、ほぼ関係ない話ですが、勇気のある男性は「TUR 器械」と検索してみてください。
私が泌尿器科のオペで見て、「ヒッッッッッ…こんなもん…入るんか…は、入ってる…!!!!!!!」ってなる術式と、それに必要な器械です。
なんなら「検索してはいけない言葉」まである
③乳腺外科 乳房再建と乳頭乳輪再建 #
🔗https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/clinic/plastic_surgery/ps/02.html乳房を全摘出した後の再建には、広背筋から持ってくる方法、お腹から持ってくる方法、シリコンなどを入れる方法があるんですが、もうこれはなんとなく…イメージできるというか、ここまで読んだ方は、フムフム…くらいやと思うんですよね
いやまあ、普通にお腹から持ってきたら、血管同士は繋げるし、麻酔かけたままベッド起こして、「もうちょっと持ち上げないと左右差があるな…」とか調整する、それはそれは大変なオペなんですけども…
私が、ビックリドッキリなのは、どちらかといえば乳頭と乳輪の再建ですね…
乳頭の再建も種類があるんですが、
「最初の摘出や再建の時に、自分の肋軟骨などをお腹や胸の傷に埋め込んでおいて、術後落ち着いてから、乳頭の再建をする時に取り出して使う」ってのがあるんですわ
埋めて?????おく??????
そんな「ちょっとここにしまっとこ」やあらへん
耳介をつかうこともあるんですけど…まあそれはわかる…
三つ葉か手裏剣かの形に胸の皮膚を切って、取り出した軟骨を中心において、パタンパタン包むみたいに縫って、太ももの付け根の内側の皮膚を植皮して、他の皮膚との色の違いとかを作るんですよね…よう出来てる…
とはいえ、「必要な時まで、ちょっとここにしまっとこ」………わけわからんな…理にかなってるけども……
ちなみに、この再建の手術は、形成外科がやるんですが、形成外科って血管を繋げるとかもやけど、見た目が関わる手術なんですよね
だから、医師もこだわりがあったり、患者さんのことを思ってる人が多いんです
看護師も、「患者さんのために綺麗な乳房を作ってあげて!!」ってめちゃくちゃ思うのよ
ただ、午前0時とか1時に「ここがあと数センチ…いや…ミリ…もうちょっと吊り上げたほうが…」って、ベッドを上げ下げしながら確認されると、頭がファーーーーー!!!!なってました
ベッドを上げ下げする(腰から上を持ち上げたり下ろしたりする)って、動き自体はベッドが自動で動かせるけど、麻酔中なので、酸素を送る管が外れたら死、点滴が抜けたら死なのよ
なので、やるたびに確認!ドキドキ!なの
午前1時ィーーー!!!!!!
交代なしで7時間たってますゥーーー!!!!!
いいよ!!やってくれ!!!
患者さんに最高の状態にしよ!!!!!
それはそれとしてファーーーーー!!!!!でした
④皮膚科 メッシュ植皮 #
🔗(リンク先写真あり注意!!!!)https://www.hospital.arao.kumamoto.jp/health/health_talk/health_talk23.html
今までは若干想像しにくい部分の話やし、見たことなかったら感覚が掴めないので、痛い!とかじゃなかったかもしれないですが、ここの項目はイメージしやすいので注意してね!!!!
皮膚科…だけではなく、これまでの項目でも出てきた「植皮」の話なんですが、広範囲の植皮になると、「べろ〜んって持ってきたやつをそのまま貼り付ける」じゃ無理なパターンがあるんですよね
その時にどうするかというと、
「採ってきた皮膚を器械にかけてメッシュ加工をして、それを貼り付ける」になるんです。
そうすれば、隙間はできて跡が残ったりするけど、広範囲がカバー出来るんです。
皮膚を挟んで、パスタ伸ばす機械みたいなやつに入れて、手でハンドル回したら網目状になった皮膚が作れるんですよね〜
こ、怖くない…???????????
足りんからそのままだと難しい→わかる
でも採れるとこから採って皮膚移植しないと危険→わかる
人工物や他人のものじゃなく自分の皮膚が一番いい→わかる
範囲が足りないから伸ばさないといけない→わかる
穴開けて網目にしたら伸ばせるし生着しやすい→わかる
……ぜ、全部わかるのに怖いよォ〜〜!!!!!!!
パスタ伸ばす機械みたいなやつ…こ、怖いよォ!!
それである程度治る人間…こ、怖いよォ!!!!!
ちなみに、皮膚科はマジシャン…?ってなることがある
顔の皮膚の一部を取った後、ちょっと他の場所にも切り込み入れて、ズラして縫い合わせたら、「……皮膚取ったんよな…?」って思うくらい、ピタッと縫い合わせられてたりする
あの〜…アレ、「板チョコをひとカケラ取りました、いろいろ配置変えたら元と同じに戻った!」みたいな動画あるやん 実は全体のサイズ小さくなってましたってやつ
アレをずっと見てる感覚 伝われ
ということで、とりあえずダダダ…!とあげた、「ビックリドッキリ術式」でした。
なんなら、腸を挟んでカチ!したら勝手に閉じながら切る機械があったり、なんかもうなんぼでもビックリドッキリは出せるんですが、ここまでにしておきます。
これらの術式は全て誰にでも行えるとか、誰にでも行うではなく、必要があるからその術式で、根拠があり、研究が重ねられている治療方法や再建方法なんですよね…
もちろんこの治療が必要ということは、おおもとの疾患があるので、軽々しく扱ってはいけないと思いつつ、「人間ってすごい!医療ってすごい!!」をお伝えしたかったので、読んだ方にそう思っていただけたら嬉しいです
興味が出たらいっぱい調べてみてね…!人体や医療は沼です…
医療は「現状にとどまることは退化である」
どんどんビックリドッキリ術式や治療法が出てくると思うんです
それらに、ビックリドッキリしながら、面白い!(interesting)と思いながら、これからも勉強していきたいなと、思います!
では!!
また加筆修正は行うと思いますが!
このへんで!!
タイツ大好きaymです。
育児する中でおすすめのあれこれなど。
育児する中でおすすめのあれこれなど。
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