自作小説。へたくそさんと担当No.38【文芸部の顧問の先生って誰?】
公開 2025/01/31 01:14
最終更新
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大学入試共通テストも終わり、1月も終わる。2月になったら本格的に受験が始まり、僕、瑠奈、美奈の3人は同じ大学を受ける。ヒビキは県外の美大に行く。
テストの結果はみんなまずまず。充分大学を目指せる点数だ。ここからが本番であり、美奈にとっては1年遅れの大学入試。そういえば、1年留年していたな。雰囲気が幼すぎて、同い年にしか感じていなかった。むしろ、年下かな?
『こうちゃん!すごいことに気づいた!試験前に気になるの!文芸部の顧問の先生って誰!?』
ふと、美奈からメールが来ていた。顧問?あぁ、そういえば今年度はほとんど顔を出していなかったな。
『保健室の真鍋先生ですよ。あの人、常に保健室にいないと行けない関係、それと瑠奈と僕がしっかりしていたので、今年度はほとんど顔を出していません。』
『真鍋先生!?だから文芸部に声かけたの!?』
『そうです。裏で印刷所などの手配をしていました。もちろん、顧問が集まる会議にも顔を出しています。』
『人は見かけに寄らないなぁ・・・。』
それは失礼では?
とはいえ、来年度は瑠奈も僕もいない。2年生と1年生のちびっこ連中がしっかりできるかどうかを真鍋先生は見ていないといけないだろう。来年度はそれなりに顔を出すはずだ。
気になるものは仕様がない。真鍋先生にメールを送る。
『お疲れ様です。真鍋先生は来年度、文芸部に来ますか?今年度はほとんど来ていませんよね?』
『お疲れ。あれ?聞いていないかい?美奈は私の部下だよ?』
『聞いていませんが?なるほど、合点がいきました。美奈が楽しそうに話ているのを聞いていたんですね?道理で文芸部の活動を知っていると思いました。そうじゃないと会議に出れませんもんね?』
『そうだよ。本当に楽しそうに話すもんだからこっちまで笑顔になってしまったよ。おかげで全部筒抜けさ。ま、美奈はそんな気は一切ないみたいだけどね。』
『本当に部下ですか?美奈のことです。聞く前に話してくれたんじゃないですか?』
『そうだね。ラブレターを君に渡したことも聞いたよ。そのあと、後輩に見られたことも知っている。』
『隠す気ないですね。美奈らしいですが。』
真鍋先生のことだ。うまいこと回していたのだろうと思っていた。本当にうまいこと回っていたようだ。美奈は気づいているのか、いや、気づいていないだろうな。
『大学、一緒のところいくんだろ?瑠奈共々、よろしく頼むよ。変な噂に負けないようにね。』
『もちろんです。もっとも、変な噂はオープンキャンパスの時にもう流れているらしいです。家族がいるって・・・・・。』
『家族ねぇ。言い得て妙じゃないか。』
『やめてくださいよ。では、そろそろ落ちます。』
『うん、おやすみ。』
ベッドの上で寝転がる。高校生活、それも最後の1年は中々大変だった。テストの点数は良かったが文章が書けない、わかりやすい初心者の美奈が入ってきた。可愛い1年生は瑠璃と玻璃と仲良しになった。なんやかんやあって瑠奈と付き合った。一度に色々押し寄せてきたな。
まだまだ長い人生。大学に行った後は就職を考えないといけない。文芸部の活動を通じ、大学でも物書きはしていくつもりだ。やり込めば就職活動で強みになるし、そもそも小説を書くのも編集するのも好きだと感じた。
そういえば瑠奈から編集者にならないかと言われていたなぁ。このご時世、就職先があるのは良いことだ。他にやりたいことが無ければと思っていたが、気持ちは編集者を目指したい。適職に感じているんだ。
ま、大学で決めよう。他に夢ができるかもしれないしな。
テストの結果はみんなまずまず。充分大学を目指せる点数だ。ここからが本番であり、美奈にとっては1年遅れの大学入試。そういえば、1年留年していたな。雰囲気が幼すぎて、同い年にしか感じていなかった。むしろ、年下かな?
