20240219読了 失われた過去と未来の犯罪
公開 2024/02/19 15:39
最終更新
2024/02/19 15:39
ネタバレ含
装画が美しい!遊び紙と口絵の仕掛けも。
遊び紙。めくると口絵↓
吉田ヨシツギさんの絵は別の機会で見ることが多いんだけど、小説の表紙は初めて。綺麗だ…。
第一部…全人類の記憶が10分程度しか持たない混乱と、徐々に落ち着いていく(事態を把握する)人々の様子が描かれる。
幕間…『大忘却』が起きた原因、その解決策として外部記憶装置を発明して人類が使うようになった、という説明。
第二部…自分が何者なのかわからない人物が謎ワールドにて何者かと対話する。対話しているうちに自分が覚えているという物語を思い出していく。
SFミステリーと聞いて読み始めたのだけど、これはミステリー小説ではない…気がする。私の期待していたSFミステリーからは外れていた。最近流行りの特殊設定ミステリーとも違う。最後まで読んでもよくわからなかったのだけど、なんというか、「人間の魂、記憶、人格は誰のもので、どこに宿るか」という言語化を試みた小説…?なのかな?と思った。
「地の文ではなく、全て登場人物の口から説明させてしまえ」的な文体は潔くて良かった。
装画が美しい!遊び紙と口絵の仕掛けも。
遊び紙。めくると口絵↓
吉田ヨシツギさんの絵は別の機会で見ることが多いんだけど、小説の表紙は初めて。綺麗だ…。
第一部…全人類の記憶が10分程度しか持たない混乱と、徐々に落ち着いていく(事態を把握する)人々の様子が描かれる。
幕間…『大忘却』が起きた原因、その解決策として外部記憶装置を発明して人類が使うようになった、という説明。
第二部…自分が何者なのかわからない人物が謎ワールドにて何者かと対話する。対話しているうちに自分が覚えているという物語を思い出していく。
SFミステリーと聞いて読み始めたのだけど、これはミステリー小説ではない…気がする。私の期待していたSFミステリーからは外れていた。最近流行りの特殊設定ミステリーとも違う。最後まで読んでもよくわからなかったのだけど、なんというか、「人間の魂、記憶、人格は誰のもので、どこに宿るか」という言語化を試みた小説…?なのかな?と思った。
「地の文ではなく、全て登場人物の口から説明させてしまえ」的な文体は潔くて良かった。