SMDサーミスタ市場、CAGR6.1%で成長し、2031年には425百万米ドル規模に
公開 2025/11/03 18:02
最終更新 -
SMDサーミスタ世界総市場規模

SMD サーミスタ(表面実装型サーミスタ)は、温度の変化に伴って抵抗値が変化する特性を利用する電子部品であり、温度検出、過熱保護及び温度補償などの用途に広く使用されている。従来のスルーホール実装型サーミスタに比べ、SMD サーミスタは小型で自動化実装に適し、応答速度が速く信頼性が高いという利点を有し、携帯電話、コンピュータ、家電製品、電池パック及び自動車電子機器などの高密度集積回路機器に適用される。その温度特性に基づき、正特性サーミスタ(PTC)と負特性サーミスタ(NTC)の二種類に分類され、それぞれ異なる回路保護及び制御ニーズに用いられる。

本報告書では、セラミック材料を使用して製造された SMD サーミスタのみを統計対象とする。

図. SMDサーミスタの製品画像


業界発展の特徴—小型化・高信頼化・多用途化が市場成長を牽引

SMDサーミスタ市場の発展を支える最大の要因は、電子機器の小型化と高集積化の流れである。半導体チップや電源モジュールなどの熱管理精度が求められる中、SMDタイプは実装スペースを最小限に抑えつつ、迅速な熱応答を実現することから、各種モジュール設計で不可欠な存在となっている。さらに、近年では高温耐性や長期安定性を強化した新素材開発が進展し、車載や航空宇宙など高信頼性が要求される分野でも需要が高まっている。特にEVや再生可能エネルギー分野では、電池パック温度管理やインバータ制御における高精度センシングの要として採用が拡大している。こうした技術的進歩と市場適応力の高さが、SMDサーミスタを次世代エレクトロニクスの温度感知中核デバイスへと押し上げているのである。

図. SMDサーミスタ世界総市場規模


上記の図表/データは、YHResearchの最新レポート「グローバルSMDサーミスタのトップ会社の市場シェアおよびランキング 2025」

YHResearch調査チームの最新レポート「グローバルSMDサーミスタのトップ会社の市場シェアおよびランキング 2025」によると、2024年の283百万米ドルから2031年には425百万米ドルに成長し、2025年から2031年の間にCAGRは6.1%になると予測されている。

市場規模—年率 6.1% の安定成長を続ける高付加価値市場

これは、電子機器の多様化とともに温度検知の高精度化ニーズが高まっていることに起因する。特にアジア太平洋地域では、スマートデバイスや車載電子化の進展に伴い需要が堅調に増加しており、主要製造拠点としての存在感を強めている。一方で欧州や北米では、エネルギー効率規制や環境基準の強化により、高信頼性・高性能サーミスタへの置き換え需要が拡大している。全体としてSMDサーミスタ市場は、電子部品業界の中でも安定的かつ長期的な成長トレンドを描く分野であり、今後も高付加価値化を軸に拡大が続くとみられる。





図. 世界のSMDサーミスタ市場におけるトップ29企業のランキングと市場シェア(2024年の調査データに基づく;最新のデータは、当社の最新調査データに基づいている)


上記の図表/データは、YHResearchの最新レポート「グローバルSMDサーミスタのトップ会社の市場シェアおよびランキング 2025」

主要製造企業—グローバル大手が主導する競争と技術革新

現在、SMDサーミスタ市場は高い技術水準と信頼性を誇るグローバル企業が主導している。YHResearchの分析によると、Thinking Electronic、TDK Corporation、Murata、Shiheng Electronic、TE Connectivity、Panasonic、Semitec Corporation、Vishay、Mitsubishi Materials Corporation、Amphenol Corporationといった企業が主要プレイヤーとして挙げられ、2024年時点で上位10社が全体の約42.0%の市場シェアを占めている。日本勢では村田製作所やTDKが材料開発から製造技術までの一貫体制で優位性を確立しており、台湾や中国のメーカーはコスト競争力と量産対応力を武器に市場シェアを拡大している。また、欧米企業は自動車や医療など高信頼分野に特化した製品開発を強化しており、地域ごとの技術棲み分けが進行している。こうした多層的な競争構造が、SMDサーミスタ市場の技術革新を加速させる原動力となっている。

今後の展望—次世代電子社会を支えるインテリジェントセンシングの中核へ

今後のSMDサーミスタ市場は、デジタル化・電動化・自動化というメガトレンドの進行とともに、さらなる成長が見込まれる。IoTデバイスやウェアラブル機器、EV用電池管理システム、5G通信インフラなど、温度制御の精度が性能を左右する領域では、超小型で高応答性を持つサーミスタの採用が不可欠である。また、AIによる温度データ解析技術の進化と組み合わせることで、SMDサーミスタは単なる検知部品から「知能的センシングモジュール」へと進化する可能性を秘めている。環境意識の高まりやエネルギー効率の最適化要求も、この市場の中長期的な成長を後押しするであろう。今後、素材技術と微細加工技術の融合が進む中で、SMDサーミスタは電子機器産業の根幹を支える戦略的コンポーネントとして、その存在感をさらに高めていくと考えられる。



会社概要
YH Research(YHリサーチ)は、グローバルビジネスをサポートする市場調査と情報提供の企業です。業界調査レポート、カスタムレポート、IPOアドバイザリーサービス、ビジネスプラン作成など、企業の成長と発展を支援するサービスを提供しています。 世界5カ国にオフィスを構え、100カ国以上の企業に正確で有益なデータを提供し、業界動向や競合分析、消費者行動分析などを通じて、企業が市場の変化に迅速に対応できるようサポートしています。



◇レポートの詳細内容・無料サンプルお申込みはこちら

https://www.yhresearch.co.jp/reports/868596/smd-thermistor



【本件に関するお問い合わせ先】
YH Research株式会社
URL:https://www.yhresearch.co.jp
住所:東京都中央区勝どき五丁目12番4-1203号
TEL:050-5840-2692(日本);0081-5058402692(グローバル)
マーケティング担当:info@yhresearch.com
会社概要
YH Research(YHリサーチ)は、グローバルビジネスをサポートする市場調査と情報提供の企業です。業界調査レポート、カスタムレポート、IPOアドバイザリーサービス、ビジネスプラン作成など、企業の成長と発展を支援するサービスを提供しています。 世界5カ国にオフィスを構え、100カ国以上の企業に正確で有益な…
最近の記事
もっと見る
タグ
市場調査(5114)
市場調査レポート(3480)
市場レポート(1634)
10-ブロモデカン酸(1)
HDレドーム(1)
スマート接地システム(1)
リチウムイオン電池用カーボンナノチューブ(1)
レーザー加工機用排気システム(1)
レーザー排気システム(1)
低騒音可変容量ピストンポンプ(1)
化粧品用気相シリカ(1)
工業用洗浄剤用ホスホン酸塩(1)
生体吸収性骨移植代替材(1)
空気源工業用ヒートポンプ(1)
自動車ライト用PMMA(1)
防爆型比例弁(1)
電子級高機能エポキシ樹脂(1)
もっと見る