『こうちゃん!すごいことに気づいた!試験前に気になるの!文芸部の顧問の先生って誰!?』
ふと、美奈からメールが来ていた。顧問?あぁ、そういえば今年度はほとんど顔を出していなかったな。
『保健室の真鍋先生ですよ。あの人、常に保健室にいないと行けない関係、それと瑠奈と僕がしっかりしていたので、今年度はほとんど顔を出していません。』
『真鍋先生!?だから文芸部に声かけたの!?』
『そうです。裏で印刷所などの手配をしていました。もちろん、顧問が集まる会議にも顔を出しています。』
『人は見かけに寄らないなぁ・・・。』
それは失礼では?
とはいえ、来年度は瑠奈も僕もいない。2年生と1年生のちびっこ連中がしっかりできるかどうかを真鍋先生は見ていないといけないだろう。来年度はそれなりに顔を出すはずだ。
気になるものは仕様がない。真鍋先生にメールを送る。
『お疲れ様です。真鍋先生は来年度、文芸部に来ますか?今年度はほとんど来ていませんよね?』
『お疲れ。あれ?聞いていないかい?美奈は私の部下だよ?』
『聞いていませんが?なるほど、合点がいきました。美奈が楽しそうに話ているのを聞いていたんですね?道理で文芸部の活動を知っていると思いました。そうじゃないと会議に出れませんもんね?』
『そうだよ。本当に楽しそうに話すもんだからこっちまで笑顔になってしまったよ。おかげで全部筒抜けさ。ま、美奈はそんな気は一切ないみたいだけどね。』
『本当に部下ですか?美奈のことです。聞く前に話してくれたんじゃないですか?』
『そうだね。ラブレターを君に渡したことも聞いたよ。そのあと、後輩に見られたことも知っている。』
『隠す気ないですね。美奈らしいですが。』
真鍋先生のことだ。うまいこと回していたのだろうと思っていた。本当にうまいこと回っていたようだ。美奈は気づいているのか、いや、気づいていないだろうな。
『大学、一緒のところいくんだろ?瑠奈共々、よろしく頼むよ。変な噂に負けないようにね。』
『もちろんです。もっとも、変な噂はオープンキャンパスの時にもう流れているらしいです。家族がいるって・・・・・。』
『家族ねぇ。言い得て妙じゃないか。』
『やめてくださいよ。では、そろそろ落ちます。』
『うん、おやすみ。』
ベッドの上で寝転がる。高校生活、それも最後の1年は中々大変だった。テストの点数は良かったが文章が書けない、わかりやすい初心者の美奈が入ってきた。可愛い1年生は瑠璃と玻璃と仲良しになった。なんやかんやあって瑠奈と付き合った。一度に色々押し寄せてきたな。
まだまだ長い人生。大学に行った後は就職を考えないといけない。文芸部の活動を通じ、大学でも物書きはしていくつもりだ。やり込めば就職活動で強みになるし、そもそも小説を書くのも編集するのも好きだと感じた。
そういえば瑠奈から編集者にならないかと言われていたなぁ。このご時世、就職先があるのは良いことだ。他にやりたいことが無ければと思っていたが、気持ちは編集者を目指したい。適職に感じているんだ。
ま、大学で決めよう。他に夢ができるかもしれないしな。
すべての始まり、正米は3DCGのRPGツクールという20年以上前のゲームから生まれた。突っ込んだ話、現在の中の人。「一生ゲームをするという覚悟」のもと、「ゲームに命をかけている」ゲーマー。「ゲームに殉せず、ゲームとともにある」。
数多くのキャラクターを生み出している神霊で、このブログはゆのニートカンパ…
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