【映画メモ】シック・オブ・マイセルフ
公開 2024/08/28 22:39
最終更新
2024/08/28 23:22
アマプラ / 字幕
ずっと気になっててアマプラで有料レンタルで視聴したっす!
これは何者かになりたかった平凡な女性が何者かになろうと足掻き、成れの果てまでを描いた物語。
強すぎる承認欲求と虚言壁を持った主人公シグネ。
違法な薬物を使って自分の体を醜く変化させ、満足げに微笑む。
カレシはアーティストで、自分は平凡。
カレの隣にいるためには自分もアーティスティックな人物にならないといけない。
でも才能なんてない。
そんなシグネが手っ取り早く注目を浴びるのが病気だった。
彼女は父親から愛されずに育ったことが作中示唆される。
だからこそ、カレシ(男性=父親)からの愛を強く欲していた。
その部分は何となく共感できた。
主人公の奇行がぶっ飛びすぎて多くは共感できなかったけど。
ラスト。
ついに彼女の病は皮膚だけでなく恐らく内臓まで蝕み、彼女の体を文字通りボロボロにしてしまう。
そんな状態になった彼女は重病患者の集いの中で『生きたい、生きたい』と涙を流しながら呟き物語は終わる。
けど、私はこのラスト。
これは本当に彼女の本音なのかなって思った。
だって彼女はうそつきだから。
もしかしたら、ボロボロの姿を観客に見せて注目を浴びたいだけかもしれない。
そう、観客すらもシグネ劇場の傍観者の一人なのかもしれない。
SNS文化が開花して普通の人が主人公になれる世界になった今だからこその作品だと思った。
もしSNSがなければシグネはここまでこじらせることは無かっただろう。
最初の病院から退院してきた時に、シグネの服装がデスメタル調の悪魔がプリントされたTシャツに『Praying』文字。
彼女は悪魔に願った・・・という暗示なのだろうか。
派手さは無いが主人公の心理を丁寧に描いた良作。
★4で!
★★★★☆
ずっと気になっててアマプラで有料レンタルで視聴したっす!
これは何者かになりたかった平凡な女性が何者かになろうと足掻き、成れの果てまでを描いた物語。
強すぎる承認欲求と虚言壁を持った主人公シグネ。
違法な薬物を使って自分の体を醜く変化させ、満足げに微笑む。
カレシはアーティストで、自分は平凡。
カレの隣にいるためには自分もアーティスティックな人物にならないといけない。
でも才能なんてない。
そんなシグネが手っ取り早く注目を浴びるのが病気だった。
彼女は父親から愛されずに育ったことが作中示唆される。
だからこそ、カレシ(男性=父親)からの愛を強く欲していた。
その部分は何となく共感できた。
主人公の奇行がぶっ飛びすぎて多くは共感できなかったけど。
ラスト。
ついに彼女の病は皮膚だけでなく恐らく内臓まで蝕み、彼女の体を文字通りボロボロにしてしまう。
そんな状態になった彼女は重病患者の集いの中で『生きたい、生きたい』と涙を流しながら呟き物語は終わる。
けど、私はこのラスト。
これは本当に彼女の本音なのかなって思った。
だって彼女はうそつきだから。
もしかしたら、ボロボロの姿を観客に見せて注目を浴びたいだけかもしれない。
そう、観客すらもシグネ劇場の傍観者の一人なのかもしれない。
SNS文化が開花して普通の人が主人公になれる世界になった今だからこその作品だと思った。
もしSNSがなければシグネはここまでこじらせることは無かっただろう。
最初の病院から退院してきた時に、シグネの服装がデスメタル調の悪魔がプリントされたTシャツに『Praying』文字。
彼女は悪魔に願った・・・という暗示なのだろうか。
派手さは無いが主人公の心理を丁寧に描いた良作。
★4で!
★★★★☆