自作小説。へたくそさんと担当No.24【真鍋先生、久しぶりに登場】
公開 2024/08/10 01:00
最終更新
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「やぁ、こうちゃん。瑠奈と付き合い始めたんだって?」
夏休みの学校。夏期講習の終わりに部室に来ているのだが、そこに保健室の先生、真鍋先生がやってきた。
普通科も美術科も夏期講習がある。今日は3年生全員が集まる日である。瑠奈と美奈は人数分の飲み物を購入してから来る。美術科の授業は中々の長丁場なので、ヒビキは遅れてくる。なので、現在部室にいるのは僕だけだ。
「・・・まぁ、学年で噂になっていますもんね。オシドリ夫婦だとか。」
「なるようになったと言われているね。私としては美奈とくっつくかと思っていたんだが・・・。」
美奈は病気で1年留年した3年生。友達のいない学年で友達作りのために、真鍋先生が文芸部に送り出した。
結果は言わずもがな。友達もできたし、文芸部の一員として仲良くやっている。話を聞けばクラスにもなじめているようで、クラスの友達の話を聞くこともある。
要するに、真鍋先生が心配していたことは起こらなかった。僕と美奈がカップルになるという心配も、もちろん起こらなかった。
「しかし、気持ち的には美奈もいいなーとは思ったりしているのかい?」
「そりゃぁ、可愛いですからね。素直でいい子というのもあります。」
「君の素直さにはいつも関心するよ。そんなんだから女性とのお付き合いもないんだよ。」
「余計なお世話ですよ。それでも、僕をわかってくれる人とお付き合いができています。」
「瑠奈はそんなこうちゃんが好きなんだと、見ていて思うよ。」
いつ見ているんだが・・・。
「で、今回は何です?また新しい人を紹介しに来たわけではないですよね?」
「話が早いね。単純に、お礼を言いに来ただけさ。」
自分を至高の女性だと思っているような、自分を神様だと思っているような、自信満々で、自意識過剰。組織のボスとかプロフェッサーという肩書が似合うその笑みからの言葉。まぁ、イメージ通りだが・・・。
「正直心配していたのさ。美奈は人見知りでね。私ともあまり目を合わせないんだよ。でも、今ではしっかりと目を見て話している。君の子育ての成果だね。」
「誰がお父さんか。」
「君はお父さんさ。」
こういうやりとりも久しぶりだな。思えば学年が変わる前に美奈を紹介された。それ以来だった。
真鍋先生はゲームに影響されやすく、今はどこかの馬の擬人化のような話し方をしている。もし気に入ればそのままになるだろう。保健室の先生は意外と暇らしい。
「さて、そろそろお暇するとしよう。あまり私がでしゃばるのもいけないからね。じゃ、美奈のこと、頼んだよ。」
「わかりました。」
そう言って真鍋先生は踵を返して部屋から出ていった。それと入れ替わりで瑠奈たちが入ってきた。最初に声を掛けてきたのは瑠奈だった。
「久しぶりに保健室の先生を見たわ。こうちゃん、何話してたの?」
「美奈をよろしくと。」
「思ったより普通ね。」
その後はのんびり文芸部の活動をした。
夏休みの学校。夏期講習の終わりに部室に来ているのだが、そこに保健室の先生、真鍋先生がやってきた。
普通科も美術科も夏期講習がある。今日は3年生全員が集まる日である。瑠奈と美奈は人数分の飲み物を購入してから来る。美術科の授業は中々の長丁場なので、ヒビキは遅れてくる。なので、現在部室にいるのは僕だけだ。
「・・・まぁ、学年で噂になっていますもんね。オシドリ夫婦だとか。」
「なるようになったと言われているね。私としては美奈とくっつくかと思っていたんだが・・・。」
美奈は病気で1年留年した3年生。友達のいない学年で友達作りのために、真鍋先生が文芸部に送り出した。
結果は言わずもがな。友達もできたし、文芸部の一員として仲良くやっている。話を聞けばクラスにもなじめているようで、クラスの友達の話を聞くこともある。
要するに、真鍋先生が心配していたことは起こらなかった。僕と美奈がカップルになるという心配も、もちろん起こらなかった。
「しかし、気持ち的には美奈もいいなーとは思ったりしているのかい?」
「そりゃぁ、可愛いですからね。素直でいい子というのもあります。」
「君の素直さにはいつも関心するよ。そんなんだから女性とのお付き合いもないんだよ。」
「余計なお世話ですよ。それでも、僕をわかってくれる人とお付き合いができています。」
「瑠奈はそんなこうちゃんが好きなんだと、見ていて思うよ。」
いつ見ているんだが・・・。
「で、今回は何です?また新しい人を紹介しに来たわけではないですよね?」
「話が早いね。単純に、お礼を言いに来ただけさ。」
自分を至高の女性だと思っているような、自分を神様だと思っているような、自信満々で、自意識過剰。組織のボスとかプロフェッサーという肩書が似合うその笑みからの言葉。まぁ、イメージ通りだが・・・。
「正直心配していたのさ。美奈は人見知りでね。私ともあまり目を合わせないんだよ。でも、今ではしっかりと目を見て話している。君の子育ての成果だね。」
「誰がお父さんか。」
「君はお父さんさ。」
こういうやりとりも久しぶりだな。思えば学年が変わる前に美奈を紹介された。それ以来だった。
真鍋先生はゲームに影響されやすく、今はどこかの馬の擬人化のような話し方をしている。もし気に入ればそのままになるだろう。保健室の先生は意外と暇らしい。
「さて、そろそろお暇するとしよう。あまり私がでしゃばるのもいけないからね。じゃ、美奈のこと、頼んだよ。」
「わかりました。」
そう言って真鍋先生は踵を返して部屋から出ていった。それと入れ替わりで瑠奈たちが入ってきた。最初に声を掛けてきたのは瑠奈だった。
「久しぶりに保健室の先生を見たわ。こうちゃん、何話してたの?」
「美奈をよろしくと。」
「思ったより普通ね。」
その後はのんびり文芸部の活動をした。
すべての始まり、正米は3DCGのRPGツクールという20年以上前のゲームから生まれた。突っ込んだ話、現在の中の人。「一生ゲームをするという覚悟」のもと、「ゲームに命をかけている」ゲーマー。「ゲームに殉せず、ゲームとともにある」。
数多くのキャラクターを生み出している神霊で、このブログはゆのニートカンパ…
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