20230727読了 52ヘルツのクジラたち
公開 2023/07/27 16:11
最終更新
2023/07/27 16:11
ネタバレ含
なんか話題作だったらしいと知ってなんとなくで図書館から借りた小説。
でも全然覚えてないけど読書メーターでは読みたい本に登録されていたから、全く興味が無いわけではなかったんだろうと思う。

母親以外には誰にも知らせず、祖母の住んでいた九州の家に移り住むことになった女性・貴湖(きこ)目線のストーリー。
その土地で、誰かに虐待されている様子の少年と邂逅を果たす。
話の構成としては、貴湖の過去回想と、少年をどうにか救おうとする貴湖の現在が行ったり来たりする感じ。
貴湖もかつて虐待されていたことが読んでいくうちに明らかになり、回想する形で虐待シーンが描かれる。暴力はもちろんのこと、ご飯も食べさせてもらえない。この頃のニュースでご飯を満足に食べさせてもらえなかった女児と少し重なる部分があり、痛ましさに目をつぶりたくなる。
貴湖の虐待もそうだけど、少年の虐待(というか、少年に対する母親の態度)も文字だけの情報とはいえつらい。少しでも虐待の描写に抵抗がある人はこの小説を読む際は相当な覚悟をしてから読んでくださいと言いたい。
担任の先生による半端な善意で余計に親に酷い目に遭わされた過去があり、少年をどう救うべきかという貴湖の葛藤も考えさせられるものがあった。良かれと思ってしたことが、余計に当事者を追い込んでしまう結果になる。自分は救ったと感じたそれは自己満足なのでは?と。(誰かを救ったとかそういう大仰な経験は全くないけど)
貴湖を半端な善意ではなく深い沼から引っ張り上げるように救いだしたのは、アンさんという男性。貴湖の親族とは半ば絶縁という形で救いだす。
アンさんの自殺とか不倫相手とのもみくちゃとか、色々あり、貴湖は示談金を使って祖母のいた家に住むことに決める。ここまでが過去の話。
過去パートが濃すぎて、少年を助ける現在パートは過去パートに比べると薄くなりがち。少年にも貴湖にもちゃんと救いの道があるという安心感があるのが大きいかもしれない。
少年の祖父がバーベキューに乗り込んできて杖をぶん回してる時、杖が貴湖に当たりそう、となった瞬間に少年が祖父を突き飛ばしたシーンでうるっときてしまった。うるっとくるシーンはこの作品には他にもたくさんあるだろうけど、自分はここ。
平和的に解決するんだけど、その後(具体的には2年後)を描いてほしいと思わずにはいられない。少年は喋れるようになったのか、貴湖と少年は一緒に暮らすのかどうかが知りたい。でもわざわざ書かないってことは、読者のご想像にお任せしますってことなんだろう。たぶん。でもその後を描いて欲しい。
ここからはマジでどうでもいい話だけど、自分はショタコンなので少年の儚さにぐっときて、絶対pixivとかでこの少年の二次創作イラストあるだろうと思って検索をかけてしまった。無かった。
なんか話題作だったらしいと知ってなんとなくで図書館から借りた小説。
でも全然覚えてないけど読書メーターでは読みたい本に登録されていたから、全く興味が無いわけではなかったんだろうと思う。

母親以外には誰にも知らせず、祖母の住んでいた九州の家に移り住むことになった女性・貴湖(きこ)目線のストーリー。
その土地で、誰かに虐待されている様子の少年と邂逅を果たす。
話の構成としては、貴湖の過去回想と、少年をどうにか救おうとする貴湖の現在が行ったり来たりする感じ。
貴湖もかつて虐待されていたことが読んでいくうちに明らかになり、回想する形で虐待シーンが描かれる。暴力はもちろんのこと、ご飯も食べさせてもらえない。この頃のニュースでご飯を満足に食べさせてもらえなかった女児と少し重なる部分があり、痛ましさに目をつぶりたくなる。
貴湖の虐待もそうだけど、少年の虐待(というか、少年に対する母親の態度)も文字だけの情報とはいえつらい。少しでも虐待の描写に抵抗がある人はこの小説を読む際は相当な覚悟をしてから読んでくださいと言いたい。
担任の先生による半端な善意で余計に親に酷い目に遭わされた過去があり、少年をどう救うべきかという貴湖の葛藤も考えさせられるものがあった。良かれと思ってしたことが、余計に当事者を追い込んでしまう結果になる。自分は救ったと感じたそれは自己満足なのでは?と。(誰かを救ったとかそういう大仰な経験は全くないけど)
貴湖を半端な善意ではなく深い沼から引っ張り上げるように救いだしたのは、アンさんという男性。貴湖の親族とは半ば絶縁という形で救いだす。
アンさんの自殺とか不倫相手とのもみくちゃとか、色々あり、貴湖は示談金を使って祖母のいた家に住むことに決める。ここまでが過去の話。
過去パートが濃すぎて、少年を助ける現在パートは過去パートに比べると薄くなりがち。少年にも貴湖にもちゃんと救いの道があるという安心感があるのが大きいかもしれない。
少年の祖父がバーベキューに乗り込んできて杖をぶん回してる時、杖が貴湖に当たりそう、となった瞬間に少年が祖父を突き飛ばしたシーンでうるっときてしまった。うるっとくるシーンはこの作品には他にもたくさんあるだろうけど、自分はここ。
平和的に解決するんだけど、その後(具体的には2年後)を描いてほしいと思わずにはいられない。少年は喋れるようになったのか、貴湖と少年は一緒に暮らすのかどうかが知りたい。でもわざわざ書かないってことは、読者のご想像にお任せしますってことなんだろう。たぶん。でもその後を描いて欲しい。
ここからはマジでどうでもいい話だけど、自分はショタコンなので少年の儚さにぐっときて、絶対pixivとかでこの少年の二次創作イラストあるだろうと思って検索をかけてしまった。無かった。
