［今日の短歌／林田恒浩］やみくもに走りてはやも八十（やそ）といふ信じられざる歳となりたり

公開 : 2024/08/25 16:41

［今日の短歌／江副壬曳子］人の世に咲く花なれば是非もなく花びら散らす路地のさざんか

公開 : 2024/08/24 10:51

［今日の短歌／時田則雄］秋だ秋だと追はるるやうに外に出づやらねばならぬ仕事あらねど

公開 : 2024/08/23 10:11

［今日の短歌／小佐野彈］窓の外はおそらく雪が降つてゐて綺麗だらうな　立てさへすれば

公開 : 2024/08/22 09:45

［今日の短歌／香川ヒサ］わたしには世界の果ての私がコーヒーカップをテーブルに置く

公開 : 2024/08/21 10:20

［今日の短歌／河野裕子］今死ねば今が晩年　あごの無き鵙のよこがほ西日に並ぶ

公開 : 2024/08/20 09:57

［今日の短歌／月岡道晴］星置といふ開拓地入植者の掴みたかりけむ星（ねがひ）が置かれて

掴みたかりけむ ↓ 手偏に國です。

公開 : 2024/08/19 09:32

［今日の短歌／三枝浩樹］水は優しいひかりを帯びてながれゆく春のタべを俯くわれに

公開 : 2024/08/18 09:43

［今日の短歌／沖ななも］ねがえりをうちたるようにこの世からいなくなりたりふいに一人が

公開 : 2024/08/17 14:34

［今日の短歌／黒岩剛仁］エラーせし選手を野次る小学生我を真顔で叱りたる父

公開 : 2024/08/16 08:58

［今日の短歌／和嶋勝利］喋るだけ喋らせておけ申シ訳アリマセンまでちよつとの我慢

公開 : 2024/08/15 10:44 / 更新 : 2024/08/16 08:55

［今日の短歌／日高堯子］母がため午後は葛湯をときまぜてあたたかさうなあの世をつくる

公開 : 2024/08/14 10:20

［今日の短歌／時田則雄］離農せしおまへの家をくべながら冬越す窓に花咲かせをり

公開 : 2024/08/13 08:52

［今日の短歌／出井洋子］くれなゐの花は遅れて咲くといふ明日といふ日がわからないから

今日は本当に、自分のための感想だ。

公開 : 2024/08/10 15:01

［今日の短歌／久々湊盈子］大きくて薄き時代を眺めよと地デジ薄型テレビが届く

公開 : 2024/08/09 09:43

［今日の短歌／河野裕子］もういいかい、五、六度言う間（ま）に陽を負ひて最晩年が鵙（もず）のやうに来る

公開 : 2024/08/08 09:22

［今日の短歌／古谷智子］秋ふかき野に紛れゆく身のうちに実をもつ雑草生ひ茂らせて

公開 : 2024/08/07 09:43

［今日の短歌／沖ななも］一本が一本としてきわだてる雑木林の夕映えのとき

公開 : 2024/08/06 09:42

［今日の短歌／大島史洋］ここはどこどこにでもなる街として私は歩む冬の舗道を

公開 : 2024/08/05 10:03

［今日の短歌／日高堯子］夏の蛇水盤のへりに喉をおき時やはらかに水呑みてをり

公開 : 2024/08/04 11:39