ふつつかな悪女ではございますが 〜雛宮蝶鼠とりかえ伝〜【漫画版】
公開 2024/08/24 03:06
最終更新
2025/02/26 09:18
【ふつつかな悪女ではございますが 〜雛宮蝶鼠とりかえ伝〜】
すべてにおいて完璧で、誰からも慕われている『殿下の胡蝶』黄 玲林(こう れいりん)と、対照的に『雛宮のどぶネズミ』と称される朱 慧月(しゅ けいげつ)。
あるほうき星の夜、慧月の手により身体が入れ替わってしまった玲林。今までか弱く、周囲に心配しかかけてこられなかった身体から、健康的な身体を手に入れて、落ち込むどころか歓喜する。
それは病弱であった自分ではできなかった羨ましすぎる生活であり、玲林は前向きに、そして存分に自由を堪能していた――。
自分が入れ替わってしまったことを伝えられない玲林。
「このどぶネズミが!」
「はいどぶネズミです!」
思わず復唱、勢いに弱い。
しかし自分が死ぬかもしれないのにケロッとしているし、ネズミと友達になったり便所虫を素手で捕まえたり、自由。しかも手に掴んだそいつを握りしめて、ネズミの朝飯にしようとする玲林。
「ネズミに囲まれ死の足跡に怯えろとまで言われてしまったけれど」
「それってわりと楽勝なのでは…」
鋼のメンタル…!
そして処刑前。入場するその姿は醜い顔をしていても美しい。
しかし駄目だ。
「この悪女め!」
「はい悪女です!」
やはり勢いに押されてかわいい。駄目だ。好き。
死を慣れている、のはざっくり来る。脆弱で、いつ死ぬかわからない生活を送っていたから。
そして獣尋の儀と呼ばれる獣と同じ牢に入れて、自分が死ななかったら無罪になるという処刑に追い込まれる。
その獣が興奮して玲林を襲いかかるものの、供養しようと袂に忍ばせていた毒ネズミにより死亡。それに際して、
「二つもの動物の命を奪ってしまったこと、心より反省しております…」
言い回し本当に好き。
その興奮してる時のセリフも、ズレてるのが面白い。ぜひ読んで。一気に最新刊まで読めるから。
その後もボロ屋を充てがわれても草!土!自由!
そうだね、今までずっと弱かったから強く生きられるのが嬉しいんだね。
「もう…誰のことも心配させなくていいんだぁ…」
はグッときた。でもその後の
「慧月様はわたくしを憎んで体を入れ替えたのですから」
「それを喜ぶだなんてあまりに彼女の意向を踏みにじる所業です」
考え方がズレてるんだよね。好き。
好きしか言ってねぇな。
そして皆から愛される玲林という立場を楽しむ慧月。
でも、ただ愛されてチヤホヤされていた訳ではなく、死ぬほどの無茶をするので周りから過剰に心配されていたと判明。
不安になる慧月。わかる。熱で朦朧とした時に裁縫なんてしたくないし、笛吹く気にもなれない。
努力を尊ぶ黄家の血筋でも、なかなかのクレイジーガールだと思いますよ、玲林ちゃん。
一方その玲林は、
「筋肉」
「それこそは力」
最っ高の日々を送っていました……。
真剣に話を考える途中で、
「敬愛する皇后陛下が芋揚げ… 」
芋揚げおいしくてしかたないんだろうなー。
油っこいものを食べられなかったのはわかったけど、普段何食べてたんだろ。お粥的な?
そして、追い詰められていた女官の莉莉(りーりー)がついに刀を振りかぶる。
しかし刀突きつけられてるのに「ここ枝毛の多かった箇所…」はすごい。そんなこと考えてる場合じゃないのにすごい。さすが俺らの黄
玲林!
