麻雀の妖精の分析
公開 2024/06/11 21:51
最終更新 2024/06/12 01:25
麻雀の妖精は主人公ではあるがむしろ狂言回し的な役割で、麻雀の妖精自身の情報は殆どなにもない、というのに近い。本名、年齢、出身地もわからないが物語が進むに連れ徐々に人外じみた振る舞いが増えてくる。何より歳を取らない。物語の初回は1980年だが最新刊では2003年まで時間軸が進んでいる(バブル期編が終わったときの話で一度2008年まで飛んでいる)しかし麻雀の妖精の外見は若いままである。むしろ絵柄の関係で初回の方が老けている。


作中では「さとり」の能力を持ったおっちゃんや幽霊になってしまった人が他人の思考を聞けたりするのだが、麻雀の妖精の思考、感情は一切読めない。「さとり」の話の場合はわざと麻雀牌のイメージを読み取らせたかのような行動にでていたが、それは絵柄であって心の内ではない。もしかすると「感情」と思わしきものが無いのか? と思ったりする。心のうちはなにもない、つまり「無」なのではなかろうかと。もしそうだったとするならば何者にも心動かされるわけがない……と思うがしかし初期には割と苛ついたり相手を見下したり相手に情をかける的なことを言ったりしていたし、やはり多少感情はあるのだろうか。どうだろうか。まあ笑う(と言ってもフッという感じだったりニヤリという感じ)こともあるのでやっぱり感情はあるのかな。どうだろうな。ちなみに麻雀の席に赤ちゃん(対戦者の孫)がいたときは煙草を咥えていても日は点けなかった。デキる男である。無垢な存在には優しいのか、そうなのか。


作中ではバブル期に現れて裏麻雀で勝ちまくった化け物的な感じなのだけれど、バブル崩壊後も話は進んでいるので、もしかするとバブル前にも存在していたのかもしれない……と思ったりする。これは完全に私の妄想だけど。作中では2008年まで進んでいるけど、それ以降の年代も出てきたりするのだろうか。しかし今の時代(2024年)に高レートの賭け麻雀なんて存在していない気がする。なんせ世の中はキャッシュレス、違法賭博はネットを介するのがメインなイメージである。でも本物の富裕層は顔を突き合わせてやるのかな、どうなのだろう。まあ漫画なのでそのあたりはどうとでもできる……かもしれない。何故か私は「2024年現在に麻雀の妖精は存在できるか否か」まで心配しているという。まああるところにはあるでしょ! 高レート賭け麻雀!
むこうぶちのうら
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ネットにたゆたう怪異めいたもの。
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