自作小説。へたくそさんと担当No.23【夏期講習の一場面】
公開 2024/08/03 00:20
最終更新
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7月8月の合併号も完成し、現在学校は夏休み中。小学校や中学校では夏休みを少なくしてほしいという親の要望があったりなかったりするが、高校は一人暮らしをしている人もいるわけで、夏休みが少なくなることはほとんどない。この学校の場合、先生方が部活や2学期以降の準備、さらには単純に休みたいという理由から、夏休みは8月31日まである。
とはいえ、登校日はそれなりに多く、また夏期講習が定期的にあったり、テストの点数が悪ければこの時期に追試がある。僕、瑠奈、ヒビキはもう3年生なので、夏期講習に参加している。
「うーん、恋愛物は無理ねぇ・・・。」
夏期講習は選択式で、好きな授業を受けられる。大体は大学受験のために総合授業を選択することが多い。僕と瑠奈は大学を受験することから、その総合授業を受けている。
「こうちゃんとの気持ちを描きたいけど、なんか普通の恋愛物じゃないのよね。」
現在、僕は食堂にてお昼を瑠奈と一緒にしている。
あれから大分ギクシャクはなくなり、今は新婚夫婦のような状態になっている。若干、周りの目が気になるのだが、それはそれとして放置している。
「僕たちの恋愛は一般的な恋愛とは違い、お互いが最初から意識していました。僕も3年生になって、周りを見てこの環境を理解しています。」
「気になるあの人の声・・・なんてものがなかったものね。」
瑠奈は高校生作家である。基本的に短編を執筆している。長編はやらないのか?というのを聞いてみたことがあるが、「大学生になってから」だそうだ。
あーだこーだ口に出して考えている瑠奈。こうしてみると、時々垣間見える出来る女っていうイメージはない。作品に一生懸命な普通の女の子にしか見えない。大人びていても、まだ18歳前後の女の子なんだな。
「こうちゃん・・・たまにお父さんになるよね?」
「そんな難しい顔していました?」
「してる。娘とどう接すれば良いかわかんないお父さんの顔してる。」
娘ねぇ・・・。瑠奈のような娘がいたら、確かにお父さんはどう接すればいいかわからないな。しっかりものだし、自分の道を知っている。
「こうちゃんはもう少し素直にならないとね。」
「そうですか?これでも嘘はつかないんですが?」
「もう少し柔らかい言葉を使うこと。こうちゃんの言葉は固いの。」
そう言って瑠奈は微笑みを僕に向ける。僕が瑠奈のことが好きだからなのか、その大天使の微笑みにすべてが包まれているような感覚を覚える。彼女の抱擁をもっと受けたいとさえ思う。
「この言葉遣いは生来のものですので・・・。」
「確かに、こうちゃんが若者言葉を使う姿なんて想像できないわ。」
「とりあえず、お父さんじゃなくて夫になるためにも、言葉遣いはもう少し柔らかくしますね。」
「正直なところは好感が持てる。ちょっと正直すぎるけど。」
その後、しばらくして予冷が鳴った。僕たちは次の授業の教室に向かうことにした。
とはいえ、登校日はそれなりに多く、また夏期講習が定期的にあったり、テストの点数が悪ければこの時期に追試がある。僕、瑠奈、ヒビキはもう3年生なので、夏期講習に参加している。
「うーん、恋愛物は無理ねぇ・・・。」
夏期講習は選択式で、好きな授業を受けられる。大体は大学受験のために総合授業を選択することが多い。僕と瑠奈は大学を受験することから、その総合授業を受けている。
「こうちゃんとの気持ちを描きたいけど、なんか普通の恋愛物じゃないのよね。」
現在、僕は食堂にてお昼を瑠奈と一緒にしている。
あれから大分ギクシャクはなくなり、今は新婚夫婦のような状態になっている。若干、周りの目が気になるのだが、それはそれとして放置している。
「僕たちの恋愛は一般的な恋愛とは違い、お互いが最初から意識していました。僕も3年生になって、周りを見てこの環境を理解しています。」
「気になるあの人の声・・・なんてものがなかったものね。」
瑠奈は高校生作家である。基本的に短編を執筆している。長編はやらないのか?というのを聞いてみたことがあるが、「大学生になってから」だそうだ。
あーだこーだ口に出して考えている瑠奈。こうしてみると、時々垣間見える出来る女っていうイメージはない。作品に一生懸命な普通の女の子にしか見えない。大人びていても、まだ18歳前後の女の子なんだな。
「こうちゃん・・・たまにお父さんになるよね?」
「そんな難しい顔していました?」
「してる。娘とどう接すれば良いかわかんないお父さんの顔してる。」
娘ねぇ・・・。瑠奈のような娘がいたら、確かにお父さんはどう接すればいいかわからないな。しっかりものだし、自分の道を知っている。
「こうちゃんはもう少し素直にならないとね。」
「そうですか?これでも嘘はつかないんですが?」
「もう少し柔らかい言葉を使うこと。こうちゃんの言葉は固いの。」
そう言って瑠奈は微笑みを僕に向ける。僕が瑠奈のことが好きだからなのか、その大天使の微笑みにすべてが包まれているような感覚を覚える。彼女の抱擁をもっと受けたいとさえ思う。
「この言葉遣いは生来のものですので・・・。」
「確かに、こうちゃんが若者言葉を使う姿なんて想像できないわ。」
「とりあえず、お父さんじゃなくて夫になるためにも、言葉遣いはもう少し柔らかくしますね。」
「正直なところは好感が持てる。ちょっと正直すぎるけど。」
その後、しばらくして予冷が鳴った。僕たちは次の授業の教室に向かうことにした。
すべての始まり、正米は3DCGのRPGツクールという20年以上前のゲームから生まれた。突っ込んだ話、現在の中の人。「一生ゲームをするという覚悟」のもと、「ゲームに命をかけている」ゲーマー。「ゲームに殉せず、ゲームとともにある」。
数多くのキャラクターを生み出している神霊で、このブログはゆのニートカンパ…
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