同期リラクタンスモーター(SynRM)の世界市場規模、シェア、動向分析調査レポート2026-2032
公開 2026/04/01 18:37
最終更新 -
同期リラクタンスモーター(SynRM)世界総市場規模
効率規制の強化と省エネ投資の常態化に伴い、同期リラクタンスモーター(SynRM)市場は高成長軌道へ入る。QYResearch調査チームの最新レポートである「同期リラクタンスモーター(SynRM)―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2026~2032」によると、世界市場は2032年には578百万米ドルへ年平均12.1%で伸長する見通しである。競争は技術障壁と顧客認定により寡占化しやすく、上位5社で売上の約75.0%を占める。
SynRMとは、回転子に永久磁石や巻線を持たず、磁気抵抗(リラクタンス)の異方性を利用して同期トルクを発生させる交流モーターである。回転子銅損がゼロで、部分負荷域でも効率が落ちにくい特性を持つため、ポンプ・ファン・コンプレッサーなど稼働時間が長い設備でTCOを押し下げる。多くの案件でインバータ(可変速ドライブ)との組み合わせが前提となり、モーター単体ではなく駆動システムとして省エネ効果を実装する点が、本製品の本質である。
同期リラクタンスモーター(SynRM)の画像




同期リラクタンスモーター(SynRM)世界総市場規模



上記の図表/データは、QYResearchの最新レポート「2026~2032年のグローバル同期リラクタンスモーター(SynRM)市場調査レポート」から引用されている。
省エネを収益に変える潮流
QYResearchの調査によると、2026年から2032年の予測期間中のCAGRが12.1%で、2032年までにグローバル同期リラクタンスモーター(SynRM)市場規模は578百万米ドルに達すると予測されている。世界的な特徴は、設備投資の増減よりも「規制×運用コスト×改修容易性」が需要を作る点にある。工場・ビル・インフラの電力消費に占めるモーター比率は大きく、IE4/IE5クラスへの更新は、投資回収を電力削減で説明できるため稟議が通りやすい。SynRMは磁石フリー設計が可能で、希土類調達リスクを抑えつつ高効率を実現しやすい。さらに部分負荷効率が高いため、定格点より軽負荷で動くポンプ・ファン系統の改修で実利が出やすい。これにより市場は、景気敏感な新設より、稼働中設備の省エネ改修と置換が主導する構造を持つ。結果として、顧客が評価するのは「定格効率」だけではなく、可変速制御下の年間電力量、保守性、既設設備との互換、短い停止時間での導入可否である。

世界の同期リラクタンスモーター(SynRM)市場におけるトップ12企業のランキングと市場シェア(2025年の調査データに基づく;最新のデータは、当社の最新調査データに基づいている)



上記の図表/データは、QYResearchの最新レポート「2026~2032年のグローバル同期リラクタンスモーター(SynRM)市場調査レポート」から引用されている。ランキングは2025年のデータに基づいている。現在の最新データは、当社の最新調査データに基づいている。
地域別需要とプレーヤーの配置
QYResearchのトップ企業研究センターによると、同期リラクタンスモーター(SynRM)の世界的な主要製造業者には、ABB、Danfoss、Innomotics、KSB (REEL)、Bonfiglioli、Nidec Leroy-Somer、Oemer Motori、Delta Electronics、TECO、Changzhou Nanfang Motorなどが含まれている。2025年、世界のトップ5企業は売上の観点から約75.0%の市場シェアを持っていた。地域別には2025年時点で北米66.84百万米ドル、欧州90.58百万米ドル、アジア太平洋101.29百万米ドルという分布であり、2032年には北米140.56百万米ドル、欧州186.72百万米ドル、アジア太平洋242.3百万米ドルへ拡大する想定である。分析としては、欧州は効率規制と改修文化が強く、ポンプ・ファンの更新案件が積み上がりやすい。北米はエネルギーコストと運転時間の長い産業設備が多く、TCO起点での置換需要が形成されやすい。アジア太平洋は設備増設と省エネ改修が同時に進み、量と成長率の両面で市場重心になりやすい。企業側の勝ち筋は、モーターの性能だけでなく、インバータ最適化、現地サービス、試運転・診断を含む導入パッケージの完成度で決まる。

導入の壁を超えるのは技術より実装力
2032年へ向けての成長は、SynRMの物理優位がそのまま市場化されるというより、現場実装の標準化が進むことで加速する。SynRMは制御とチューニングが価値の一部であり、顧客にとっては停止時間の短縮、既設システムとの整合、運用データに基づく省エネ検証が意思決定の鍵となる。課題は、初期コストの見え方、顧客側の駆動システム知見、認定・採用までの時間である。ただし、これらは参入障壁でもある。効率規制の強化が続く限り、稼働設備の置換余地は大きく、採用実績とサービス網を持つプレーヤーほど、安定的に案件を積み上げる市場である。

直近の重要動向
2025年8月25日、EU(欧州委員会・DG Energy)は、電動機および可変速ドライブのエコデザイン要件について、2019年以降の技術進展を踏まえた見直しに向け「call for evidence」を開始し、2025年9月22日まで意見募集を行うと公表した。
2025年9月17日、スイス(チューリッヒ)でABBは、IE5同期リラクタンスモーター(SynRM)ポートフォリオを小型フレームへ拡張し、0.75kW〜450kWをカバーすること、IE3比でエネルギー損失を約40%削減し得ると発表した。
2025年11月25日、ドイツ(ニュルンベルク)でInnomoticsは、SPS 2025にて低電圧モーターのコンセプトスタディ(希土類不使用で現行基準を上回る効率)を提示し、同社のモーター・ドライブの最新技術を展示すると発表した。


この記事は、QYResearch が発行したレポート「同期リラクタンスモーター(SynRM)―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2026~2032」
■レポートの詳細内容・お申込みはこちら
https://www.qyresearch.co.jp/reports/1617999/synchronous-reluctance-motor--synrm

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