踊り子の娘として馬鹿にされてきた莉莉だったけど、玲林は「その身ひとつで異国を渡っていたのはすごいこと」だと褒めます。
この巻で一番好きなのが
「あなたはその娘なのだから、お母君に恥ぬよう」
「生きねば」
この言葉は2コマに分かれてるのですが、2コマ目の莉莉の静かな涙が最高でな。
今まで虐げられてた場面がちょくちょく出てたので、ここでシヲヤ共々救われたのでした。
そして最後の「すっとこどっこい」好き。
すべてにおいて完璧で、誰からも慕われている『殿下の胡蝶』黄 玲林(こう れいりん)と、対照的に『雛宮のどぶネズミ』と称される朱 慧月(しゅ けいげつ)。
あるほうき星の夜、慧月の手により身体が入れ替わってしまった玲林。今までか弱く、周囲に心配しかかけてこられなかった身体から、健康的な身体を手に入れて、落ち込むどころか歓喜する。
それは病弱であった自分ではできなかった羨ましすぎる生活であり、玲林は前向きに、そして存分に自由を堪能していた――。
目次
1巻 #
突き落とされた『玲林』は、『慧月』を害したとして、処刑されることに。自分が入れ替わってしまったことを伝えられない玲林。
「このどぶネズミが!」
「はいどぶネズミです!」
思わず復唱、勢いに弱い。
しかし自分が死ぬかもしれないのにケロッとしているし、ネズミと友達になったり便所虫を素手で捕まえたり、自由。しかも手に掴んだそいつを握りしめて、ネズミの朝飯にしようとする玲林。
「ネズミに囲まれ死の足跡に怯えろとまで言われてしまったけれど」
「それってわりと楽勝なのでは…」
鋼のメンタル…!
そして処刑前。入場するその姿は醜い顔をしていても美しい。
しかし駄目だ。
「この悪女め!」
「はい悪女です!」
やはり勢いに押されてかわいい。駄目だ。好き。
死を慣れている、のはざっくり来る。脆弱で、いつ死ぬかわからない生活を送っていたから。
そして獣尋の儀と呼ばれる獣と同じ牢に入れて、自分が死ななかったら無罪になるという処刑に追い込まれる。
その獣が興奮して玲林を襲いかかるものの、供養しようと袂に忍ばせていた毒ネズミにより死亡。それに際して、
「二つもの動物の命を奪ってしまったこと、心より反省しております…」
言い回し本当に好き。
その興奮してる時のセリフも、ズレてるのが面白い。ぜひ読んで。一気に最新刊まで読めるから。
その後もボロ屋を充てがわれても草!土!自由!
そうだね、今までずっと弱かったから強く生きられるのが嬉しいんだね。
「もう…誰のことも心配させなくていいんだぁ…」
はグッときた。でもその後の
「慧月様はわたくしを憎んで体を入れ替えたのですから」
「それを喜ぶだなんてあまりに彼女の意向を踏みにじる所業です」
考え方がズレてるんだよね。好き。
好きしか言ってねぇな。
そして皆から愛される玲林という立場を楽しむ慧月。
でも、ただ愛されてチヤホヤされていた訳ではなく、死ぬほどの無茶をするので周りから過剰に心配されていたと判明。
不安になる慧月。わかる。熱で朦朧とした時に裁縫なんてしたくないし、笛吹く気にもなれない。
努力を尊ぶ黄家の血筋でも、なかなかのクレイジーガールだと思いますよ、玲林ちゃん。
一方その玲林は、
「筋肉」
「それこそは力」
最っ高の日々を送っていました……。
真剣に話を考える途中で、
「敬愛する皇后陛下が芋揚げ… 」
芋揚げおいしくてしかたないんだろうなー。
油っこいものを食べられなかったのはわかったけど、普段何食べてたんだろ。お粥的な?
そして、追い詰められていた女官の莉莉(りーりー)がついに刀を振りかぶる。
しかし刀突きつけられてるのに「ここ枝毛の多かった箇所…」はすごい。そんなこと考えてる場合じゃないのにすごい。さすが俺らの黄
玲林!
踊り子の娘として馬鹿にされてきた莉莉だったけど、玲林は「その身ひとつで異国を渡っていたのはすごいこと」だと褒めます。
この巻で一番好きなのが
「あなたはその娘なのだから、お母君に恥ぬよう」
「生きねば」
この言葉は2コマに分かれてるのですが、2コマ目の莉莉の静かな涙が最高でな。
今まで虐げられてた場面がちょくちょく出てたので、ここでシヲヤ共々救われたのでした。
そして最後の「すっとこどっこい」好き。
漫画をこよなく愛しています。ジャンル問わず、いろんなものを読んでいます。
最近は女性向け漫画、特に悪役令嬢の漫画を読んでいます。
腐女子でしたが、最近その辺の芽は出ないですね。卒業してしまった?百合もですが、見てるとハラハラします。謎。
ラノベなどの文は読んでませんが、漫画が面白かったから買う、と…
最近は女性向け漫画、特に悪役令嬢の漫画を読んでいます。
腐女子でしたが、最近その辺の芽は出ないですね。卒業してしまった?百合もですが、見てるとハラハラします。謎。
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