私の人生初の怖い話
公開 2026/07/19 15:32
最終更新
2026/07/19 16:01
子供が遅い時間まで外を出歩いているとカゴに入れられて連れ去られるぞ。
……なんて話を母親から聞かされていたわけだが、母はこれを母の祖父、私から見ると曽祖父から聞いていたらしい。
なんとなくこの話を聞く度に、なぜだか脳内に虚無僧のように頭にカゴを被った人さらいが、背中に子供がスッポリ入れられるようなフタ付きのカゴを背負って夕闇の中をゆったりした足取りで歩いてくるイメージが浮かぶ。我ながら不気味だ。。
この人さらいを母と曽祖父は「カゴジサ」と呼んだ。
─────
私は大学で「民俗学」を学んだ。卒論は「神かくし」をテーマに書いた。
「神かくし」はとても端的に言えば「人が突然消えること」である。私の「神かくし」の話型の根幹には間違いなく「カゴジサ」の話があった。
卒論への取っ掛りとして、この母から聞いた「カゴジサ」に似たような話がないか調べたが明確にこの「カゴジサ」と呼ばれるような話はなく、「カゴを背負った人さらい」のビジュアルに近しいものも見つけられなかった。
ただ同時につながる事案を見つけた。
母も曽祖父も、新潟の人だ。
ここまで言えば察しがつくだろうと想定するため皆まで言うつもりはないが、もしかするとそういうことだったのではないかと妙に合点が行く。
曽祖父は私が3-4歳の頃に鬼籍に入ってしまったし、母にこの話を聞いても曽祖父から聞いた以上のことは知らないので実際のところはわからない。
─────
「神かくし」は主に子供や、少し発達に遅れがある若者があいやすいと言われているらしい。
姿を消し、しばらく見つからないとなると口に出すことはなくても生きて見つかることはないという暗いムードが漂うところを、天狗などに気にいられて異界に連れ去られて楽しく過ごしているのかも…というようなある意味前向きなベールで覆い隠してくれる考え方、言葉として機能していたんだろうと思うと何だかとうとい。
─────
本日のお題。
今日、自分は何に『名前をつけた』んだろう?
今日じゃなくてごめんだけど、名前をつけることの話。
……なんて話を母親から聞かされていたわけだが、母はこれを母の祖父、私から見ると曽祖父から聞いていたらしい。
なんとなくこの話を聞く度に、なぜだか脳内に虚無僧のように頭にカゴを被った人さらいが、背中に子供がスッポリ入れられるようなフタ付きのカゴを背負って夕闇の中をゆったりした足取りで歩いてくるイメージが浮かぶ。我ながら不気味だ。。
この人さらいを母と曽祖父は「カゴジサ」と呼んだ。
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私は大学で「民俗学」を学んだ。卒論は「神かくし」をテーマに書いた。
「神かくし」はとても端的に言えば「人が突然消えること」である。私の「神かくし」の話型の根幹には間違いなく「カゴジサ」の話があった。
卒論への取っ掛りとして、この母から聞いた「カゴジサ」に似たような話がないか調べたが明確にこの「カゴジサ」と呼ばれるような話はなく、「カゴを背負った人さらい」のビジュアルに近しいものも見つけられなかった。
ただ同時につながる事案を見つけた。
母も曽祖父も、新潟の人だ。
ここまで言えば察しがつくだろうと想定するため皆まで言うつもりはないが、もしかするとそういうことだったのではないかと妙に合点が行く。
曽祖父は私が3-4歳の頃に鬼籍に入ってしまったし、母にこの話を聞いても曽祖父から聞いた以上のことは知らないので実際のところはわからない。
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「神かくし」は主に子供や、少し発達に遅れがある若者があいやすいと言われているらしい。
姿を消し、しばらく見つからないとなると口に出すことはなくても生きて見つかることはないという暗いムードが漂うところを、天狗などに気にいられて異界に連れ去られて楽しく過ごしているのかも…というようなある意味前向きなベールで覆い隠してくれる考え方、言葉として機能していたんだろうと思うと何だかとうとい。
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本日のお題。
今日、自分は何に『名前をつけた』んだろう?
今日じゃなくてごめんだけど、名前をつけることの話。
