アドベントカレンダー2日目
公開 2023/12/02 19:08
最終更新
2023/12/02 19:13
今日もアドベントカレンダーです。
今日は続き物!続きはまだ書いてない!
折本データは↓です。
https://flying.booth.pm/items/5306719
十二月。もうすぐクリスマスで周りが浮かれ気分の中、私は悩んでいた。
「今年こそ、渡す……!」
遡ること二年前。その頃から私には好きな人がいた。同じクラスの立花くん。静かで目立たないけど、友だちと話してるときの笑顔がかわいいんだ。どうにかお近づきになりたい。あわよくばお付き合いしたい。でもどうやって話しかければいいかわからない。
クリスマスプレゼント、突然渡してもびっくりされちゃうだろうな。そこで私は考えた。クリスマスプレゼントを渡してもいい関係性になるための二か年計画。
その第一段階としてバレンタインばらまき作戦を決行した。いろんな子にチョコレートを渡し、その流れで立花くんにもチョコレートを渡す! あわよくばホワイトデーにお返しをもらって、ちょっと話せる仲になるかもしれない!
……と前向き考えていたのだけど。そもそも私は男子に義理チョコをあげることすらままならなかったのである。結局、その年のバレンタインは、女友だちにお菓子を配るだけで終わってしまった。
ホワイトデー、立花くんはちゃんと女子にお返しをあげていた。あぁ、私にももうちょっと勇気があれば……。
この失敗から、私はもうちょっと手前から始めることにした。すなわち「挨拶運動」だ! 単純接触効果って聞いたことある! 毎朝クラス全員に挨拶をすることにした。最初は小さい声でこっそりしていただけだけど、それでも返してくれる子はいて。それがだんだん嬉しくなって、自然と声も大きくなっていった。もちろんいい反応をくれる子ばっかりじゃなかったけど、それでも挨拶を続けた。
「立花くん、おはよう」
「おはよう、座間さん」
続けてきたおかげで、自然と立花くんと話せるようになった。その頃にはまたクリスマスが近づいてきていた。
でも挨拶するだけの関係でクリスマスプレゼントを渡したら、やっぱりびっくりされない?そんなことない?私はやっぱりプレゼントを渡せなかった……。
でもこの下地があるならバレンタイン作戦、いける!
二回目のバレンタイン、クラス全員にクッキーを配った。なんとか立花くんには渡すことができたんだけど……。
「なんか座間うざくない?」
「ねー」
「八方美人すぎるでしょ」
「無視しよ」
その日から、私は所謂スクールカースト上層部にいる女子たちに無視されるようになった。挨拶してもスルーされ、かと思えば他の子への挨拶にクスクス笑いをされる。そのうち、他の人も私と話さなくなった。その子たちに後ろ指をさされたくなかったんだ。私は、話しかけたくなくなった。迷惑をかけてしまうなら、やめたほうがいいと思った。
ついに私は、朝の挨拶をやめた。誰も何も言わなかった。たった一人を除いて。
今日は続き物!続きはまだ書いてない!
折本データは↓です。
https://flying.booth.pm/items/5306719
十二月。もうすぐクリスマスで周りが浮かれ気分の中、私は悩んでいた。
「今年こそ、渡す……!」
遡ること二年前。その頃から私には好きな人がいた。同じクラスの立花くん。静かで目立たないけど、友だちと話してるときの笑顔がかわいいんだ。どうにかお近づきになりたい。あわよくばお付き合いしたい。でもどうやって話しかければいいかわからない。
クリスマスプレゼント、突然渡してもびっくりされちゃうだろうな。そこで私は考えた。クリスマスプレゼントを渡してもいい関係性になるための二か年計画。
その第一段階としてバレンタインばらまき作戦を決行した。いろんな子にチョコレートを渡し、その流れで立花くんにもチョコレートを渡す! あわよくばホワイトデーにお返しをもらって、ちょっと話せる仲になるかもしれない!
……と前向き考えていたのだけど。そもそも私は男子に義理チョコをあげることすらままならなかったのである。結局、その年のバレンタインは、女友だちにお菓子を配るだけで終わってしまった。
ホワイトデー、立花くんはちゃんと女子にお返しをあげていた。あぁ、私にももうちょっと勇気があれば……。
この失敗から、私はもうちょっと手前から始めることにした。すなわち「挨拶運動」だ! 単純接触効果って聞いたことある! 毎朝クラス全員に挨拶をすることにした。最初は小さい声でこっそりしていただけだけど、それでも返してくれる子はいて。それがだんだん嬉しくなって、自然と声も大きくなっていった。もちろんいい反応をくれる子ばっかりじゃなかったけど、それでも挨拶を続けた。
「立花くん、おはよう」
「おはよう、座間さん」
続けてきたおかげで、自然と立花くんと話せるようになった。その頃にはまたクリスマスが近づいてきていた。
でも挨拶するだけの関係でクリスマスプレゼントを渡したら、やっぱりびっくりされない?そんなことない?私はやっぱりプレゼントを渡せなかった……。
でもこの下地があるならバレンタイン作戦、いける!
二回目のバレンタイン、クラス全員にクッキーを配った。なんとか立花くんには渡すことができたんだけど……。
「なんか座間うざくない?」
「ねー」
「八方美人すぎるでしょ」
「無視しよ」
その日から、私は所謂スクールカースト上層部にいる女子たちに無視されるようになった。挨拶してもスルーされ、かと思えば他の子への挨拶にクスクス笑いをされる。そのうち、他の人も私と話さなくなった。その子たちに後ろ指をさされたくなかったんだ。私は、話しかけたくなくなった。迷惑をかけてしまうなら、やめたほうがいいと思った。
ついに私は、朝の挨拶をやめた。誰も何も言わなかった。たった一人を除いて。
