『下手の横好き』という言葉がある。
まさに私をあらわすような言葉である。

SNSなどを見ていると、「お主職人であるか?」と問いたくなるほどの出来ばえの家庭科、技術、美術作品が溢れている。
世の中は、私以外、皆、そんなに手先が器用な人ばかりなのか?
んなわけないのである。

では、なぜ下手くそがあまりにもないのか。
私はこう考える。
①　失敗の部分を隠し、一緒に映す背景や小物などでそれなりの雰囲気を作り出し、うまくごまかして撮影している。
②　これだぜ!という自信作しか出さない。
③　それだけが特技である。
これのどれかであろう。

③はおいておこう。

なぜ下手くそでは出せないのか?
SNSは決して品評会ではない。
自分をよく見せたいのか?ま、多少はそれも皆あるだろう、人間だもの。
私も、写真を撮る際、床に落ちた髪の毛を見つけると、子豚の家を吹き飛ばそうとする狼のごとくぷーっと吹き飛ばし、ゴミ一つ落ちていない床を演出する。
それはさておき、多くは、出すのが恥ずかしいという思いではないだろうか。

もっと上手な人がいる。
ーはい、その通りです。
SNSであれば、プロもプロを目指している人もおります。

上手な作品だらけ。
ーはい、その通りです。

自分のはなんだか美しくない
ーそれってあなたの感想ですよね?
いや、事実か🤣

でも、だから、なんだというのだ？

ちょっと考えてもらいたい。
俺の筋肉自慢している方々がいる。
ボディビルダーからみれば、きっと、まだまだであろう。
俺ってかっこいいゼ✨と上げていると思うのだが、筋肉苦手女子がみたら、気持ち悪いんですけどって思ったりする。
しかし、俺の筋肉自慢さんは、動じないし、むしろ上を目指して、前よりなんちゃら筋が大きくなったとか、自分の成長を感じて、日々をたのしんでいるのである。

筋肉きもい
ー無視です。なぜなら、俺はかっこいいと思っているからです。

まだまだじゃん
ーここは日々の成長記録として使っていて、今、励んでいる最中なんで。

と、俺の筋肉さんたちは、日々、己の筋肉とその成長のみをみているのだ。
アンチ筋肉なんて気にしない。
そんな感じでがんばる自分を楽しんでいるから、初心者ひょろひょろでも、がんばる奴にはエールを送りたくなり、ともに高みを目指そうとなる。
なんという幸せ循環!思いやり社会!
（全て私の妄想である🤣）

なにが言いたいかというと、本や映画の感想、写真、料理、手芸、工作、絵、演奏…なににしても、自分が楽しいって思ったことは、どんどん気にせずにやったり、上げちゃっていいのだよ。
むしろ、その方がハッピーなのだよ、ということだ。
だいたいの場合、自分が楽しんだ結果としてできたものではないだろうか。
作品を見せるのではなく、楽しんだ私の時間を見せるって思えばいい。
どんなものにも下手だの、ダサいだの言うやつはいる。
そういうのは放っておこう。だって、そういう人は幸せを自ら手放しておきながら、他人を不幸せの道連れにしようとしているだけなのだから。
仮にそいつが自分より上手な人だったとしても、上には上がいて、楽しむことを忘れて、すごい人に叶わない苛立ちやいやな嫉妬があったりする。だから、自分より下手くそなのに、楽しんでいる奴がむかつくのだ。
かわいそうな人なのだ、楽しいから始めたのに、楽しむことを忘れてしまって。

人生は短いんだから楽しまないと損なのだ。

嬉しいことって、誰かから与られることだけど、楽しいことって、自分にしかできないこと。
どんなに上手ねって褒められても、自分で納得がいかなければハッピーにはならない。
逆に、褒められなくても、楽しいって思えれば、それはもうハッピー以外のなにものでもないのである。

さて、そこで恥ずかしがっていた諸君!
世間のものさしを捨てて、自分のたのしさを基準に生きてみないかい?